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ドル円は直近レンジの上限付近へ到達。レンジブレイクを見極める局面

更新日時:

3月25日のドル円・日経平均株価ともに上昇しています。

ドル円は3月に入ってから続くレンジ相場の上限付近での値動きとなっており、これをブレイクするかに注目です。

ドル円の値動き(2021年3月25日)

始値:108.719

高値:109.229

安値:108.710

終値:109.158

+43.9pips(高値から安値:51.9pips)

ドル円日足の環境認識(2021年3月26日)

ドル円日足チャート2021年3月26日

長期的な目線では赤い楕円で囲んだ片波の中での値動きとなっています。上下にヒゲはありますが、終値ベースでは「111.278」~「102.263」の値動きという事になります。

2020年3月~2021年1月にかけて、オレンジのトレンドラインに沿って下落してきましたが、2021年1月末にオレンジのトレンドラインを上方にブレイクした後、安値・高値切り上げの上昇トレンドの波形(緑の楕円の部分)となってきており、この上昇に対して引いたトレンドラインが紫のトレンドラインとなります。

2021年3月23日寄り付きの段階では、緑の楕円で囲った部分の上昇トレンドの形状(安値・高値切り上げの形状)は継続していますが方向感がなくなってきつつあり、108円台~109円台前半でのもみ合いになっています。

ドル円の1時間足分析(2021年3月26日)

ドル円1時間足チャート2021年3月26日

俯瞰すると赤いボックスのレンジの中での値動きとなっています。

オレンジのトレンドラインに沿って下落(赤い楕円の部分)し、レンジの下限にはわずかに届かず反発、紫のトレンドラインに沿って上昇(緑の楕円の部分)してレンジ上限付近での値動きとなっています。

買い目線の人の思考

基本的には日足の緑の楕円の部分が上昇トレンドの形状となっている事を根拠に買い場を探しているという事になろうかと思います。

買い目線でいる人達が行動を起こしてきそうなポイントとしては・・・

  1. 直近のレンジ上限ライン「109.276」を上方にブレイクするような事があればブレイクアウト狙いの買い

  2. 紫のトレンドライン付近まで下がってくるような事があれば買い

  3. 1時間足レベルのサポートライン付近での買い

  4. 後述する売りのポイントがダマシとなったようなタイミング

・・・といったタイミングが考えられます。

1については、レンジブレイクの買い・・・という事になりますが、直上に日足レベルのレジスタンスライン「109.568」の存在があり、そこからの売りには注意が必要です。

2についてはトレンドラインを利用して、押し目買いを行っていくという事になります。

3については、サポートラインを利用して押し目買いを行っていくという事になりますが、仮に「109.955」「108.899」といったサポートラインに到達するような事があった場合、紫のサポートラインを下抜いていると考えられる為、トレンドの勢いに変化が生じている可能性もあり、慎重な立ち回りが求められます。

売り目線の人の思考

直近の日足のトレンド(日足チャート緑の楕円の部分)は上昇トレンドの形状にある中で、1時間足はレンジを形成しており、3月26日寄り付きの段階ではレンジの上限付近での値動きとなっており、レンジ上限ラインの直上には日足のレジスタンスライン「109.568」が存在しており、基本的にはこれらを背にして売りたい人達という事になろうかと思われます。

売り目線でいる人達が行動を起こしてきそうなポイントとしては・・・

  1. 日足のレジスタンスライン「109.568」付近からの売り

  2. 直近のレンジ上限ライン「109.276」付近からの売り

  3. 紫のトレンドラインを下方にブレイクしたタイミングでの売り

  4. 上記の買いのタイミングがダマシとなったタイミング

・・・といったタイミングでの売りが考えられます。

1については、日足のレジスタンスライン「109.568」を背にした売りという事になります。

2については、直近レンジの上限からの売りとなりますが、これについては逆張り・短期足の波の反転を利用したもの等のバリエーションがあります。

3については、タイミング次第ですが、レンジ上限でのレジスタンスとトレンドラインブレイクの2つを満たす場合、トレンドラインブレイクしか満たさない場合、日足のレジスタンスライン「109.568」のレジスタンスとトレンドラインブレイクを満たす場合等のバリエーションが考えられます。このタイミングを狙っている人は、入るとすればどの条件を満たしたケースなのかを決めておく必要性がありそうです。