FXで何やっても勝てなくて、やったコト

FXで勝つ為に必要な心構え『複雑な事を単純に。単純な事を深く考える』

更新日時:2024年11月20日 02:20

明けましておめでとうございます。


今年も基本的に盆暮れ等の休暇期間以外は、平日毎日更新を目標として頑張って行きたいと思います。タマに土日に記事書いて、月曜書かないという事もあるかも知れませんが、今年もよろしくお願い致します。


2016年の1月にこのブログを始めましたので、ちょうど1年が経過したという事になります。


投資は、100%勝つというわけには行かない世界です。そして、残念ながら、努力が報われない事が多い世界でもあります。


私も、以前は本当に何をやっても勝てなくて、モノに当たったりとか、捨て鉢になったりだとかしてしまった事もあります。


私が相場で安定して勝てるようになったのは、突き詰めれば『大小の波を認識して、方向性が合致した時に仕掛ける』と言う事に気付いてから・・・と言う事になると思います。


今にして思えば、それに気付くのに随分と遠回りをしたなと思いますが、FXで勝つ為に必要な事はそんなに沢山あるわけではなく、普遍的な相場の法則性のようなものに気付く事と投資を長い期間続ける事なのではないかと思います。


今日は2017年最初の記事と言う事で、私がトレードをする上で最も重要と考えている心構えについてお話をしてみたいと思います。

複雑な事を単純に。単純な事を深く考える


私はローソク足以外のテクニカル分析は、押しや戻りのレベルを見る為にフィボナッチリトレースメントを使う事がある程度で、移動平均線やMACD、ストキャスティクス、ボリンジャーバンド等と言ったものは一切、使用していません。


その理由として、『テクニカル分析を組み合わせても負けが積み重なるばかりで全然勝てなかった』という私の経験則や、『インジケーターを表示し過ぎでチャートが複雑になってしまう』と言った理由がありますが、『負けた時に原因を分析できない』という事に気付いたというのが最大の理由です。


テクニカル分析を組み合わせて作る『取引手法』でトレードをする場合、負けた時に『手法が機能しなかったから負けた』と言う結論に落ち着きます。


私はこれがとてもイヤでした。


例えば、野球の試合をして負けてしまった場合、何で負けてしまったのか?と言う事を分析し、敗因を特定し、その敗因を改善する為に練習プランを立て、弱点を克服する・・・と言ったステップを踏む事で、技術力やチーム力が向上して行きますし、それを実感する事も出来るわけですが、敗因を分析・特定する事が出来てはじめてそれが可能になります。


『手法が機能しなかったから負けた』という曖昧模糊とした敗因を元に行う対処は、テクニカル分析のパラメーターをこねくり回したり、何か他のテクニカル分析を付け足すという対処になりがちで、それをする事がトレードスキルの向上なのか?と言う事に考え至った時、私のトレードに対する取り組み方が変わりました。


私は、ダウ理論を相場観を立てる上でのベースに置き、大小二つの波(トレンド)を把握して『小さい波が大きい波に対して一旦逆行し、小さい波の方向性が再度大きい波の方向性と合致したタイミングで売買する』と言うトレードをしています。


こう書くと小難しい感じがしてしまいますが、要するに『押し目買い』・『戻り売り』をしているというだけで、特段、珍しい事をしているわけではありません。


トレードをする上で必要な情報は、必要最低限、以下の二つの項目となります。


1. 短期トレンドの方向性

2. 短期トレンドの集合体である中期トレンドの方向性


見ている時間足も基本的には1時間足のみで、とにかくチャートをシンプルに見る事を意識しています。


これをやると何が良いのかと言うと、例えば今、短期トレンドの集合体としての中期トレンドが上昇トレンドにあるとします。これを見て、『短期トレンドが一旦下落トレンドになって押しを作り、短期トレンドが再度上昇トレンドになったタイミングで押し目買いをしよう』と言う方針で相場に臨んでいたとします。


実際にそのタイミングが訪れ、押し目買いをしてみたら思った通りには上がらず、損切りになってしまったとします。


敗因は何であったのかの分析をして行くわけですが、チャートをシンプルに見ているが故に敗因の特定も容易で、それを積み重ねて行く事で押し目買い・戻り売りをする場合、注意しなければならない『失敗の兆候』のようなものの特徴、そういった兆候が現れた場合に失敗する可能性と言った事をデータ化し、次回以降のトレードに生かして行く事が出来ます。


チャートというモノは、相場参加者それぞれの思惑を反映したものですので、時として複雑なものに見えてしまう事もあると思います。しかし、その内の何割かは自分自身でチャートを難しくしてしまっているという側面もあるのです。


複雑なものを複雑なものとして捉えていては、相場観を立てることは出来ません。


チャートをシンプルに見る為には、自分の中に何らかの基準のようなものが必要になります。私の場合は、ダウ理論がそれにあたりますが、これは投資家個々人で別々であってよく、それぞれに自分に向いたもの・信じられるものであれば良いと思います。


簡単に言えば、『自分が信じられる何かのスペシャリストになる』と言う事ですが、トレードで結果を出せてないない人は『自分が信じられる何か』を見つける事から着手するとイイのではないかと思います。


何を自分の相場観の中心に据えてもイイわけですが、メジャーな理論やメジャーなテクニカル分析であれば、有効な局面・機能する局面というモノが存在し、一定以上の有効性というモノは必ずあります。しかし、残念ながら、それだけで勝てるようになるわけではありません。


例えば、押し目買いであれば、押しが入る水準はどの辺りか?成功する時の値動きの特徴は何か?失敗する時の値動きの特徴は何か?と言った事を経験からある程度の予測を立てて、実際の値動きに対応してエントリーポイントを探っていくものであり、その為の対応の仕方もまた経験によって体が覚えてきます。


そして、対応の正確性というモノは天性の才能や動物的な勘などではなく、『経験』によって養われてくるモノです。


投資と言う分野には、天性の才能を持っているようなトレーダーさんも存在していますが、経験の積み重ねによってそれに勝るとも劣らない『洞察力』と言う力を手にする事が出来ます。経験と努力によって獲得したこの力は、何にも代えがたい財産として確実に皆さんの中に残ります。


投資というモノは、けして刹那的なモノではなくコツコツ営々と積み重ねていくものであるという事を覚えておいて欲しいと思います。


今年のブログの運営方針等


このブログはどちらかと言うと日々の相場を振り返りそれをどう読み解いていくのか?と言う事に軸足を置いています。


抽象的な概念よりも生きた値動きに対して、『理論を実践でどう使うか?』と言う事を読者の皆様方へお伝え出来るのではないか?と言う事もあって、そのように運営してきたわけですが、今年はより深い洞察をして行けるように心がけたいと思います。


また、去年の後半から動画を作り始めたのですが、今年も折を見て動画を作って行こうと思っています。


明日から、相場解説を再開、通常営業(?)となります。今年もよろしくお願いします!!

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