習近平国家主席、大人の対応。ECBは要人発言をあっという間に火消し
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4月10日は中国と欧州で要人発言が出ました。
1. 習近平国家主席の演説
習近平中国国家主席がボアオ・アジアフォーラムで演説。『対話が問題解決の方法』『世界は自由貿易を推進すべき』『中国は供給面の改革を強化する』『中国は他国を脅かさず、既存の世界秩序を損なうことはない』『中国は今年、自動車輸入関税を引き下げる』『中国は輸入を拡大するだろう』等と発言、これを受けて米中貿易戦争懸念の後退から、アジア株が上昇、円売りが活発化しました。
2. ノボトニーオーストリア連銀総裁の発言
ECB(欧州中銀)メンバーのノボトニー・オーストリア連銀総裁が『今は金融政策の段階的な正常化に向かうべき時だ』とした上で『ECBは金利正常化の第一段階として中銀預金金利を-0.4%から-0.2%に引上げる事が可能だ』と発言、これを受けてユーロ買いが強まりました。
ECBがすぐに『ノボトニー総裁の見解は同氏個人のものであり、政策委員会の見解を示すものではない』とする声明を発表しています。
ECBのやり取りは『ぉ!テーパリング?!』→『すぐ火消し』という感じで、個人的には少し笑ってしまいました。
ドル/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ドル/円の値動き
始値:106.746
高値:107.391
安値:106.612
終値:107.191
+44.5pips(高値から安値:70.7pips)
ドル/円のレジスタンスライン
107.560
ピンクの点線のライン
107.473
ピンクの点線のライン
107.413
ピンクの点線のライン
106.375
ピンクの極太のライン
107.316
ピンクの点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ドル/円のサポートライン
107.083
緑の点線のライン
106.964
青の点線のライン
106.893
青の点線のライン
106.780
緑の点線のライン
106.746
青の極太のライン
106.667
青の点線のライン
106.646
緑の点線のライン
106.127
青の点線のライン
105.980
緑の点線のライン
105.888
青の点線のライン
105.870
青の極太のライン
105.788
青の点線のライン
105.660
青の点線のライン
105.644
緑の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ドル/円の解説
【日足】
4月10日のドル円の日足の形状は、上下共にヒゲがあるものの、実体がしっかりした感じの陽線となりました。
日足の波は、逆三尊のような形状を形成、ネックラインを上抜けていますが、勢いよく上昇していくというわけではなく、ネックラインの少し上でもみ合う展開となっています。
【1時間足】
4月10日のドル円は上昇傾向での値動きとなりました。
直近の青い波の下落トレンドのラス戻り高値(赤い水平線)を崩して上昇していますが、日足のレジスタンスライン『107.375』にワンタッチして反落しています。
このまま下落して、『106.667』(紫の楕円・水平線)の安値を下抜くような事があれば、緑のラインで描いたようなダブルトップを形成する可能性があります。
一方、黄色の楕円・水平線の高値『107.473』を上抜いていけば、緑の波は上昇トレンドが継続していくという事になります。
従って、現在の状況を整理すると、白い網掛けのボックスの中での値動きという事が言え、売り方の最終防衛線はボックスの上限『107.473』、買い方の最終防衛線は『106.667』と見る事が出来ます。
売り方については、新規の売りを入れてきそうなポイントは日足のレジスタンスライン『107.375』~ボックスの上限『107.473』、損切りは『107.473』の上あたりと推測されます。
買い方については、新規の買いが入りそうなポイントは日足のサポートライン『106.746』~ボックスの下限『106.667』、損切りは『106.667』の下あたりと推測されます。
また、すでに買い持ちでいる場合には、そこに至る前に青い波の形状が崩れた所で撤退するという考え方もあり、青い波のラス押し安値『106.893』を破ったら撤退しようと考えているトレーダーさんも存在する可能性があります。
また、売り方・買い方共に今後の値動きによってエントリーポイント・損切りポイントが形成される可能性もあり、波をアップデートしながら相場観を修正していく必要性もあります。
ユーロ/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ユーロ/円の値動き
始値:131.517
高値:132.609
安値:131.413
終値:132.441
+92.4pips(高値から安値:119.6pips)
ユーロ/円のレジスタンスライン
132.490
ピンクの点線のライン
132.326
赤の極太のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/円のサポートライン
132.210
緑の点線のライン
131.992
緑の点線のライン
131.903
緑の極太のライン
