ポジポジ病は一種の依存症?!パチンコ依存症と似たような部分も無いとは言えない?!
更新日時:2024年11月23日 04:10私は割とお寿司が好きで、回っているお店・回ってないお店の区別なく、たまに行ったりします。時と場合ですが、人と行く時もありますし、一人で行く事もあります。
私は、投資業の他にWeb製作系の仕事をしていて、基本的には自宅で製作に励んでいて、忙しすぎて酷い時には3週間家から出なかったという記録もあります。これでお金を稼いでなかったら完全にニートじゃないかと自分自身に失笑してしまった事もありますが、時に打ち合わせなどで出る事もあり、つい先日、打ち合わせの帰りに回っているお寿司屋さんで昼食をとる機会がありました。
一人だったのでカウンター席に座って黙々と食べていたのですが、食べ始めて5分後くらいに男性の2人連れが私の隣に座り、『FXのハイレバレッジを賭けたトレードは射幸性が高く、ギャンブルと変わりない』・・・と言うような事を話し出しました。
聞くともなしにお二人のお話に耳を傾けていたのですが、『実際に投資をしてない人にはそう見えるのが当然なんだろうな』と思いました。
博打とは何ぞや?
私は、読書が趣味です。よく履歴書に『趣味:読書』と無趣味を誤魔化す為や履歴書に書くには好ましくない趣味がある為に代替案として『趣味:読書』書く人がいると思いますが、そういうレベルではなく、小説から実用書、参考書、果ては漫画に至るまで本当に本を読む事が好きで、蔵書が2000冊を超えています。
その中でも、歴史小説が好きで一番好きな作家は故司馬遼太郎先生です。司馬遼太郎先生の本はほぼ読破しており、中には何度も繰り返して読んだ本も沢山あります。
司馬遼太郎先生の本の中に『関ヶ原』と言う本があります。題名のごとく『関ヶ原の戦い』を描く本なのですが、その中で徳川家康が『いざサイを振る時には必ず思う目が出るように知恵の限りイカサマをしてからサイを振るのがわしの博打だ』みたいな事を言うシーンがあります。丁半博打に例えているので、『イカサマ』と言う胡散臭い単語が出てきてしまっていますが、私は常々FXもそれと同じなんじゃないかな?と思っています。
誤解の無いように言っておきますが、インサイダー情報を得ろとかそういう事をいいたいのではありません(;´∀`)
上の徳川家康の言い回しは要するに必ずそうなると言う所まで計算し抜き、状況を分析し抜いた上で行動するという事だと思いますし、FXにおいてもエントリーする際、それくらいの精度の分析をし抜いた上でエントリーするという事なのですが、なかなかそこまでは出来ないものです。それをしたつもりでも負ける事もありますし、そこまでして無くても勝ってしまう事もあります。
FXは投資ですし、分析をし抜いて臨んでも負ける事もあります。そういった側面が射幸的と捉えられるのかも知れないですが、少なくとも私はFXをギャンブルだと思ってやってませんし、もしそれをギャンブルと言うのなら、徳川家康のように考え抜いて博打を打ちたいと思っています。
常勝のギャンブラーはギャンブルだと思ってやってない
私はあまりギャンブルというモノをしません。精々、数年に一度くらいパチンコ屋に行くくらいでしょうか。しりとりみたいな話の展開ですが、世の中にはいわゆるパチプロというパチンコで生計を立てている人がいます。私はパチプロの知り合いはいないので、実態は分かりませんが、ネットとかで調べてみると普通のサラリーマン以上の年収を稼ぐ人もいるそうです。
どういう手法を使って、それほど勝っているのかは分からないですが、犯罪的な意味でのインチキをしていないという前提で考えるとするならば、勝つ台を見極める方法なり何らかの条件なりが確立されていて、そういった条件を満たさない台では打たないとかそういった決まりの中で打っているんだろうとは思います。
そういった常勝のギャンブラーは勝つべくして勝っているという事であって、彼らにとってパチンコというモノは玉を出すための作業であって、博打ではないと思うのです。
私は数年に一回くらいはパチンコに行く事はありますが、今のパチンコはリーチ演出が凄くて、物凄くドキドキします。当たればうれしいですし、外れればガッカリですが、おそらくパチプロの人はドキドキしないんだと思います。
勝負事において依存者は負け組
パチンコと言う遊戯はパチンコ依存症と言う病気がクローズアップされるほど、問題が深刻化してるそうです。私の考えなのですが、パチンコを『勝負事』として考えた場合、依存症の人は基本的に負けてる人なんじゃないかと思います。
勝ち組の人はパチンコに依存してるのではなく、ただ糧を得る為だけの作業としてやっているのであって、パチンコというモノに依存してるわけでも何でもないと思うからです。パチプロの人は、条件に合う台が無かったら勝負はしないと思うのですが、依存症の人はパチンコ屋にいったら打たないで帰るという事はまず出来ないのではないかと思うのです。パチンコにおいて、依存症状態からパチプロへ昇華出来る人がいるのかどうかは分かりませんが、FXにおいても同じような症状があります。
それがいわゆる『ポジポジ病』と言うやつで、とにかくポジションを持っていないと気が済まないという症状です。なんか今日はパチンコの話ばかりな感じがしますが、パチンコの場合は、リーチ演出を派手にしたりとかパチンコ業界が知恵の限りを尽くして、『パチンコ依存症』の人を増やす工夫をしていると思うのですが、FXはそうじゃないです。エントリーする時にPCの画面が光ったりとかの派手な演出がされるFX会社とかは無いですよね?
