米指標は堅調。FRBの利上げ継続見込んでドル上昇
更新日時:
6月15日の為替市場は、ドル円↑ ユーロ円↑ ユーロドル↓と言った値動きとなり、ドル買いの一日となりました。
FOMC明けの1日でしたが、前日の米経済指標の悪化を受けてのドル売りの動きを全て回復して、更にドルが買い進まれる感じの値動きとなっています。
直接の材料としては、昨日発表の経済指標の結果が堅調であったと言った事もありますが、FRBの方針として利上げのペースは年内後1回と今年の当初のペースよりは鈍化、更にBSの縮小をするという事が結果として評価されていると言えるのかなと思えます。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
【ドル/円の値動き】
始値:109.551
高値:110.971
安値:109.262
終値:110.908
+135.7pips(高値から安値:170.9pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
108.932
青の点線
中期トレンドの安値
109.156~110.717
緑の実線のボックス
中期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
109.337~109.663
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
109.681~110.285
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
110.339~110.638
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
110.528~110.708
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
110.528~111.640
ピンクの実線のボックス
中期下落トレンドの抵抗帯
111.471~111.873
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯
112.034
ピンクの点線
中期トレンドの高値
6月15日のドル円相場は大きく上昇しました。一時『110.971』を付け、111円代に乗せようかという勢いを示しましたが、111円代乗せは叶わず110円代後半で引けています。
短期トレンド(ブルーのラインで描いた波形)レベルの値動きから見て行くと昨日の寄り付きの段階では、『109.681~110.285』に短期トレンドの抵抗帯が存在している状況にあり、昨日の寄り付き~欧州時間序盤の値動きの中で『109.337~109.663』に支持帯を形成、『109.681~110.285』 VS 『109.337~109.663』という構図にあったと見る事が出来ます。
チャート画像『CP1』の時点において、『109.681~110.285』の抵抗帯を破り、その余勢を駆って『H1』の高値を上抜いて行ったという値動きであったという事が言えます。
昨日の値動きを踏まえてチャートを俯瞰すると中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)が、右側の足が少し長い感じのダブルボトムになっています。
その場合のネックラインは、中期トレンドの直近高値ラインである『110.717(H1の高値)』であり、昨日の値動きによって同ラインを上抜けています。
今回のケースでは、右側の足が長い形になっている為、厳密に言えば安値更新をしておりH1の高値は下落トレンドのラス戻り高値と見ることも出来ます。
『ラス戻り高値=ネックライン』と言う状態であり、これを上抜いている事から、まず第一に言える事は中期下落トレンドの方向性に変化が生じたという事は言え、ショートのポジションを持っている場合にはクローズしておく必要性があります。
逆にロングのエントリーはどうだったか?と言う事で言えば、『CP1』の時点において短期トレンドのラス戻り高値を崩し、下から買ってきた勢力の力が短期的な売り勢力の力を上回ったという事は出来ます。
『CP1』の時点までくれば、中期トレンドがダブルボトムになるかもしれないという事は見えてきますので、『なると良いな』と言う事で仕掛けてみて、ネックラインで跳ね返されるようなら逃げるという意識を持ちながら打診買いをしてみるのはアリだったのではないかと思います。
トレンドフォローをする場合、究極的に最も分かり易く勝ち易いのは3波(もしくはC波※知りたい人はエリオット波動理論を勉強しましょう)を取るという事ですので、極論すれば3波だけ狙っていればいいという事も言える訳ですが、ダブルボトムを取りに行くという事は1波狙いである為、1波を獲る場合の心構えとしてすぐ逃げられる足は残しておくという事は肝に銘じておく必要があります。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
【ユーロ/円の値動き】
始値:122.890
高値:123.705
安値:122.387
終値:123.599
+70.9pips(高値から安値:131.8pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
122.250~122.565
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
123.760~124.230
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
124.209~124.557
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
124.402~124.621
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
124.744~125.043
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
125.223
