FXで何やっても勝てなくて、やったコト

FXで勝つ為に最も重要なのは『目線』~取引手法なんかどうだっていい~

更新日時:2024年11月20日 05:00

私は、基本的にトレーダーとしての才能というモノには恵まれていないのではないかと思っています。その証拠(?)にビギナーズラック的なものはなく、結構な期間勝てない期間が続き、『買いだ!』・『売りだ!』みたいな直感が当たる率は一般的な人に比べて低いのではないかな~と多少の悲しみと共に自覚していたりもします。


FXのトレードというモノをそこそこの期間、継続してやっていると一生懸命分析して大負けし、大して深い分析してないのに大勝ちしてしまったりとか皮肉な事も沢山経験しますが、多少勝てるようになってきたという自覚が芽生えてきた現在でも、タマに連敗して勝てる気がしなくなり、自分のトレードを見失ってしまう事もあります。


私は、基本的にユーロ/円を軸にトレードをしているのですが、通貨の相関関係というモノを重視しています。


簡単に言えば、今の相場は『ドル買い』なのか?『ドル売り』なのか?と言ったような事を見極めてポジションを取って行くという事なのですが、その中でも『円の方向性』というモノには特に気を配っています。しかし、自分なりに『円の方向性』に気を配っているつもりでも、小難しく考えすぎて自分を見失ってしまう時があり、負けが続く時と言うのは往々にしてそういう時でもあります。


いわゆる『勝ち組』と言われるトレーダーの人でも、調子を落としている時は連敗してしまう事があるものですが、私は負けが続いてしまった時には、あるチャートを見て精神状態を落ち着けると共に頭をからっぽにして単純に円の方向性『だけ』を見る事によって、相場観を立て直すようにしています。


クロス円平均足チャート


上の画像が私が不調な時に見ている『あるチャート』です。


このチャートは何なのか?と言いますと主要クロス円4通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円)の平均足の色『のみ』を表示したチャートで、緑色が陽線、白が陰線です。余計な情報を頭に入れない為にロウソク足すらも表示させず、平均足の色のみを表示させています。


なんでこんなものを見ているのか?と言うと『円の方向性』を見極める為に見ています。クロス円でトレードをする場合、円安であれば買い、円高であれば売るというトレードをすればいいわけですが、『円全面高』や『円全面安』の時に方向性に沿ったトレードを仕掛ければ、勝つ可能性は高まるはずです。


全通貨ペアの平均足が陽線であれば『円全面安』、全通貨ペアが陰線であれば『円全面高』、マチマチであれば『円主導の値動きではない』と言うメチャクチャ単純にして簡単な判断ですが、トレードというモノは、『目線』さえ正しければ、エントリーのタイミングが多少マズくても勝てるものであり、『目線』が間違っているとどんなに一生懸命分析をしても負けてしまうものです。


前置きが長くなってしまいましたが、今日は『目線』を決める重要さについて書いて行きたいと思います。

FXをギャンブルとして考えた場合


エントリーしたら、その日の終値で必ず決済するというルールでトレードする場合、その日の日足が陽線になると予想し、予想が的中した場合、その日の始値より下でロングポジションを持てば負ける事はなく、逆にその日の日足が陰線になると予想し、予想が的中した場合、その日の始値より上で売れば負ける事はありません。


日足が陰線となるか?陽線となるか?の分析が当たっていさえすれば、時間足の役割は『買い場』、『売り場』を探す為だけのものとなりますが、『買い場』、『売り場』の選定が多少マズかったとしても、日足が陰線となるか?陽線となるか?の分析が当たっていさえすれば、最終的には勝ってしまうのであまり大きな問題ではありません。


逆に言うと日足の予想が間違った時に負けてしまうという事になりますが、仮に今日は日足が陽線になると予想し、ロングのポジションを持つ場合、始値より下で買った場合・・・