131.798
青の点線のライン
131.580
緑の点線のライン
131.458
緑の極太のライン
131.437
青の点線のライン
131.190
青の点線のライン
131.163
青の点線のライン
131.059
緑の点線のライン
130.895
青の点線のライン
130.821
緑の点線のライン
130.338
青の点線のライン
130.304
緑の点線のライン
130.255
青の極太のライン
130.009
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ユーロ/円の解説
【日足】
4月10日のユーロ円の日足の形状は、上下共にヒゲのある大陽線となりました。
オレンジの波のラス戻り高値ラインであった『131.903』のラインを明確に上抜け、オレンジの波の下落トレンドの形状を崩しています。
過去の記事で何度か触れてきたことではありますが、オレンジの波の下落をピンクの一本の波と考える向きもある可能性があり、ピンクの波に対する戻り売りを考えている勢力が存在する可能性もあります。
黄色の水平線はピンクの下落の片波に対してフィボナッチリトレースメントをあてたものになります。
4月10日の値動きによって微妙に上抜けた『132.326』ラインは38.2%戻しラインと重なる位置にあり、『133.086』ラインは50.0%戻しラインと重なる位置にあります。
ピンクの片波に対しての戻り売りを考えている勢力にとっては売りを検討する理由のあるラインという事になりますので、注意して見ていくことが必要です。
【1時間足】
緑の波・青の波共に安値・高値切り上げの上昇トレンドの形状にあります。
昨日は日足の重要ライン『131.903』付近での値動きとなりましたが、東京時間後半~欧州時間にかけて『131.903』を跨いでもみ合い(赤い楕円の部分)、もみ合いを上方に抜けて上値を伸ばしています。
昨日の値動きの中で仕掛けるのであれば、ここの抜けで仕掛けるしかなかったかと思いますが、抜けるときの勢いが強く、飛び乗りで入るしかないような値動きでしたので、ムリにトレードをしなくても良かったかと思います。
ユーロ/ドル
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。
ユーロ/ドルの値動き
始値:1.23184
高値:1.23768
安値:1.23019
終値:1.23549
+36.5pips(高値から安値:74.9pips)
ユーロ/ドルのレジスタンスライン
1.23641
ピンクの点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/ドルのサポートライン
1.23363
青の点線のライン
1.23245
緑の点線のライン
1.23071
緑の点線のライン
1.23010
緑の点線のライン
1.22976
緑の点線のライン
1.22865
緑の点線のライン
1.22812
緑の点線のライン
1.22664
青の点線のライン
1.22571
緑の点線のライン
1.22382
青の極太のライン
1.22310
青の点線のライン
1.22262
青の点線のライン
1.22146
緑の点線のライン
ユーロ/ドルの解説
【日足】
4月10日のユーロドルの日足の形状は、上下共にヒゲはあるものの、実体がしっかりした陽線となりました。これで3連騰となっています。
『1.22426』のサポートラインの少し下から反発した格好になっていますが、実情にあわせて『1.22382』にサポートラインを引き直しています。
【1時間足】
青の波のラス戻り高値ライン(紫の楕円・水平線の高値)を崩し、上昇が継続しています。
昨日については、赤い楕円・水平線の高値のレジスタンスライン付近でもみ合う展開が続きましたが、破ってからは大きく上昇していますが、ピンクの楕円の辺りでヒゲの先まで含めればイッテコイ的なな動きとなっている部分もあり、荒っぽい値動きだったと言えようかと思います。
日足のレンジの中での値動きが継続しておりますので、やるのであれば短期売買、ムリに触らなくても良い相場かと思います。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
08:50【日本】2月機械受注(前月比)
08:50【日本】3月国内企業物価指数(前月比)
08:50【日本】3月国内企業物価指数(前年同月比)
10:30【中国】3月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
10:30【中国】3月生産者物価指数(PPI)(前年同月比)
17:30【英国】2月鉱工業生産指数(前月比)
17:30【英国】2月製造業生産指数(前月比)
17:30【英国】2月貿易収支
20:00【米国】MBA住宅ローン申請指数(前週比)
21:30【米国】3月消費者物価指数(CPI)(前月比)
21:30【米国】3月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
21:30【米国】3月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
27:00【米国】3月月次財政収支
27:00【米国】米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