ピンクの点線
中期トレンドの高値
125.729
ピンクの点線
中期トレンドの高値
6月15日のユーロ円相場は、寄り付き~東京時間OP前と欧州時間に2度安値を試す展開となりましたが、『122.387』を底として急騰、一時『123.705』を付け124円代に迫ろうかという勢いを示しましたが、124円乗せは叶わず、123円代中盤で引けています。
この所のユーロ円は短期トレンド(ブルーのラインで描いた波)の波形がグダグダで、波に乗るという感じのトレードは難しいような環境にありました。
俯瞰すれば、白い網掛けのレンジであったと見る事が出来、昨日の値動きの中でレンジの下限を破ったかに見えましたが(L1の楕円の部分)、ダブルボトムを形成して上昇、この記事を書いている現在の時点では、逆にレンジの上限を破って(H1の楕円の部分)います。
レンジ相場と見ているのであれば、波形よりも機能するラインを重視するという事になるわけですが、昨日・今朝の値動きをレンジの上限・下限で逆張りで捉まえに行くとやられてしまうという事になりがちな上に、下限での逆張りの場合は損切りした後に上がって行ってしまうという悔しい負け方となってしまった可能性もあろうかと思います。
もちろん、損切りに掛からずにその後の急騰を端から端まで取れたという可能性もあるわけですが、ここで大事な事はレンジ相場と見ていて『逆張りをするんだ』と思っていたのであれば、重要と見ていたラインで売買をして、予定通りに損切り出来たかという事であって、損切りをずらしたりとか結果として勝ったというような場合は、極めて危うい勝利と言えます。
逆張りと言うのはリスクが比較的大きい代わりに成功した時には底から買える(あるいは天井から売れる)と言う種類のエントリーであり、必ずしも禁忌的なトレードではなく、サポレジをしっかり把握した上で行う分には何の問題もないわけですが、負けを認められない人にとっては大怪我を招く可能性もあるエントリーポイントですので、逆張りをする場合には負けを潔く認める事が出来るマインドもセットで持っておかないといけないという事を覚えておきましょう。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
【ユーロ/ドルの値動き】
始値:1.12166
高値:1.12278
安値:1.11315
終値:1.11428
-73.8pips(高値から安値:96.3pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
1.10846~1.11122
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.10885~1.11639
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
1.11080~1.11291
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.11153
青の点線のライン
中期トレンドの安値
1.11628~1.11863
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.11671~1.11899
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.11680
緑の点線
中期トレンドの高値
1.11867~1.12249
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.12786
ピンクの点線
中期トレンドの高値
1.12813
ピンクの点線
中期トレンドの高値
6月15日のユーロ円相場は、下落の流れでの推移となりました。1.12ドルを割り込み1.11ドル代中盤で引けています。
俯瞰すれば、中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)がダブルトップのような形状になっており、ネックライン(L1の楕円の安値)を下抜いています。
これを踏まえた上で、昨日仕掛けるのであれば何処であったか?と言うお話になるわけですが、考えられるポイントとしては、直近の短期上昇トレンドのラス押し安値ライン(L2の安値)を破ったタイミングでのショートは検討しても良かったエントリーポイントであったかと思います。
『L2』のラインを破った事で短期上昇トレンドが終了し、短期トレンドの方向性に変化が生じたという状態になっており、この状態に至れば中期トレンドがダブルトップになるかも知れないという事が想定できる状態となってきます。
ダブルトップを取りに行くという事は、トレンドの初期の方で仕掛けるという事になりますので、このトレンドが伸びて行くような事になれば非常に大きな値幅を期待出来るという事も言えますので、リスクを冒して獲りに行くという事も決して悪い選択ではないと言えます。
そういう意味で、『L2』ラインを破ったタイミングでのエントリーはしても良かったという事は言えようかと思います。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
--:-- 【日本】 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
15:30 【日本】 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
18:00 【ユーロ】 5月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)
21:30 【米国】 5月建設許可件数(前月比)
21:30 【米国】 5月住宅着工件数(年率換算件数)
21:30 【米国】 5月住宅着工件数(前月比)
21:30 【米国】 5月建設許可件数(年率換算件数)
21:30 【カナダ】 4月対カナダ証券投資額
23:00 【米国】 6月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
23:00 【米国】 5月米労働市場情勢指数(LMCI)