FOMC予想通りの結果も、細部に微妙な変更有。市場はハト派的と受け止めたか?
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7月26日の為替市場は、FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を受けてドルが売られる展開となりました。
予想通りに追加利上げ見送り、FF金利の誘導目標を1.00-1.25%に据え置いています。
声明では『全体のインフレ率と、食品やエネルギーの価格を除く指標は低下し、2%を下回っている』として、物価情勢の判断をやや引き下げています(6月声明では「2%を幾分下回っている」としていました)。
物価見通しについては、『インフレは短期的には引き続き2%をやや下回るが、中期的には目標の2%付近で安定する』との予測を維持した上で『委員会は物価の動向を注意深く監視する』としています。
結果的にドル売りで反応していますので、市場はこれをややハト派的と受け止めたという事になろうかと思います。また、バランスシート正常化(縮小)の開始時期については、前回の『今年中に』から『比較的早期に』という表現に変更されています。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
【ドル/円の値動き】
始値:111.872
高値:112.189
安値:111.053
終値:111.166
-70.6pips(高値から安値:113.6pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
110.670~111.377
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
110.902~111.273
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
111.613~112.342
ピンクの実線のボックス
中期下落トレンドの抵抗帯。
111.747~112.009
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
111.826~112.843
緑の実線のボックス
中期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
112.104~112.590
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
112.302~112.798
ピンクの実線のボックス
中期下落トレンドの抵抗帯。
112.910~113.470
ピンクの実線のボックス
中期下落トレンドの抵抗帯。
7月26日のドル円相場は、FOMCまでは方向感の無い値動きでしたが、FOMCの結果が発表されると大きく下落、111円代前半まで下落して引けています。
昨日については、大きく下落する局面があったとはいえ、FOMCを受けての値動きでしたので、新たにエントリーを検討すべきポイントはありませんでした。
本日寄り付きの時点においては、中期下落トレンド(オレンジのラインで描いた波)は崩れておらず、中期トレンドの直近安値『110.699』を下抜いて行けるかどうかを見て行くという事になりそうです。
『110.699』を破れなかった場合、中期トレンドがダブルボトムになって行く可能性も出てくる為、逆張りを仕掛けるポイントになり得ます。
このブログでは、何度か同じような事を書いていますが、私は逆張りを否定すると言った考えは持っていないので、逆張りをするならするでも良いと思います。ただ、逆張りと言うのは、波形の上から言えば全然折り返していない所から仕掛ける形ではある為、ある程度のリスクがあるという事を理解して、枚数少な目・損切り浅目であくまでも打診買い的に仕掛けているという自覚を持ってエントリーをする事が重要です。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
【ユーロ/円の値動き】
始値:130.287
高値:130.595
安値:129.927
終値:130.441
+15.4pips(高値から安値:66.8pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
127.567~128.647
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
127.965~128.326
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
128.039~128.940
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
128.620~129.629
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
128.863~129.233
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
129.433~129.700
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
130.344
ピンクの点線
中期トレンドの高値。
7月26日のユーロ円相場は方向感の無い値動きとなりました。
昨日に関しては、新たにエントリーを検討すべきポイントはありませんでした。
本日寄り付きの時点では、中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)に明確な方向性は無い状態にあり、中期トレンドの直近高値『130.344』を跨いでの値動きになっています。
『130.344』の上にいる時間の方が下にいる時間に比べて短い感じですが、ここは単純にレンジと見てレンジの内側にいるうちはヘタに仕掛けず、様子見推奨です。
下の方から買っている人は、レンジを下方にブレイクしてしまった場合には撤退、上に抜けて行ってくれればラッキーくらいの感じでホールドしても良いですし、一回利食ってしまってレンジを脱した所で再度仕掛けるという事であっても良いかと思います。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
【ユーロ/ドルの値動き】
始値:1.16449
高値:1.17392
安値:1.16117
終値:1.17317
+86.8pips(高値から安値:127.5pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
1.13825~1.14224
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
1.13832~1.14849
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
1.13874~1.14155
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.14093~1.14464
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.14399~1.14733
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.14842~1.15800
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
1.16224~1.16962
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
7月26日のユーロドル相場は、FOMCまでは方向感の無い値動きでしたが、FOMCの結果が発表されると大きく上昇、1.17ドル代に乗せて引けています。
昨日については、大きく上昇する局面があったとはいえ、FOMCを受けての値動きでしたので、新たにエントリーを検討すべきポイントはありませんでした。
本日寄り付きの時点においては、中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)は高値・安値切り上げのダウ理論的に言う上昇トレンドの状態にあります。
この所のユーロドルは、短期トレンドの波が画き難い値動きで、大事な高値・安値を拾って行こうとすると中期トレンドの波しか描けないような値動きとなっていますが、波を分解できない時は、無理に分解せずに大事な高値安値だけを把握して行くという事でも良いかと思います。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
08:50 【日本】 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
08:50 【日本】 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
10:30 【オーストラリア】 4-6月期四半期輸入物価指数 (前期比)
17:00 【ユーロ】 6月マネーサプライM3(前年同月比)
18:30 【南アフリカ】 6月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
18:30 【南アフリカ】 6月卸売物価指数(PPI)(前月比)
21:30 【米国】 前週分新規失業保険申請件数
21:30 【米国】 6月耐久財受注(前月比)
21:30 【米国】 6月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比)