直近の価格と前の価格との比較をもとにブレイクを分析するMT4インジケーターを表示する「tradebreakout」
更新日時:2020年05月13日 10:16ブレイクアウトを捉えるための手法には、さまざまなものがありますが、ブレイクアウト専用のインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「tradebreakout」は、ブレイクアウトを予想するためのインジケーターで、次のような方に向いています。
ブレイクアウトを捉えたい方
ブレイクアウトが本物かどうか分析したい方
この記事では上記のような方のために、「tradebreakout」について解説します。
tradebreakoutの概要
「tradebreakout」は、直近の終値と一定期間中の終値の比較をもとに、高値や安値のブレイクを予想するインジケーターで、Andriy Moraruによって開発されました。
インジケーターを起動すると、サブウィンドウ上にサポートラインのブレイクを示す赤いラインと、レジスタンスラインのブレイクを示す緑のラインが表示されます。
「tradebreakout」は以下の方法によって算出されます。
「PriceType」が0の場合
赤いライン=(直近の終値-「L」期間中の最も高い終値)/「L」期間中の最も高い終値
緑のライン=(直近の終値-「L」期間中の最も低い終値)/「L」期間中の最も低い終値
「PriceType」が1の場合
赤いライン=(直近の高値-「L」期間中の最も高い高値)/「L」期間中の最も高い高値
緑のライン=(直近の安値-「L」期間中の最も低い安値)/「L」期間中の最も低い安値
赤いラインがゼロの水準を上から下に抜けた場合は、サポートラインがブレイクされる可能性を示唆しています。
一方、緑のラインがゼロの水準を下から上に抜けた場合は、レジスタンスラインがブレイクされる可能性を示唆しています。
tradebreakoutを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
tradebreakoutのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
tradebreakoutのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「tradebreakout」のパラメーターは、価格を比較する期間を設定するための項目と、比較する価格の種類を設定するための項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
L |
期間 初期値:50 価格を比較する期間を設定します。 |
PriceType |
価格の種類 初期値:1 インジケーターの算出に用いる価格の種類を設定します。 |
「PriceType」は、比較する価格の種類を設定するための項目で、0に設定した場合は終値を比較してインジケーターを算出します。
1に設定した場合は高値と安値を比較してインジケーターを算出します。
インジケーターの開発者は「tradebreakout」を日足や週足で使用する場合の「PriceType」は1、日足よりも短い時間枠のチャートで使用する場合は0に設定することを推奨しています。
まとめ
「tradebreakout」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
赤いラインがゼロの水準を上から下に抜けた場合は、サポートラインがブレイクされる可能性を示唆している。
緑のラインがゼロの水準を下から上に抜けた場合は、レジスタンスラインがブレイクされる可能性を示唆している。
「tradebreakout」は、ブレイクアウトを捉えたい方に向いているインジケーターです。
実際の取引で使用する前に、十分なバックテストを実施することをおすすめします。