FXで何やっても勝てなくて、やったコト

1日1回相場の神になろう~相場を分析するには言葉が必要~

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相場をやっていると成功体験、失敗体験が増えて行きますが、時が経ってみると不思議と成功体験よりも失敗体験の方の記憶の方が鮮明に残っているように思えます。

私は、過去の負けトレードの事の方をより多く覚えているのですが、そんな中でも忘れられないような強烈な負けトレードがいくつかあります。ある日、非常に大きな負けを喫してしまい、悔しさのあまり電話の親機を叩いてしまい液晶を叩き割ってしまった事があり、傍から見たら完全に危ない人としかいいようが無かったと思います(;´∀`)

今にして思えば、そのトレードが一種の分岐点だったかなと思います。ちなみにこの日は、アメリカの金融政策系のイベントの有った日で、その日一発のトレードの負けで10日間くらいで積み上げた利益を全て吐き出してしまうという結果になってしまいました。我を見失った私は、それまで勝っていたトレード手法を無視して、3度ほどナンピンして手痛い負けを喫するという最低なトレードでトレード手法で負けたというより、精神的な弱さで負けたというトレードでした。

その日は頭の中身が超HOTで、チャートを見るのもイヤと言う精神状態でした。2日ほどやる気がゼロになって相場を見なかったのですが、頭を冷やしてチャートを振り返った時初めて『本当の意味で』前日の相場を冷静に振り返る事が出来たように思えます。

この当時の私は、『分析』と言えるほど細かく相場を見ておらず、大雑把な流れを掴むという事のみを重視していました。また、手法的にはいわゆるブレイクアウトを取りに行く手法で、勝率はお世辞にも良いとは言えず、勝率は概ね40~50%程度、その代り勝った時に大きく勝ち、小さな負けを吹っ飛ばすというようなトレードで、その手法を採用してから、月の収支でマイナスになった事はありませんでしたが、トレードルールを破ってしまった事で、この月は非常に小さなプラスで終えてしまいました。

過去のチャートを見て分析すれば人は神になり得る

前日のチャートを見て、分析をすれば人はみんな相場の神様になり得ます。終わった値動きを見て、『ここを売るのがベストだった』『ここを買うのがベストだった』と考えて行くわけですから当然です。

以前の私は、そういう後付けの解説的なものが結果論を言っているだけのように感じられ、あまり好きではありませんでした。相場は、現在の足よりも右側がどうなるかを当てなければ儲けることは出来ず、左側の値動きに後から理屈をつける事は誰にでも出来ると考えていたからあまり好きではなかったのですが、上記の電話機を叩き割ったトレードをしてしまった時、頭を冷やしてから、丸1日トレードをせずに文字通り丸一日かけて、その日のチャートを分析しました。

そうやって分析してみると『なんでこんなところを売ってるんだろ(´・ω・`)ショボーン』と思うようなところで、エントリーしていた事が分かりましたが、下がると思っていたものが上がって行く兆候のようなものは出ていて、それに気付けなかったという事が分かりました。

相場を分析するには言葉が必要

その時、気付いた最大のモノは『相場を分析するには言葉が必要』という事でした。投資系の本を見ると相場のチャートを『海図』として見て、行く先を考えると言った類の言い回しを目にしますが、私はチャートは一種の文章であると考えています。

他の記事で同じような事を書いた事もありますが、『ロウソク足=単語』『その集合体であるチャート=文章』と言うような感じと言えば良いででしょうか。

そう考えた時に『単語(ロウソク足)』の意味が分かれば、文法への理解が多少いい加減でも文章の大意は分かるのではないか?と言う思考に辿り着いたのですが、この事に気付いた時に自身のトレードが変わりました。この時から、ローソク足以外のテクニカル分析をほとんど使わなくなり、ロウソク足と水平線だけでトレードをするようになりました。

トレード手法やスタイルはより良いものを目指してブラッシュアップして行くものであると思っていますので、今後、他のテクニカル分析を取り入れるかどうかは分かりませんが、仮に他のテクニカル分析を取り入れるとしても、考え方の中心は変わらないのではないかと思っています。

若干、話が横道にそれましたが、相場を『チャートの読解問題である』と定義するとどうすれば勝てるかが、明確になってきます。中学生や高校生の時、英語の試験などで『長文の読解』と言うようなものがあったと思うのですが、要はそれと一緒で単語(ロウソク足)を一つ一つ訳して行って、設問(チャートポイントでの値動き)に答えるという作業になって行きます。しかも相場の場合、受験と違って80点・90点を取らずともリスクリワードによっては優秀な成績を収める事が出来るので、そういう意味では受験戦争よりは楽なのではないかとも思えます。

たとえ後付けの理屈になってしまっても神になろう

この記事で、後から相場を分析すれば誰でも相場の神になれると書きました。そして、昔の私はそれが嫌いだったとも。

相場を『チャートの読解問題である』と定義するとどうすれば勝てるのかが明確になってくると言いましたが、『チャートの読解問題である』とすれば、答え合わせが必要です。自分がその日一日の相場をどう訳したか?それが正しかったのか?を確認する作業として、毎日相場を振り返って『1日1回相場の神』になり、答え合わせをして行く事は必要な行動です。

『相場の神』の目から見たような行動をリアルタイムで取る事が出来れば、勝ちに回る事が出来ますが、自身の投資行動が『神に近づく事が出来ていたか?』を毎日振り返り、その反復によってのみ『神に近づける』のではないかと私は考えています。その為には、多少後付けの理屈であったとしても、毎日の相場を後から振り返り、客観的に自身の投資行動と照らし合わせて行く事が必要だと思います。