トランプ大統領袋叩きでリスクオフムード。為替は大きな方向性見えず。
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昨日は、トランプ大統領が署名したイスラム圏7カ国からの入国を禁止する大統領令を踏まえたリスクオフムードから、円を買う動きが強まった一日となりました。
ゴールドマン・サックス・グループ やフォード・モーターの最高経営責任者(CEO)が入国制限を批判するコメントを発表し、オバマ前大統領が信仰に基づくあらゆる差別を非難する声明を出す等、混迷が深まっています。
また、ワシントン州のファーガソン司法長官は30日、難民やイスラム圏7カ国からの入国を禁止する大統領令を『違憲』とする訴訟をシアトルの連邦地裁に起こすと発表すると言った動きも出ています。
就任後、まだそれほど経っていないのにイキナリ世界規模での混乱を引き起こしているトランプ政権ですが、ハッキリ言って友好的なニュースは皆無で、人種であれ、国家であれ、悉く敵対的なニュースとなっています。
アメリカの外交と言うのは、多かれ少なかれ『力』を背景とした部分がありますが、トランプ大統領の場合は外交として許されるレベルの『力』の行使をはるかに超えており、その上、内容が差別的であったり、一方的であったりする為、なかなか理解を得る事は難しいのではないかと思われます。
大統領令に署名→『お前ら今日から入国禁止な(*´∀`)アヒャ』と言うやり方は、いかにも一方的で唐突であり、イキナリそんな事言われても承服できないのが当然でしょう。議会などで論戦を尽くした結果として、そういう政策を実施するのであれば、事情も変わってきますが、大統領令に署名→実行と言うやり方を取る場合、アメリカの政策と言うよりもトランプ大統領の個人的な嗜好と取られても仕方ないとも言え、その事が反発を助長している部分もあるように思われます。
トランプ大統領の政策は国内外ともに火種のオンパレードなので、混乱は続きそうな気がします。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
【ドル/円の値動き】
始値:114.724
高値:114.943
安値:113.439
終値:113.758
-96.6pips(高値から安値:150.4pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
112.535
チャート画像青い点線の水平線
中期トレンド(オレンジ色の波)の直近安値。
113.103~113.857
チャート画像青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
114.336~114.802
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
114.594~115.247
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
115.490
チャート画像ピンク点線の水平線
中期トレンド(オレンジ色の波)の直近高値。
中期トレンド(オレンジ色の波)はトレンドレスの状態にあり、画像の尺の問題で左側が少し切れてしまっていますが、トリプルトップのような形状を形成しつつあります。トリプルトップと言うよりも、112代中盤~115代中盤位のレンジと捉えた方がしっくりくるかもしれません。
300pips程の値幅があるので、トレードは出来るわけですが、値幅があると言っても方向感=トレンドはないので、その点注意が必要です。また、場合によっては三角持合いになったりする事等も考えられますので、振り幅が一定とは限りません。持合いの形状と抵抗帯・支持帯を把握しつつ、逆張りをするなら出来るだけ引き付けて入って、損切りは潔くを心掛けましょう。
今週は、FOMC・米雇用統計と重要イベントが続きますので、イベント通過まで触らないという事であっても、良いかと思います。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
【ユーロ/円の値動き】
始値:122.971
高値:123.127
安値:121.430
終値:121.660
-131.1pips(高値から安値:169.7pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
121.221
チャート画像青い点線の水平線。
中期トレンド(オレンジ色の波)の直近安値。
122.718~122.867
チャート画像ピンクの点線のボックス。
短期下落トレンドの支持帯。
123.214
チャート画像ピンク点線の水平線。
中期トレンド(オレンジ色の波)の直近高値。
1月30日のユーロ円相場は、下落の流れでの推移となりました。何層もあった支持帯を下抜いていますが、中期トレンド(オレンジ色の波)は辛うじて上昇トレンドの形状を維持しています。
当面『121.221』のラインを守れるかどうかが注目されてきますが、『121.221』の下には損切りの注文もソコソコあると思うので、破った時には大きな値動きに繋がる可能性も有り、このライン近辺で逆張りをする場合には、粘ってしまうと大きくやられてしまう可能性も有りますので、逆張りをする場合にはあまり粘らないようにする事も重要です。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
【ユーロ/ドルの値動き】
始値:1.07200
高値:1.07394
安値:1.06195
終値:1.06923
-27.7pips(高値から安値:119.9pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
1.06844~1.06265
チャート画像青い点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.06639~1.07359
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落上昇トレンドの抵抗帯。
1.07253~1.07609
チャート画像ピンクの点線のボックス
短期下落上昇トレンドの抵抗帯。
1.07715
チャート画像ピンクの点線の水平線
中期トレンド(オレンジ色の波)の直近高値。
1月30日のユーロドル相場は、下落の流れでの推移となりましたが、1.06844のサポートラインを割ることは出来ず、そこから反発して始値と大きくは変わらないレベルまで戻して引けています。
『1.06844~1.06265の支持帯』 VS 『1.07253~1.07609の抵抗帯』と言う図式に変化ない感じですが、支持帯と抵抗帯の間にもうひとつ抵抗帯(1.06639~1.07359)が形成される形になっており、難い状態となってきています。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
時間未定 【米国】 米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
時間未定 【日本】 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
08:30 【日本】 12月全世帯家計調査・消費支出(前年同月比)
08:30 【日本】 12月失業率
08:30 【日本】 12月有効求人倍率
08:50 【日本】 12月鉱工業生産・速報値(前月比)
09:01 【英国】 1月GFK消費者信頼感調査
14:00 【日本】 12月新設住宅着工戸数(前年同月比)
15:30 【日本】 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
19:00 【日本】 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
19:00 【ユーロ】 10-12月期四半期域内総生産(GDP、速報値)(前年同期比)
19:00 【ユーロ】 1月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
19:00 【ユーロ】 12月失業率
19:00 【ユーロ】 10-12月期四半期域内総生産(GDP、速報値)(前期比)
21:00 【南アフリカ】 12月貿易収支
22:30 【カナダ】 12月鉱工業製品価格(前月比)
22:30 【カナダ】 12月原料価格指数(前月比)
22:30 【カナダ】 11月月次国内総生産(GDP)(前月比)
23:00 【米国】 11月ケース・シラー米住宅価格指数
23:00 【米国】 11月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比)
23:45 【米国】 1月シカゴ購買部協会景気指数
24:00 【米国】 1月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
本日は日銀の金融政策決定会合~黒田総裁の会見、アメリカではFOMCが開催されます。FOMCはトランプ政権になってから初のFOMCとなりますので、どういった方向性を示してくるか注目です。