ドイツ連立政権誕生へ。一方イタリアは混迷へ
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3月5日の為替市場では、欧州関連の材料がいくつか出ました。
1. ドイツ連立政権樹立
独社会民主党(SPD)の党員投票でキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との連立が承認された事が4日に判明。これを受けてメルケル首相の4期目続投が決定的となりました。
2. イタリア総選挙
イタリア総選挙の開票が進み、どの政党も過半数(316議席)に届かない『ハングパーラメント』が濃厚となりました。
また、反体制派政党『五つ星運動』が単一政党として最大の得票率(31%)を獲得する見込みとなった事が不安視されています。
3. 米共和党ライアン下院議長の発言
米与党・共和党のライアン下院議長が『我々は貿易戦争の影響について非常に懸念しており、この計画(鉄鋼・アルミの輸入制限)を進めないようホワイトハウスに強く求めている』とする声明を発表した事で貿易摩擦への懸念が幾分和らいでいます。
ドイツ連立政権が誕生することで、欧州の政治的リスクのひとつが解決に向かう一方で、イタリアの総選挙結果を受けて新たにイタリアの政治的不安が持ち上る中、米共和党の実力者であるライアン下院議長がトランプ大統領の保護主義的な政策にくぎを刺すといった出来事があったわけですが、欧州は選挙のたびに新たな政治的リスクが浮上するという状況が続いており、不安定な政情が継続しています。
ドル/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ドル/円の値動き
始値:105.431
高値:106.230
安値:105.344
終値:106.183
+75.2pips(高値から安値:88.6pips)
ドル/円のレジスタンスライン
107.760
ピンクの極太のライン
107.560
ピンクの点線のライン
107.424
ピンクの点線のライン
107.308
ピンクの極太のライン
107.177
ピンクの点線のライン
107.102
ピンクの点線のライン
107.062
ピンクの点線のライン
106.668
赤の点線のライン
106.613
赤の点線のライン
106.483
赤の点線のライン
106.264
ピンクの点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ドル/円のサポートライン
105.716
緑の点線のライン
105.352
青の点線のライン
105.274
緑の極太のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ドル/円の解説
【日足】
ドル円の日足の形状は、実体がしっかりした陽線となりました。
日足の波は下落トレンドの状態にあります。
『106.108』のラインの上で引けています。抜け方が微妙ではありますが、『106.108』のラインがサポレジ転換しなかったような感じになっています。
【1時間足】
1時間足レベルの短期の波はいくつかの種類の波を描く事が出来ますが、白いラインで描いた波が白い楕円の部分でダブルボトムを形成、ネックラインを上方にブレイクしています。
日足のサポートライン『105.274』(緑の極太の水平線)のサポートを受けられる位置であった上、めぼしいレジスタンスラインもなかったので、ネックラインブレイク後は比較的すんなりと上がっていっています。
日足の波は下向きで、1時間足レベルに落としてみても緑の波と青の波は下向きの状態にあります。
波というのは、小さい波から順に向きを変えて行って大きな波に波及していくものですが、小さな波の反転が大きな波の反転の兆候か?大きな波から見れば戻しや押しなのか?ということは時間が経ってみないと分かりません。
目線の変更をどの時点で行えばいいのか?ということが重要になってくるわけですが、波が反転する場合というのは、ラス押し安値の下抜けやラス戻り高値の上抜け、ダブルトップやダブルボトム、三尊や逆三尊などの高値圏・安値圏の形成と言った出来事があってトレンドが反転していきます。
トレンドが反転した波が1波ということになるわけですが、1波が出てトレンドが反転してから1波に対して押し目買い・戻り売りをしていっても遅くないという事なのですが、基本的には自分が取ろうと思っている波において1波が出たところで目線を変更するということでよく、小さな波が反転しただけで目線をコロコロ変えているとそれが功を奏することもあれば逆に痛い目に合う事もあり、勝率が安定しないという結果になりがちです。
大きな流れに逆らう形でのトレードをして勝つのは熟練のトレーダーさんでないと難しいトレードで、それをやったから劇的に儲かるのか?と言えばそんなこともないので、大きな流れをとらえてそれに乗っていく王道的なトレードをしていくことを心がけましょう。
