FXで何やっても勝てなくて、やったコト

リスクオフ材料連発も過度の円高にはならず。次の材料は?

更新日時:

先週末金曜日4月6日はアメリカ絡みの材料が4つほど出ました。

1. トランプ大統領が中国への追加関税の検討を指示

トランプ大統領が、米通商代表部(USTR)に中国への1000億ドルの追加関税が必要か検討するよう指示したと伝わると、米中貿易戦争への懸念から、リスク回避の円買いが強まる局面がありました。

2. 雇用統計

米3月雇用統計は、非農業部門雇用者数が+10.3万人増(予想18.5万人増)、失業率4.1%(予想4.0%)という結果となりました。

平均時給は前月比+0.3%、前年比+2.7%と前回(+0.1%、+2.6%)から加速していますが、伸び率はいずれも予想通りとなっています。

全体的にさえない結果だったこともあり、ドル売りでの反応となっています。

3. ムニューシン米財務長官の発言

ムニューシン米財務長官が米中貿易戦争に関して、『問題の解決を慎重ながら楽観している』としつつも、『貿易戦争に突入する一定水準のリスクがある』との見解を示した事を受けて米国株の下げが加速、リスク回避の動きが強りました。

4. パウエル議長の発言

パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、講演で『さらなる段階的な利上げがFRBの目標を推し進めるうえで最善』『緩やかな賃金の伸びは雇用市場が過度に引き締まっていないことを示す』『貿易協議の見通しへの影響を判断するには時期尚早』などと発言しました。

こうして並べてみるとあまり良い材料というのはなく、リスク回避的な方向性の材料ばかりだったわけですが、その割には物凄い円高が進んだという事もない値動きとなっています。

米中貿易戦争については、今後協議をしていくという予定となっている中で、一旦は市場の関心がやや薄れてきているのかもしれません。

ドル/円

ドル円日足チャート2018年04月09日
ドル円1時間足チャート2018年04月09日

日足

1時間足

※タブで日足・1時間足を切り替えられます。

ドル/円の値動き

始値:107.374

高値:107.452

安値:106.771

終値:106.938

-43.6pips(高値から安値:68.1pips)

ドル/円のレジスタンスライン

107.560

ピンクの点線のライン

107.473

ピンクの点線のライン

107.413

ピンクの点線のライン

106.308

ピンクの極太のライン

107.096

赤の点線のライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。

ドル/円のサポートライン

106.839

緑の極太のライン

106.670

緑の点線のライン

106.646

緑の点線のライン

106.127

青の点線のライン

105.980

緑の点線のライン

105.888

青の点線のライン

105.870

青の極太のライン

105.788

青の点線のライン

105.660

青の点線のライン

105.644

緑の点線のライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのサポートライン。

ドル/円の解説

【日足】

4月6日のドル円の日足の形状は、上下共に短いヒゲがある陰線となりました。

日足の波は、オレンジの波のラス戻り高値ラインを上抜いており、逆三尊のような形状となっています。

【1時間足】

本日は週明け月曜日という事もあるので、状況確認をして行きましょう。

※オレンジ色の波は日足の波なので割愛します。

1. 緑の波

緑の楕円で囲った部分の値動きによって、それまでの下落トレンドのラス戻り高値(オレンジの楕円・水平線の高値)を上方にブレイクしました。

このことによって、緑の波の上昇トレンドに変化が生じています。

その後、3月29日~4月2日にかけて下落してきましたが、この際、それまでの下落トレンドのラス戻り高値ラインであったオレンジの水平線はサポレジ転換せずに素通りしてしまっています。

緑の波が下落トレンドを崩している事から、押し目買いを検討しても良い状況にありましたが、黄色の楕円の辺りから押し目買いが入り、緑の波の直近高値ライン(紫の水平線)を上抜き、安値・高値切り上げの形状が完成しています。

押し目買いが入った黄色の楕円の部分は、赤の楕円で囲った小さい波がもみ合っているブロックの部分であり、緑の楕円で囲った片波の中では固まってサポレジが存在していた部分でもありました。

過去に揉んだレベルというのは、サポレジが出来やすく、戻ってきた時に止まりやすいレベルでもありますので、相場の特性として覚えておくと良いかと思います。

2. 青の波

黄色の楕円の辺りから押し目買いが入って上昇する流れとなったわけですが、青い波のような波を描いて上昇してきた格好になっています。

先週末金曜日の値動きによって、白の楕円の部分においてダブルトップを形成、ネックラインを下抜けています。

このことによって、緑の波の上昇トレンドに対して、青の波が逆行している状態になったという事が出来ます。

上記のような状態の中で、買い方は緑の上昇トレンドに乗って行こうとしている人達、売り方は青いダブルトップを根拠にトレンド転換を期待している人達という色分けが出来ようかと思われます。