逆に言えば、そういうわけではないのにとにかくエントリーしたいという症状は、考えようによってはパチンコ依存症よりヒドイものなのではないかと思ったりもするのですが、これを克服しない限り絶対に勝ち組に回ることは出来ません。『ポジポジ病』の人は、チャンスを待てないという事であって、エントリーしている状況下で含み損があったり、含み益があったりしてドキドキ出来る状況じゃないと気が済まないのかもしれないですが、これって、『パチンコ依存症』とそっくりだと思いませんか?
レードの目標を見失わない
皆さんがトレードをしている目標は何でしょうか?それは、勝ってお金を儲けるという事だと思います。
依存的なポジポジ病は、とにかくポジションを持ってないと落ち着かない状態になってしまうので、勝つ事を目指してポジションをとっているとは言い難い状態です。正に本末転倒、トレードの目標を見失っている精神状態であると言えます。
この記事を読んで下さっている方の中には、『俺はもしかしたらポジポジ病かも?』と思っている方もいらっしゃるかも知れませんが、そういう方は取引手法などを見直す前に自分がポジションを持つ際、ポジションを持つ事自体が目標になっていないか?勝つ事だけを一途に考えた結果としてのエントリーであるのか?自分を見つめ直して見ましょう。
もし少しでも、ポジションを持っている状態におけるドキドキであるとか、昂揚感のようなものを求めてエントリーをしている部分があるのなら、ポジポジ病に罹患していると自覚しましょう。
トレードとは、勝つ為に考え抜き、その結果としてエントリーに至り、結果として勝ち負けがあるもので、流れ作業よりも冷静に淡々と行われるべきものです。当然、負ければお金が減りますので、人間である以上、負ける事への恐怖や勝つ事への昂揚感を排除する事は非常に難しい事です。ですが、エントリーと言う行動に関して、『勝つ』という目標にそぐわない不純物が入っていてはその分だけ負ける可能性も大きくなります。ポジションを持たなければ、勝つ事は出来ませんが負ける事もないのです。投資には100%は無いのでエントリーするという事は多かれ少なかれリスクを背負う事になります。リスクを背負っている感覚やその事によるドキドキを楽しむような気持に捉われて、『勝つ』と言う目標を見失ってはいけません。
短い足でのトレードを辞めよう
FXは土日を除き、朝でも真夜中でも24時間トレードをする事が出来ます。トレードをしている人でチャートを見ていない人と言うのはあまりいないと思うのですが、大多数の人はチャートを見てトレードをしているものと思います。1分足とか5分足を見てトレードをしている人は1日の間にそれこそ無数にエントリーチャンスがあります。
ポジポジ病の気がある人は、相場というモノに対して非常に近視眼的になってしまっている部分を矯正する事が近道であると思います。
もし、この記事を見ている方で『自分がポジポジ病ではないか?と思っていて』、『分足を見てトレードしていて』、『今利益が上がっていない』のなら、分足を見る事自体を今すぐ辞めましょう。どのような理由があっても分足を見てはいけません。値動きを細かく見たいとかもっともらしい理由をつけて見る事も禁止しましょう。
最初は不安かも知れません。でも、それで今勝てていないなら何かを変えなければ勝てるようになれないと心の中では分かっているはずです。変えなければいけない『何か』は、表層的なものではない筈で、もっと根本的なあるいは根源的なものである事が多いはずです。
もし、ポジポジ病に罹患している自覚があるのなら、1時間足以上の時間足を見てトレードに取り組んでみましょう。そうすれば、自ずからエントリー機会が減り、気が付けばポジポジ病から抜け出す足掛かりをつかめるはずです。