日足が陽線になった・・・勝利

日足が陰線になった・・・エントリー位置によっては勝つ可能性もあるが、敗色濃厚


という事になります。


日足を基準として、FXをその日の日足の陰陽に賭けるギャンブルとして考えるのであれば、日足が陽線になると思えば始値より下で買い場を探し、日足が陰線になると思えば始値より上で売り場を探す事が五分五分の勝負を六分四分の勝負にする為の手段という事になります。


私は、FXをギャンブルと考えていませんが、何故こんな事を書いたのかと言うと『目線』が正しければ負けないという事と巧緻な投資テクニックを持っていても、『目線』が間違っていれば苦しいトレードとなるという事を説明する上で端的な例かと思った為です。


その日の日足が陽線となるという予想を立てていたとして、始値でロングのエントリーした場合、勝つ確率は50%です。始値よりも下でロングのポジションを持った場合、最終的に陽線になれば当然、勝つ事になりますが、仮に陰線で終っても、エントリー位置によっては勝つ可能性があり、勝率は50%よりも少し高くなります。


この数%の勝率の上積みがいわゆる『優位性』というモノで、どのようなエントリー手法であっても、五分五分の勝負に数%の勝率を上積みするものでしかないとも言えます。


どのような取引手法にも『ロングのサイン』、『ショートのサイン』というモノがあります。取引手法は、どのような手法であっても必ず『勝てる相場』・『機能する相場』というモノがあり、それの裏表で『負ける相場』・『機能しない相場』というモノも存在します。


仮に今日は陽線だと予想していて、『今日はショートのサインは無視、ロングのサインに従おう』と考えていたとします。しかし、実際には陰線の日であった場合、負けてしまうか負けないとしても苦しい展開となってしまう事は必至だと思います。


逆に『今日は陰線だろ。始値より上がったらテキトーに売っときゃいいな(*´∀`)アヒャ』という『いい加減な取引手法』でエントリーした人間は勝ってしまいます。


この両者の違いは『目線』が正しかったか?間違っていたか?の違いであり、『取引手法』の優劣ではありません。


FXは手法の優劣を競うものではなく目線の正しさを競うもの


上の例はやや極端ですが、『買い目線か?』か『売り目線か?』と言う目線さえ間違っていなければ、エントリーポイントが多少マズくても勝ってしまうのが投資と言うものであり、どんなに一生懸命考えて編み出した手法であっても、目線が間違っていれば負けてしまいます。


FXをやっていて連敗が続くと本当に何をやっても勝てないという精神状態に陥ってしまいがちですが、インジケーターを組み合わせたりして作った『取引手法』にしか目が行かない状態になっていると自分がどういう『目線』を持ってトレードをするのかという事を忘れてしまいがちです。


逆に『目線』さえ正しければ、エントリーポイントがベストな位置ではなかったとしても、勝つ可能性は高まります。


『買い』なのか?『売り』なのか?あるいは『どちらでもない』のか?を決める事が目線を決めるという事であり、投資家としての優劣というモノは目線の正しさによって決まるもので、また、投資の勝敗も目線の正しさによって決まってくるものであるという事を忘れてはなりません。


取引手法というモノは、あくまでもエントリーのタイミングを計る為のものであって、『目線』言い換えれば『相場観』を立てる為のものではありません。


噛み砕いて言えば、『ドル買い』、『ドル売り』、『円買い』、『円売り』、『ユーロ買い』、『ユーロ売り』といったような事を決めて『から』タイミングを計りましょうという事で、いくつもの通貨ペアを監視して、『エントリーのシグナルが出てる通貨ペアを探す』のではなく、いくつかの通貨ペアを併せ見ながら、『為替相場全体としての方向性(円買いなのか?とかドル売りなのか?とかそういった事)』を見極めてからエントリーのタイミングを計るという事が非常に大切です。


手法に拘り、日々手法を探したり、ブラッシュアップしているつもりだけれども、結果が付いてこないという人は、これを意識するだけで、勝率は向上するはずです。


今回は、目線を決める大切さという事について思った事を書いてみました。

この記事を読んで参考になったという方は、更新の励みになりますので、各種SNSでの拡散をお願いします。Youtubeもやっていますので、チャンネル登録・高評価もお願いします。