米中双方が追加関税、本日はパウエル議長講演
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7月23日の金融市場は、日経平均は上昇、米株は小幅に下落、国債はパウエル議長の講演を控え、ほぼ横ばいとなりました。
為替は、ドル円・ユーロ円に買いが入り、ユーロドルは売られています。
米中貿易協議は二日目に入りましたが、米中双方が互いの製品160億ドル相当に25%の追加輸入関税を発動する中、ドルに買い戻しが入った格好になっています。
本日は、パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長がワイオミング州ジャクソンホールで行う年次経済シンポジウムで講演を予定しており、注目が集まっています。短期的な経済政策への影響のある事は言わないとの見方もありますが、利上げについての言及があるかどうかに注目です。
ドル円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ドル円の値動き
始値:110.536
高値:111.309
安値:110.514
終値:111.281
+74.5pips(高値から安値:79.5pips)
ドル円の解説
【日足】
8月23日のドル円の日足の形状は、上下共に非常に短いヒゲがあり、実体がしっかりした感じの陽線となりました。
『109.733』付近から押し目買いが入って反発した格好になっています。
黄色の水平線は、『112.852』~『110.058』迄の上昇に対してフィボナッチリトレースメントをあてたものになります。
現在は50.0%戻しライン付近での値動きとなっていますが、50.0%戻しライン付近にはレジスタンスラインは存在しておらず、その少し上、61.8%戻しラインとほぼ重なるレベルに『111.793』というレジスタンスラインが存在しています。
構図としては、『110.058』から下のサポートラインを根拠とした押し目買い勢力 VS 『111.793』を背にした戻り売り勢力という構図と見て良いかと思います。
【1時間足】
昨日の値動きによって、白い波の方向性が上向きとなってきています。
青い波は、ラス戻り高値付近での値動きとなってきており、正に方向性に変化が生じるか?と言った局面にあります。
日足のパートでも述べたように日足のレジスタンスライン『111.793』を背にした戻り売りを画策しているトレーダーさんもいる可能性がありますので、下の方から白い波の折り返しを捉えて打診買い的に入った方は、1時間足レベルでは『111.357』から上の抵抗帯からの戻り売り、日足レベルでは『111.793』を背にした戻り売りに注意しながら、チャートを眺めるようにしましょう。
ユーロ円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ユーロ円の値動き
始値:128.150
高値:128.754
安値:127.907
終値:128.356
+20.6pips(高値から安値:84.7pips)
ユーロ円の解説
【日足】
8月23日のユーロ円の日足の形状は、上下共にヒゲのある小陽線となりました。
オレンジの波の直近安値『125.412』の下抜けに失敗して、反発した格好になっています。
このまま上昇を続ければ、オレンジの波がダブルボトムになる可能性があり、その場合のネックラインは『131.604』という事になります。
黄色の水平線は、『131.604』~『125.585』迄の下落に対してフィボナッチリトレースメントをあてたものになります。
今現在は50.0%戻しライン付近の値動きとなっていますが、50.0%戻しライン付近にはレジスタンスラインが存在しておらず、その少し上、61.8%戻しラインとほぼ重なるようなレベルに『129.278』というレジスタンスラインが存在しています。
『131.604』~『125.585』迄の下落に対しての戻り売りを考えているトレーダーさんにとっては、注目のラインという事になろうかと思われますので、注目していきましょう。
【1時間足】
青の波がダブルボトムを形成、ネックラインを上抜き、反発・上昇が継続しています。
ダブルボトムで買えた人は日足レベルのレジスタンスラインに警戒しながら、ポジションを眺めておき、買えなかった人は押し目買いのタイミング待ちという事になります。
1時間足レベルでは、サポートラインは引けるものの、上がり方が比較的一方的で波は描き難い値動きですので、下がってきたら押し目買いをしようと考えている人は、どれか一つのラインを過信するのではなく、場合によっては短期足を用いながら、波の折り返しを見て入るように心掛けましょう。
ユーロドル
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。
ユーロドルの値動き
始値:1.15946
高値:1.15991
安値:1.15290
終値:1.15357
-58.9pips(高値から安値:70.1pips)
ユーロドルの解説
【日足】
8月23日のユーロドルの日足の形状は、上下共に短いヒゲがあり、実体がしっかりした感じの陰線となりました。
『1.16372』のレジスタンスラインの手前から売られた格好になっています。
【1時間足】
日足の旧レンジの下限ライン『1.15509』並びに『1.15377』付近での値動きとなっていますが、そこでは止まらずにもう少し上まで行って売りが入った格好になっていますが、1時間足レベルで見ると上昇の際の波が小さめで、波が描き難い状況になっています。
こういう時は、あまり几帳面に波を見ようとすると近視眼的になり、かえって大局を見失う事になりかねませんので、ある程度おおらかに波を見て、折り返しが確信できるまでガマンしましょう。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
07:45【ニュージーランド】7月貿易収支
08:30【日本】7月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
08:30【日本】7月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
08:50【日本】7月企業向けサービス価格指数(前年同月比)
21:30【米国】7月耐久財受注(前月比)
21:30【米国】7月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比)
23:00【米国】パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言