米雇用統計好結果、イタリア・北朝鮮リスク後退も鉄鋼・アルミ関税措置がドルの上昇阻む
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先週末金曜日6月1日は、5月米雇用統計の発表がありました。
非農業部門の就業者数が前月比22万3000人増、失業率は約18年ぶりの低水準となる3.8%に改善。時間当たりの賃金も前月から0.3%増加となり、全体的に強い結果となっています。この日発表された建設および製造業関連指標も軒並み好調で、アメリカ経済の好調さを示す結果となったと言えようかと思います。
また、イタリアで新政権が発足、ユーロ圏離脱の是非が問われることが予想されていた再選挙が回避された事や、トランプ大統領が米朝首脳会談を予定通り開催すると表明したことで、地政学上の懸念が後退しています。
その割にリスクオンになった感じがあまりしないのは、米国の鉄鋼・アルミ関税措置に対する一連の対抗措置がその要因となっているように思われます。
ドル/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ドル/円の値動き
始値:108.796
高値:109.727
安値:108.713
終値:109.505
+70.9pips(高値から安値:101.4pips)
ドル/円のレジスタンスライン
110.282
ピンクの点線のライン
109.799
ピンクの点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ドル/円のサポートライン
109.429
青の点線のライン
109.059
緑の点線のライン
108.937
緑の点線のライン
108.458
青の点線のライン
108.398
青の点線のライン
108.233
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ドル/円の解説
【日足】
6月1日のドル円の日足の形状は、上下共に短いヒゲがあり、実体がしっかりした陽線となりました。
直近の日足の波(白い波)は、ラス押し安値を下抜いており、方向性に変化が生じておりますが、旧ラス押し安値『109.026』はサポレジ転換せず、下落する時も上昇する時も素通りな為、サポレジとしての力は失われているように思います。
黄色の水平線は、青紫の上昇の片波に対してフィボナッチリトレースメントをあてたものになります。
実体ベースでは38.2%ライン、ヒゲベースでは38.2%ラインと50.0%の間でサポートされた格好になっています。
近視眼的に見れば、青紫の上昇の片波に対する押し目買い VS 『111.032』からの下落に対する戻り売り という構図という事になろうかと思います。
【1時間足】
6月31日のドル円は、雇用統計前のトランプ大統領のツィート、好調だった雇用統計の結果を受けて上昇しました。
今日は、いつもよりも長めの期間が写っている画像を持ってきました。
オレンジの波は日足の白い波とイコールなので割愛するとして、緑・青それぞれの波を見ていきますと・・・
緑の波・・・ラス押し安値(緑の楕円の安値)を下抜いており、方向性に変化が生じています。
青の波・・・金曜日の上昇によって、青の波のラス戻り高値付近まで戻ってきております。
黄色の水平線は、『111.351』~『108.233』までの下落に対してフィボナッチリトレースメントをあてたものになります。
青い波のラス戻り高値『109.799』は50.0%戻しラインと重なるレベルにあり、その上の『110.282』は61.8%戻しラインの少し上に位置しています。
緑の波は上昇トレンドを崩しているという事で、一旦は緑の波を崩した波に対する戻り売りをしてみるという事であれば、『109.799』『110.282』を中心にマークしていくという事で良いかと思います。
その場合でも、波の折り返しをしっかりと見て、必要に応じて短期足を利用しながら入っていくようにしましょう。
ユーロ/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ユーロ/円の値動き
始値:127.176
高値:128.125
安値:127.115
終値:127.668
+49.2pips(高値から安値:101.0pips)
ユーロ/円のレジスタンスライン
129.163
赤の点線のライン
128.910
ピンクの点線のライン
128.765
ピンクの点線のライン
128.461
ピンクの点線のライン
128.406
赤の極太のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/円のサポートライン
128.035
緑の点線のライン
127.560
青の点線のライン
126.338
青の点線のライン
126.185
緑の点線のライン
125.482
緑の点線のライン
125.357
緑の極太のライン
124.816
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ユーロ/円の解説
【日足】
6月1日のユーロ円の日足の形状は、上ヒゲが長めの陽線となりました。
黄色の水平線は『115.194』~『137.176』までの上昇(ピンクの上昇の片波)に対して、フィボナッチリトレースメントをあてたものになります。
50.0%戻しラインの少し下に位置するサポートライン『125.357』にワンタッチして反発した格好になっています。
『128.406』から上には日足レベルのレジスタンスラインが断続的に存在しており、売り手の売りが入りやすいレベルに差し掛かりつつあります。
下の方から買えた人は、おかしな値動きが出たら逃げる事も選択肢に入れながら、相場を眺めていくという事になろうかと思います。
【1時間足】
6月1日のユーロ円は、上昇傾向での値動きとなりました。
黄色の水平線は、緑の波の直近高値ライン『131.326』~5月29日に付けた安値『124.816』に対して、フィボナッチリトレースメントをあてたものになります。
この記事を書いている今現在の段階では、50.0%戻しライン付近に差し掛かってきています。
50.0%戻しラインから上には日足のレジスタンスライン『128.406』が存在しており、それと重なる形で青い波のラス戻り高値ラインが存在しています。
この辺りは注目されてくるレベルという事になろうかと思いますので、注目していくという事になろうかと思います。
ユーロ/ドル
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。
ユーロ/ドルの値動き
始値:1.16893
高値:1.17171
安値:1.16162
終値:1.16586
30.7pips(高値から安値:100.9pips)
ユーロ/ドルのレジスタンスライン
1.17510
赤の点線のライン
1.17400
赤の極太のライン
1.17384
ピンクの点線のライン
1.17316
赤の極太のライン
1.17262
ピンクの点線のライン
1.17190
ピンクの点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/ドルのサポートライン
1.16477
青の点線のライン
1.16365
緑の点線のライン
1.16101
青の点線のライン
1.15377
青の極太のライン
1.15256
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/ドルの解説
【日足】
6月1日のユーロドルの日足の形状は、上下共にヒゲがあり、下ヒゲが長い陰線となりました。
ピンクの波のラス押し安値『1.15838』を下抜いていますが、『1.15377』から反発してきています。
黄色の水平線は、『1.19417』~『1.15377』までの下落に対して、フィボナッチリトレースメントをあてたものになります。
日足のレジスタンスライン『1.17316』『1.17400』が50.0%戻しラインと重なるレベルにあり、注目されてくるレベルという事になろうかと思います。
【1時間足】
直近のユーロ円の値動きは、『1.16477』~『1.17190』の間のレンジという事になっています。
日足のパートで述べたようにレンジの上側は日足レベルのレジスタンスラインが存在しており、上に抜けた場合には、レンジブレイクでの買いは注意が必要です。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
08:50【日本】5月マネタリーベース(前年同月比)
10:30【オーストラリア】4月小売売上高(前月比)
17:30【英国】5月建設業購買担当者景気指数(PMI)
18:00【ユーロ】4月卸売物価指数(PPI)(前月比)
18:00【ユーロ】4月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
23:00【米国】4月製造業新規受注(前月比)