パウエル体制初のFOMCは弱気感漂う内容、利上げしたもののドル売り
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3月21日(日本時間22日未明に)FOMC政策金利発表並びにパウエル議長の会見が行われました。
予想通り政策金利を1.50~1.75%に引上げ、声明では『経済状況はFF金利のさらなる緩やかな引き上げを正当化すると委員会は予想』『インフレは今後数カ月で上昇へ、2%水準で安定』と前回とほぼ同様の見解となりました。
経済見通しとしては、今年の経済成長率2.7%(12月時点:2.5%)、失業率3.8%(12月時点:3.9%)と上方修正しています。
政策金利見通しは予想利上げ回数を今年は3回に据え置き、来年は2回から3回に引上げています。パウエル議長は会見で『遅すぎる利上げは経済にとってリスク』としたものの、『利上げに関して中立的な立場』と発言しています。
元々、利上げは織り込み済みだった事やパウエル議長の発言が弱気気味だった事、経済見通しを上方修正しているのに利上げ回数は据え置きだった事などを受けて、ドルが売られる展開となっています。
ドル/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ドル/円の値動き
始値:106.519
高値:106.630
安値:105.872
終値:106.057
-46.2pips(高値から安値:75.8pips)
ドル/円のレジスタンスライン
107.308
ピンクの極太のライン
107.190
ピンクの点線のライン
106.815
ピンクの極太のライン
106.672
ピンクの点線のライン
106.590
ピンクの点線のライン
106.532
ピンクの点線のライン
106.382
赤の点線のライン
106.325
赤の点線のライン
106.301
ピンクの点線のライン
106.201
赤の点線のライン
106.058
ピンクの点線のライン
105.905
赤の点線のライン
105.826
赤の点線のライン
105.702
赤の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ドル/円のサポートライン
105.599
青の点線のライン
105.545
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ドル/円の解説
【日足】
3月21日のドル円の日足の形状は、上下にヒゲはあるものの実体がしっかりした陰線となり、前日の上昇をほぼ打ち消すような感じの値動きとなっています。
日足の波は下落トレンドの状態にあります。
引き続き、『105.431』を下抜いて下落トレンドが継続するか?『106.815』を上抜いてダブルボトムを形成するか?を見ていくという状況にあります。
『105.431』のサポートライン、『106.815』のレジスタンスラインを中心に波形を見ていきましょう。
【1時間足】
3月21日のドル円相場は、終わってみれば終日にわたって下落傾向の1日となりました。
赤い楕円の部分で二度ほど戻りを付けながら下落していった形になっていますが、最初の戻りは約10pips、二度目の戻りは約15pipsであり、『値幅』として見れば小さい戻りであったと言えようかと思います。
『割合』として見れば、最初の戻りは直近の下落の23.6%以上には戻しており、二度目の戻りは直近の下落の約38.2%程度戻しています。
昨日から始まった一連の下落を白いラインのような波と認識するという層の人もいるでしょうし、戻りが小さすぎるとして赤のラインのように一本の片波として認識するという層の人もいるのではないかと思います。
ここで大事なことは、どちらの見方が正しいか?ということを考えることではなく、二通りの見方があるということを認識しておく事ですので、どちらが正しいかということに思考のリソースを割くのではなく、どういう見方があるのか?ということを見つけることに思考のリソースを割くようにしましょう。
ユーロ/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ユーロ/円の値動き
始値:130.412
高値:131.057
安値:130.181
終値:130.855
+44.3pips(高値から安値:87.6pips)
ユーロ/円のレジスタンスライン
132.326
赤の極太のライン
132.256
ピンクの点線のライン
132.210
ピンクの点線のライン
131.903
ピンクの極太のライン
131.584
ピンクの点線のライン
131.447
ピンクの点線のライン
130.857
ピンクの点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/円のサポートライン
130.345
青の点線のライン
130.032
青の極太のライン
129.652
青の点線のライン
129.603
青の極太のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ユーロ/円の解説
【日足】
3月20日のユーロ円の日足の形状は、上下共にヒゲがあり、実体がしっかりした陽線となりました。前日の下げを打ち消しています。
日足の波はオレンジの波が上昇トレンドの状態を崩し、上昇トレンドを崩した波に対して浅めの戻りが入って、ダブルボトムになるか?直近安値を下抜けて下落トレンドが継続していくか?という状況にあります。
また、場合によっては赤い楕円で囲った部分が小型のダブルボトムになる可能性もあろうかと思われます。
【1時間足】
3月21日のユーロ円相場は、FOMC前後までは小動き、FOMC前後に動きが出たという値動きとなっています。
イベントを受けての値動きであったわけですが、前日・前々日などについても値動きが比較的一方的で、サポレジがスッキリした感じになっています。
緑の楕円で囲った部分の値動きなどにしても、押しが比較的小さい感じで、下落してくる時も波の高値・安値がサポレジとして機能していないことから、赤のラインで描いたように一本の波として見る向きもあるように思われます。
クロス円の難しさは、勢いがつくと非常に一方的になる特性から、大きな値幅のイッテコイ的な動きが出たりすることにあるわけですが、そういった値動きに振り回されてしまう事が多い人は、クロス円は触らないということであっても良いかと思います。
ユーロ/ドル
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。
ユーロ/ドルの値動き
始値:1.22427
高値:1.23490
安値:1.22409
終値:1.23376
+94.9pips(高値から安値:108.1pips)
ユーロ/ドルのレジスタンスライン
1.24099
ピンクの極太のライン
1.23904
ピンクの極太のライン
1.23845
赤の点線のライン
1.23810
ピンクの点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/ドルのサポートライン
1.23577
緑の点線のライン
1.23484
緑の点線のライン
1.23334
緑の極太のライン
1.22884
緑の点線のライン
1.22613
青の点線のライン
1.22426
青の極太のライン
1.22401
青の点線のライン
1.22351
緑の点線のライン
ユーロ/ドルの解説
【日足】
3月21日のユーロドルの日足の形状は、大陽線となりました。前日の下落をほぼ打ち消しています。
引き続き赤い楕円で囲った片波の中での値動きが継続していますが、白い波のラス戻り高値を微妙に上抜いてきました。『1.23334』は日足のレジスタンスラインなので基本的には日足の終値で抜けたかどうかを判断すべきものですが、本日については『1.23334』を抜けて白い波の下落トレンドに変化が生じるかを見ていくということになりそうです。
【1時間足】
昨日はFOMC政策金利発表並びにパウエル議長の会見があり、急騰する形となりました。
イベント絡みの値動きでしたが、緑の波のネックラインを上抜けつつあり、緑の波の方向性に変化が生じる可能性があります。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
05:00【ニュージーランド】ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
09:30【ニュージーランド】2月新規雇用者数
09:30【ニュージーランド】2月失業率
13:30【日本】1月全産業活動指数(前月比)
18:00【ユーロ】3月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
18:00【ユーロ】欧州中央銀行(ECB)月報
18:00【ユーロ】3月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
18:00【ユーロ】1月経常収支
18:30【英国】2月小売売上高指数(前月比)
20:00【南アフリカ】1月小売売上高(前年同月比)
21:00【英国】イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21:00【英国】英中銀資産買取プログラム規模
21:00【英国】英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:30【米国】前週分新規失業保険申請件数
22:00【米国】1月住宅価格指数(前月比)
23:00【米国】2月景気先行指標総合指数(前月比)