FXで何やっても勝てなくて、やったコト

波の属性や性質よりも波のベクトルを見る

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ドル/円の解説

ドル円1時間足20161115-01

ドル/円の環境認識

俯瞰すれば、長期トレンド(ピンク色の波)・中期トレンド(オレンジ色の波)共に白い楕円で囲ったアメリカ大統領選当日の急騰・急落の波が評価の難しい波となっています。

中期トレンド目線で見ると『X1』は一方的な値動きで分解する事が出ない波、『X2』は無理矢理分解すれば、5波に分解する事も可能だが、押しが非常に小さい波・・・と言う事になります。

今現在、中期トレンドはダウ理論的に言うと安値切り上げ・高値切り上げの形を形成しており、上昇トレンドの形にあるという事は言えますが、『X2』から始まった上昇の流れをカウントして行くと3波が最小になってしまうので、これはおかしいという事になります。

もう少し時間が経ってみないと結論が出ない部分もありますが、アメリカ大統領選後の『X1』~『X3』に至る値動きは全てX波で、その後の11月10日の安値を起点とした値動きを1波orA波として考えるという捉え方もアリなのか・・・?と言う気もします。

エリオット波動理論に拘らなければ、そこまで悩むような部分でもないという事も言えますが、注意深く見て行きたいと思います。

ドル/円の値動きの考察

ドル円1時間足20161115-02

昨日は、押しらしい押しが入らずに上がり続けたような感じの値動きになりました。値動き的に押し目買いをするのは難しい感じでしたが、そのチャンスが無かったわけではありません。

冒頭で述べたように中期トレンドは、上昇トレンドの形状にある中でチャート画像白い楕円の部分が押しとなって、上昇が継続して行く形になっています。

白い楕円の部分を細かく見て行くと赤いラインを上抜けする事で、短期トレンド(青いラインの波)が上昇トレンドに切り替わっています。

このラインを上抜けて、プルバックが入った『EP1』でのロングが考えられたかと思います。

先週末に昨日の記事で解説したエントリーポイントでエントリー出来ていた人は買わなくとも良かったかと言うように思います。

チャート画像に引いた黄色の線は中期トレンドの方波に対して、フィボナッチリトレースメントをあてたものとなりますが、丁度50%戻しのラインに『107.369』のラインが重なっています。

『107.369』と言うプライスは衆議院選挙後の高値になるのですが、サポートとして意識されてくるかどうか?注目して行きたいと思います。

ユーロ/円の解説

ユーロ円1時間足20161115-01

ユーロ/円の環境認識

中期トレンド(オレンジ色の波)はグダグダな波になってきています。

グダグダな感じの波で何となく上に行っているような形になっていますが、『116.384』を抜け切れていないような状態にあります。

ユーロ/円の値動きの考察

ユーロ円1時間足20161115-02

短期トレンド(青いラインの波)を細かく見て行くと、一応、方向感があります。

ドル主体の値動きの時は、ユーロ円はこういった値動きになりがちですが、あえて参加しなくてもイイかなと言う相場であったかと思います。

ユーロ/ドルの解説

ユーロドル1時間足20161115-01

ユーロ/ドルの環境認識

中期トレンド(オレンジ色の波)は、下落トレンドの形状にあります。

白い楕円で囲った部分がアメリカ大統領選挙時の急騰・急落になりますが、その後の波の形状を見るとドル円同様に非常に評価の難しい状態になっています。

今の段階で評価を定めて行く事は難しく、もう少し時間が経ってみないと分からない領域の話でもあるのですが、こういった時は波の属性や性質・評価を定めて行くという事よりも、波のベクトルをしっかり見て行くという事に注力して行くべきなのかなと言うように思います。

ユーロ/ドルの値動きの考察

ユーロドル1時間足20161115-02

下落の値動きを分解してみるとX1~X3はエリオット波動理論的に言うと全て調整波だという事が分かります。

この事から、中期のトレンドを通常の8波1サイクルの流れとして考えてしまうと相場観を誤ってしまう可能性が高いように考えられます。形に捉われずに波を見て行く事が重要になって来るのではないかと言う気がします。