ユーロ/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ユーロ/円の値動き
始値:130.092
高値:131.000
安値:129.340
終値:130.972
+88.0pips(高値から安値:166.0pips)
ユーロ/円のレジスタンスライン
132.172
赤の点線のライン
132.054
ピンクの点線のライン
131.707
赤の点線のライン
131.405
赤の点線のライン
131.292
赤の極太のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/円のサポートライン
130.582
緑の点線のライン
130.417
緑の点線のライン
130.379
緑の点線のライン
129.864
青の点線のライン
129.603
青の極太のライン
129.459
青の点線のライン
129.395
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ユーロ/円の解説
【日足】
ユーロ円の日足の形状は、下ヒゲの長い陽線となりました。
日足の波形はオレンジの波・白い波ともに上昇トレンドの形状をくずした余勢をかって下落してきていましたが、『129.603』のサポートラインにワンタッチして反発したかのような状況にあります。
【1時間足】
先週末あたりから白い波の方向性が分かりにくい状態となっていましたが、日足のサポートライン『129.603』の少し下から大きく反発する格好になりました。
1時間足の中にもいくつかの波が観測できる状況にあり、白い波は反転したとみてよいように思われますが、青い波は白い楕円で囲ったラス戻り高値『132.054』を上抜くまでは下向きの状態にあり、『129.603』を背に買ってきた勢力 VS 『132.054』を根拠に戻り売りを考えている勢力という構図になっています。
また、日足のレベルではまとまった戻りが入っておらず、買っている人はもっと大きな目で見て日足レベルでの戻り売りを考えている勢力がいるという前提の中で利食いを考える必要性があります。
ユーロ/ドル
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。
ユーロ/ドルの値動き
始値:1.23333
高値:1.23637
安値:1.22681
終値:1.23341
+0.8pips(高値から安値:95.6pips)
ユーロ/ドルのレジスタンスライン
1.23719
赤の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/ドルのサポートライン
1.23476
緑の点線のライン
1.23453
緑の点線のライン
1.23235
緑の点線のライン
1.22966
青の点線のライン
1.22839
青の点線のライン
1.22794
緑の点線のライン
1.22620
青の点線のライン
1.22351
緑の点線のライン
1.22146
緑の点線のライン
1.21962
青の点線のライン
1.21830
青の極太のライン
1.21679
青の点線のライン
1.21646
青の点線のライン
ユーロ/ドルの解説
【日足】
ユーロドルの日足の形状は、上下ともにヒゲがあり、下ヒゲの方が長い寄り引け同値線のような形状となりました。
『1.21830』のサポートラインから反発した格好になっています。
引き続き1.25付近から売られてきた流れに対する戻り売りを考えている層と『1.21830』から買った層のぶつかり合いという構図になりそうです。
【1時間足】
青い波のラス戻り高値ライン付近から売られたものの欧州時間以降反発し、この記事を書いている現在の時点においては同ラインの上抜けにチャレンジしている状況にあります。
引き続き、青い波の反転が起こるかどうかを注意深く見ていくということになりそうです。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
09:30【オーストラリア】10-12月期経常収支
09:30【オーストラリア】1月小売売上高(前月比)
12:30【オーストラリア】豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
13:00【日本】黒田東彦日銀総裁、発言
17:15【スイス】2月消費者物価指数(CPI)(前月比)
18:30【南アフリカ】10-12月期四半期国内総生産(GDP)(前年同期比)
18:30【南アフリカ】10-12月期四半期国内総生産(GDP)(前期比年率)
24:00【米国】1月製造業新規受注(前月比)
24:00【カナダ】2月Ivey購買部協会指数