現時点でどちらが正しいと断ずることは出来ませんが、それぞれが負けを認めて損切りをしてくるポイントは以下のようなポイントが考えられます。

買い方

1. 緑の波のラス押し安値(黄色の楕円の安値)『105.660』を下抜いた時

『105.660』を下抜いてしまうと緑の上昇トレンドの波は終わってしまうので、ここが(現時点での)最終防衛線という事になります。

2. 青の波のラス押し安値(青の楕円の安値)『106.127』を下抜いた時

『106.127』を下抜いてしまうと青の波の上昇トレンドは終わってしまうので、それを見て損切りを検討する層もいるのではないかと思われます。

3. 今後の値動きによって形成される何らかのポイント

今後の値動きによって何らかのサポートライン的な何かが形成され、それを破ってしまうという事があった場合に損切りをするという事もあろうかと思われます。

売り方

1. ダブルトップの山の高値ライン『107.473』を上抜いてしまった時

ダブルトップを根拠に売っているわけですから、ダブルトップの高値を上抜いてしまった時には、その根拠が崩れてしまうという事になります。

従って、ダブルトップの山の高値ライン『107.473』が最終防衛線的なラインという事になります。

2. ダブルトップのネックライン『107.096』を上抜いてしまった時

ダブルトップでの売買の仕方として、ネックラインを下抜き、ネックラインに戻ってきた所をサポレジ転換を期待して売るというセオリーがあります。

戻ってきた時にネックラインで止まらなかった時には『おかしいな』という事で逃げてしまう人がいてもおかしくはありません。

分かりやすい撤退ポイントを挙げてみましたが、これ以外にも撤退を考えるポイントはあると思いますので、買い方・売り方共に撤退ポイントがどこなのかを読者様個々でお考えいただければと思います。

ユーロ/円

ユーロ円日足チャート2018年04月09日
ユーロ円1時間足チャート2018年04月09日

日足

1時間足

※タブで日足・1時間足を切り替えられます。

ユーロ/円の値動き

始値:131.424

高値:131.609

安値:131.076

終値:131.322

-10.2pips(高値から安値:53.3pips)

ユーロ/円のレジスタンスライン

131.710

ピンクの点線のライン

131.548

ピンクの点線のライン

131.473

ピンクの点線のライン

131.458

ピンクの極太のライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。

ユーロ/円のサポートライン

131.163

青の点線のライン

131.059

緑の点線のライン

130.895

青の点線のライン

130.821

緑の点線のライン

130.338

青の点線のライン

130.304

緑の点線のライン

130.255

青の極太のライン

130.009

青の点線のライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのサポートライン。

ユーロ/円の解説

【日足】

4月6日のユーロ円の日足の形状は、上下共に短いヒゲのある小陰線となりました。

日足の波はオレンジの波は高値・安値切り下げの状態にあり、白い波が直近高値ライン『131.458』の上抜けにチャレンジしている状況にあります。

オレンジの波が逆三尊のような形状になる可能性があり、白い波がダブルトップになる可能性もあり、状況に大きな変化はありません。

オレンジの波が逆三尊になる場合のネックラインは『131.903』、白い波がダブルトップになる場合のネックラインは『130.255』になります。

【1時間足】

現在のユーロ円の状況は、緑の楕円で囲った上昇の片波に対しての押し目買いが黄色の楕円の辺りから入って、上昇してきたものの、青い波のラス戻り高値(青い楕円の高値)~日足のレジスタンスライン『131.458』からの売りが入ったことで、買い勢力と売り勢力のパワーが激突、レンジに入ったという状況にあります。

こうなってしまえば、どちらへ抜けるかは運否天賦の領域という事になりますので、触らずに様子見という事で良いかと思います。

ユーロ/ドル

ユーロドル日足チャート2018年04月09日
ユーロドル1時間足チャート2018年04月09日

日足

1時間足

※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。

ユーロ/ドルの値動き

始値:1.22382

高値:1.22899

安値:1.22145

終値:1.22792

+41.0pips(高値から安値:75.4pips)

ユーロ/ドルのレジスタンスライン

1.24205

ピンクの点線のライン

1.24034

ピンクの点線のライン

1.23903

赤の点線のライン

1.23859

赤の点線のライン

1.23610

赤の点線のライン

1.23406

ピンクの点線のライン

1.23232

ピンクの点線のライン

1.23010

ピンクの点線のライン

1.22976

ピンクの点線のライン

1.22865

ピンクの点線のライン

1.22791

ピンクの点線のライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。

ユーロ/ドルのサポートライン

1.22426

青の極太のライン

1.22282

青の点線のライン

ユーロ/ドルの解説

【日足】

4月6日のユーロドルの日足の形状は、上下共にヒゲのある陽線となりました。

『1.22426』のサポートラインの下抜けにチャレンジしている状況にありますが、先週末金曜日に関てはサポートされたという事になろうかと思われます。

【1時間足】

4月6日のユーロドル相場は、日足のサポートライン『1.22426』近辺での値動きとなりました。

東京時間~欧州時間OP前後にかけて下落、一時『1.22426』を割り込む場面もありましたが、買い楕円の部分でダブルボトムを形成、ネックラインを上抜いています。

ダブルボトムを形成、ネックラインを上抜いたとはいえ、青い波目線で見ればラス戻り高値(青い楕円の高値)を崩してはいませんので、青い波の方向性に変化が生じたという所までは至っておりません。

青い波の方向性を変えることになるかどうかを見ていくという事になろうかと思われます。

本日発表の経済指標等

本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。

08:50【日本】2月国際収支・経常収支

08:50【日本】2月国際収支・貿易収支

14:00【日本】3月消費者態度指数・一般世帯

14:45【スイス】3月失業率

15:00【日本】3月景気ウオッチャー調査-現状判断DI

21:15【カナダ】3月失業率