FXで何やっても勝てなくて、やったコト

テクニカル分析を学ぶ事の究極にして最大の意味~ダマシと損切りを利用する事~

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このブログを書き始めてそろそろ4ヶ月くらいになります。毎日地道に更新していたお蔭か、たま~にタマママママママ~に読者の方からメールを頂くことがあります。と言っても、その内の何件かはキャッチセールス的なものやアフィリエイト指南的なものだったりして返事をしなかったりしたメールもありました・・・そういう類のメールを送ってくれた方、返事しなくてスイマセン・・・(´・ω・`)ショボーン

ちょっとだけ言い訳させてもらいますと聞いた事ない上に特法表記のないバイナリーオプションブローカーの宣伝をして欲しいと言われましても、ちょっとムリっす・・・(;´∀`)

そんなメールに混じって、先日FXについてのご質問のメールを頂きました。ご質問の内容は、要約すると『管理人さんはテクニカル分析を利用しなくなったら勝てるようになったという事ですが、テクニカル分析の勉強は無意味ですか?』というモノで、興味深い題材なように思えましたのでご本人にはメールでお伝えした上でブログ記事にしてお返事に替えさせて頂く事にしました。

メールで頂いたように私はオーダー情報と波形、自分のトレードの為と言うよりかはブログ記事の解説に役立てる為にフィボナッチリトレースメントを表示させている事があるくらいで、移動平均線だとかボリンジャーバンドだとかと言ったテクニカル分析を一切表示させていません。また、このブログにおいて何度か『テクニカル分析を捨てたら勝てるようになった』的な事も書いています。

紆余曲折があって今のスタイルになったのですが、私は人一倍どころか人の三倍くらいテクニカル分析の勉強をしました。その甲斐あって(?)メジャーなテクニカル分析の見方・使い方は一通り頭に入っています。

移動平均線やボリンジャーバンド、MACD、ストキャスティクス、RSI等と言ったメジャーどころからポイントアンドフィギュアと言ったあまり使ってる人が多くないようなものまで、多岐にわたるテクニカル分析を調べ、検証し、それらを組み合わせたり等と言った事をかなりの期間行ってきました。

その結果、全然勝てるようになれず、皮肉な事にそれらを全部捨てたら勝てるようになったわけですが、勉強してきた事の全てが無駄であったわけではなく、それらの知識は私の引き出しとなっています。

ただ、それは今となってそう思えるだけで、全然勝てなかった頃は勉強しても勉強しても全然勝てるようにならなかったので、徒労感がハンパなかったというのが正直な所です。

テクニカル分析はエントリーシグナルとして利用すべきものではないのかも

FXは勝っている人が2割で、負けている人が8割と言われる世界です。この言葉を額面通りに受け取るとするなら、テクニカル分析を使ってエントリーシグナルに沿ってトレードする場合、8割方負けるという事になります。もしも、メジャーなテクニカル分析が示すエントリーシグナルが非常に強力で、確度の高いシグナルを発するのであれば、勝っている人が8割・・・とまでは行かずとも、少なくとも5割以上の人が勝てていなければおかしいと思うのです。

残念ながら、そうではないからこそ負けている人が8割と言う現実になっているのではないかと思います。もちろん、中には組み合わせ等によって非常に確度の高いシグナルを発するものもあります。ですが、それは非常に少ないと言えると思います。

テクニカル分析の見方と言うのは、例えば『短期の移動平均線と長期の移動平均線がゴールデンクロスしたら買い』と言ったようにエントリーのシグナルが非常に定型化されている場合が多く、それと同時に損切りの条件も定型化されている場合が多いです。

エントリーシグナルが出ても、思った方向へ向かって行かない事を『ダマシ』と言いますが、エントリーシグナルが『ダマシ』になったと思うと投資家は損切りをします。為替レートは注文で動きますが、とりわけ損切りの注文が多く入るポイントは『売る人ばっかりで買う人がいない』or『買う人ばっかりで売る人がいない』と言った状況を引き起こしやすい為、利を伸ばしやすいポイントになる事が多いと言えます。

損切りのポイントが『定型化』されているのであれば、これほど狙い撃ちしやすいポイントはありません。『ダマシにあっちゃったよ。損切りして出直そう』ではなく、『こうなったらダマシにあったとして損切りする投資家が多いはず。他の投資家が損切りをしてくるところで仕掛けよう』と言う発想をする事が非常に重要です。

『確度の高いシグナルを発するテクニカル分析の組み合わせ』を見つけるよりも、『ある特定のテクニカル分析を使用している一般的な投資家がダマシと認識して損切りをしてくるポイント』を見つける方が遥かに簡単です。そのポイントを見つける為には、テクニカル分析の『見方』・『使い方』・『一般的なエントリーシグナル』・『損切り条件』を知っておく必要があり、それこそがテクニカル分析を学ぶ究極にして最大の意味となります。

テクニカル分析を勉強して全然勝てない方は、素直にシグナルに従うという事ではなく、シグナルがダマシになった時を狙う等、一工夫する事で今まで見えなかった他の投資家の心理や行動が見えるようになり、トレーダーとしてもう一段上の境地に達する事が出来ると思います。