ゼーホーファー氏CSU党首と内相辞任でドイツは政治不安
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7月2日の金融市場は、正解的な貿易摩擦の激化と欧州の政治動向を背景にドルが買われる展開となりました。
債券市場においては、長短金利差が前週末に付けた約10年ぶりの低水準近辺を維持しており、アップルなどのハイテク株に買いが入り、米株式市場は上昇しています。
貿易摩擦を巡っては、米国による対中制裁関税第1弾(340億ドル規模)の発動が今週6日に控え警戒感が強まっている状況にありますが、欧州においては、ドイツ連立政権の一角を占めるキリスト教社会同盟(CSU)党首のゼーホーファー内相が党首と内相を辞任する意向を表明した事で、政治不安が高まっていいます。
リスクオフ材料に事欠かない情勢となってきており、今年の夏相場はリスクオフ相場となるか?に注目です。
ドル/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ドル/円の値動き
始値:110.617
高値:111.055
安値:110.576
終値:110.888
+27.1pips(高値から安値:47.9pips)
ドル/円の解説
【日足】
7月2日のドル円の日足の形状は、小陽線となりました。
黄色の水平線は、『104.639』~『111.032』までの上昇に対して、フィボナッチリトレースメントをあてたものになります。
38.2%戻しラインの少し手前から反発して反発中という状況にあり、直近高値ライン『111.032』を窺う情勢になってきています。
38.2%戻しラインからの反発という事で、押しがやや浅い感は否めませんが、直近高値ラインを上抜けずに反落して、『108.746』を下抜けてしまうとダブルトップになるという事になりますので、当面は『111.032』を上抜けて上昇トレンドが継続していくか?『108.746』を下抜けてダブルトップを形成するか?を見ていくという事になろうかと思います。
【1時間足】
日足のパートでおおまかに説明した通り、基本的には『111.032』と『108.746』をどちらへ抜けていくか?を見ていく相場ではありますが、その間にも日足レベルの細かいサポートラインが存在しており、売る場合には上の方から売りたいものの、そういったサポートラインが邪魔になるという状態にあります。
波ベースで見ると直近の波は比較的グダグダで、青の波の方向性はあるようでない状況にあります。
こういった時は近視眼的になってしまうと波の方向性を見失ってしまうので、極論すれば小さい波の方向性はバッサリ切り捨てて、大きな流れを見て大きな流れの重要ラインをしっかり見ていくというぐらいのおおらかな目で相場を見ていくと良いかもしれません。
ユーロ/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ユーロ/円の値動き
始値:129.072
高値:129.494
安値:128.407
終値:129.060
-1.2pips(高値から安値:108.7pips)
ユーロ/円の解説
【日足】
7月3日のユーロ円の日足の形状は、上下共にヒゲがある寄り引け同値線のような形状となりました。
黄色の水平線は白い波の直近高値『130.096』~白い波の直近安値『125.412』までの下落に対してフィボナッチリトレースメントをあてたものになります。
61.8%戻しラインの辺りで頭を押さえられて反落したものの、『127.355』~『128.484』でレンジを形成、同レンジを上抜けたという状況にあります。
しかし、日足の波を見ていくと白い波が反転したとは言えない状況であり、本格的な買い出動は時期尚早感が否めない状況にあります。
【1時間足】
7月3日のユーロ円は、寄り付き~東京時間お昼くらいにかけて上昇する局面もあったのですが、その後は反落、引けにかけて再度上昇という忙しい値動きとなりました。
黄色の水平線は、『127.245』~『129.398』までの上昇に対してフィボナッチリトレースメントをあてたものになります。
38.2%戻しラインと50.0%戻しラインの中間にある日足のサポートライン『128.484』から反発した格好になっています。
『128.484』は1時間足レベルの前回青い波の高値ラインとも重なるレベルにあり、そういった意味もあって買い方が買いやすかったレベルであったという事になろうかと思います。
ユーロ/ドル
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。
ユーロ/ドルの値動き
始値:1.16702
高値:1.16878
安値:1.15905
終値:1.16381
-32.1pips(高値から安値:97.3pips)
ユーロ/ドルの解説
【日足】
7月2日のユーロドルの日足の形状は、上下共にヒゲがあり、下ヒゲの長い感じの陰線となりました。
先月末の上昇で1.17付近に上昇しましたが、1.17に乗せきれずという展開となっています。
【1時間足】
7月2日のユーロドルは下落傾向の展開でしたが、1.15代では買いが入り、引けにかけて戻し1.16台で引けています。
波の方向性が失われてきている状態となってきており、長い目で見ると仕掛け所に困るような波の形状となっています。
ドル円・ユーロ円・ユーロドルのサポレジの具体的な値は以下のページに記載してございますので、ご参考下さい。
参考ページ:ドル円・ユーロ円・ユーロドルのサポレジを毎日更新!
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
08:50【日本】6月マネタリーベース(前年同月比)
10:30【オーストラリア】5月住宅建設許可件数 (前月比)
13:30【オーストラリア】豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
17:30【英国】6月建設業購買担当者景気指数(PMI)
18:00【ユーロ】5月小売売上高(前月比)
18:00【ユーロ】5月小売売上高(前年同月比)
18:00【ユーロ】5月卸売物価指数(PPI)(前月比)
18:00【ユーロ】5月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
23:00【米国】5月製造業新規受注(前月比)