FXで何やっても勝てなくて、やったコト

一枚のチャートに徹底的に向かい合う事から始めよう

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今の時代、情報を得る事は容易く、FXのトレード手法についても、書籍やインターネット等を通じて様々な情報を収集する事が出来ます。そういう事もあってか、FXを始めて間もないような方でも、複数の通貨ペアのチャートを見たり、複数時間軸のチャートを見たりする事が割と一般的になっているようです。

このブログでも複数の通貨ペアを見ながら、相場を主導している通貨が何であるのかを考えながらトレードする事を推奨しています。

今日は、それとはやや矛盾するような事を書きたいと思います。

この記事を書こうと思ったのは、いくら複数のチャートを見る事が重要と言っても、1時間足でトレードをしようと考えているとして、4時間足・1時間足・30分足・15分足・5分足・1分足を見ている・・・というのは沢山見すぎだと思いますし、ユーロ/円でトレードしようと考えているとして、ドル/円・ユーロ/ドル・ポンド/ドル・ポンド/円・豪ドル/ドル・豪ドル/円を見ている・・・というのも沢山見過ぎだと思います。

もちろん、全体を俯瞰しながら、判断を降して行く事は非常に重要なのですが、FXを始めたばかりと言うような方は、あまりにも沢山のチャートを見過ぎると目移りしてしまって、むしろ害の方が大きいように感じます。

チャートは全ての事象を織り込んでいるもの

チャートは本来、相場で起こった全ての事象を織り込んでいます。ただ、分足等を見ていると近視眼的になってしまい、大局的にチャートを見れなくなる恐れがある為に上の時間軸のチャートを見たりするわけです。

しかしながら、チャートというモノが全ての事象を織り込んでいるものである以上、1枚のチャートをしっかり分析すれば、合理的な投資判断を下す事は出来ます。

まず、投資判断を下す為に使うと決めた時間軸・通貨ペアの1枚のチャートをしっかりと分析する事が投資をする上での全ての基本となります。それがしっかりと出来た上でのマルチタイムフレーム分析であり、複数通貨ペアの分析です。

1枚のチャートをちゃんと分析する事が出来ないのに複数のチャートを見ても意味がないという事なのですが、勝てないトレーダーの方はここを間違えている方が非常に多いように思えます。

答えはチャートの中に落ちているもの

エントリーを行って、残念ながら思った方向にレートが動かず、損切りになってしまったとします。その理由は、必ずチャートの中に落ちています。

負けてしまったら、その理由を徹底的にチャートから探しましょう。時には何で負けたのかが何時までたっても見つからない事もあります。それでも、負けた理由が見つかるまで探しましょう。それを見つけた時、確実にトレードスキルがレベルアップしています。

FXで勝つ為には、負けてしまった時に負けから何を学ぶか?という事が大切であり、その積み重ねによってのみトレーダーとして成長して行く事が出来ます。

迷いなく行動する為に

相場の天底を1pipsの狂いもなく当てる事が出来る人間は存在しません。チャートを深く分析し考えに考えを重ねた上で入っても、逆行してしまう局面はあります。

しかしながら、渾身でチャートを分析した結果として行ったエントリーであれば、多少の逆行に怯む事無くチャートを見る事が出来ます。そういう精神状態でいる事で、多少の逆行に慌ててエグジットしてしまい、思った方向に動いた時にはポジションを持っていなかったりとか、切ると決めた損切りラインで損切りできないという事が無くなります。

分析の質を高めるという事

若干、話が脇道にそれてしまいましたが、沢山の通貨ペアや沢山の時間軸のチャートを見る事で、分析の『質』が低下してしまっては、エントリーの確度も低下してしまいます。

人間と言う生き物は、多くの事を同時にやると行動の質が下がるという困った一面を持っています。特に慣れない内は尚更その傾向が強くなります。書籍やブログ、情報商材等で『複数の時間軸を見れば勝てます』、『複数の通貨ペアを見る事がおススメです』と言ったような情報を得れば、『そうしないと勝てないんだ』と言う先入観にとらわれてしまう事もあるかも知れません。

しかし、『複数時間軸』を見る事も『複数通貨ペア』を見る事も、1枚のチャートを徹底的に分析しチャートがちゃんと読めるという『幹』があってこそのものという事を忘れてはなりません。

FXを始めたばかりの方はとにかく、1枚のチャートを徹底的に見て、分析して、分析の質を挙げて行く事から始めた方が、より早く勝ち組にまわれるのではないかと思います。