5波後の打診買いの損切りは浅目に~2016年10月24日の為替相場解説~
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ドル/円の解説
ドル/円の環境認識
直近の高値を明確に上抜け、中期トレンドが上方向に転換しています。
チャート画像に引いた黄色のラインは、ピンク色のラインの長期トレンドの方波に対して、フィボナッチリトレースメントをあてたものになります。長期トレンドの上昇の方波は9月22日から始まり、10月13日に前回の高値を付けていますが、こうしてみると38.2%ラインにも届いておらず、押しとしては浅い感じだったという事が言えます。
次の目標は10月13日に付けた高値『104.559』という事になろうかと思います。ここの上抜けに失敗すると長期トレンドがダブルトップになり、長期トレンドが反転する可能性が出てきますので、割と重要な局面に入ってきたと言えます。
ドル/円の値動きの考察
先週末の値動きによって、中期トレンドの下落の流れが崩れていますので、売りは様子見の状態にありました。
白の網掛けのレンジの中での値動きとなっていましたが、同レンジを上方にブレイクしています。エントリーポイントとしては、レンジを上方にブレイクして、戻ってきたタイミングの『EP1』でのロングが考えられました。
プルバックが少し深い感じでしたが、損切りを短期トレンドの直近安値=レンジの下限辺りに置いておけば損切りに掛からずその後の上昇を取れたと思います。
『EP1』で入れなかった場合、『EP2』で入るという手もあります。私の価値観では、『EP2』でのエントリーは遅い感じがするのですが、『EP2』でのエントリーは中期トレンドの直近高値を上方ブレイクした後、戻ってきたところを狙うエントリーで、セオリー通りと言えばセオリー通りのエントリーポイントではあるので、こちらの方が分かり易いと言えるかも知れません。
ユーロ/円の解説
ユーロ/円の環境認識
昨日のユーロ/円は上昇する形となりましたが、俯瞰すれば中期トレンド(オレンジ色のラインで引いたトレンド)は、まだ下向きの状態にあります。
チャート画像に振った数字はエリオット波動理論のカウントになりますが、5波が終了したと見ることも出来ます。ここから本格的な反発があるのかどうか、注目して行きたいと思います。
ユーロ/円の値動きの考察
基本的な考え方としては、中期トレンド(オレンジ色のラインで引いた波形)が下向きの状態にあり、ロングを考える状況にはないと言えます。しかし、冒頭で述べたようにエリオット波動理論的には5波目が終了したかのような状態を示現しています。
この事から、打診買いを仕掛けるという判断も出来る相場でした。
打診買いを仕掛ける場合には、青いラインで引いた短期波形の前回高値のライン(緑色のライン)を上方にブレイクし、戻ってきたタイミングの『EP1』でのロングが考えられました。ちなみに私は、ここで打診買いを入れています。
結果論として言うなら、今の所、50pips程度上がってくれています。ただ、中期波形のトレンド転換を確認する前の打診買いであり、一種の逆張りとも言えるタイミングでの買いなので、損切り浅目で様子を見て行きたいと思っています。
ユーロ/ドルの解説
ユーロ/ドルの環境認識
引き続き下落トレンドが継続している状態にあります。
随分長い間、下落の流れが継続していますが、どんなトレンドにも必ず終わりはありますので、油断せずに波形を見て行きたいと思います。
ユーロ/ドルの値動きの考察
昨日のユーロドルは上昇しましたが、基本的には下落の流れに中にあり、エントリーのチャンスはなかった感じだったかと思います。
短期トレンド(青いラインで引いた波形)は、下落の流れを崩していますが、これが中期波形にも波及して行く形になるかどうか?注目して行きたいと思います。