始値・終値を基準にしたパラボリックSARを表示するMT4インジケーター「ParabolicM」
更新日時:2022年06月06日 07:07MT4標準のパラボリックSARよりも、タイトに価格に追従する同様のインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「ParabolicM」は、始値・終値を基準にパラボリックSARを算出するインジケーターで、次のような方に向いています。
価格にタイトに追従するパラボリックSAR系のインジケーターを探している方
トレンドの転換を分析したい方
トレンドの方向を分析したい方
以上のような方のためにこの記事では、「ParabolicM」について解説します。
ParabolicMの概要
一般的なパラボリックSARは、一定期間中の最高値や最安値を基準に算出されます。
「ParabolicM」は、一見するとMT4標準のパラボリックSARと違いが無いように見えますが、最高値・最安値ではなく、始値・終値を基準に算出されています。
そのため、一般的なパラボリックSARと比較すると、価格に対してタイトに追従する傾向にあります。
「ParabolicM」の見方は、通常のパラボリックSARと同じです。
上昇トレンドではローソク足の下にドットが表示され、下降トレンドでは上に表示されます。
ドットの位置が下から上に切り替わった場合は、トレンドが下方転換した可能性を示唆するシグナルです。
反対に上から下に切り替わった場合は、上方転換した可能性を示しています。
ParabolicMを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
ParabolicMのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
ParabolicMのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「ParabolicM」のパラメーターは、一般的なパラボリックSARと同様の構成になっています。
入力項目 | 入力内容 |
Step |
加速因子 初期値:0.02 パラボリックSARが価格を追従する速度を加速させるペースを設定します。 |
Maximum |
極大値 初期値:0.2 パラボリックSARの上限・下限を設定します。 |
「Step」は、パラボリックSARの加速因子を設定するための項目です。
大きな値に設定するほどパラボリックSARが加速するペースが速くなります。
「Maximum」は、極大値を設定するための項目です。
パラボリックSARの上限・下限のレベルを設定します。
まとめ
「ParabolicM」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
始値・終値を基準にパラボリックSARの上限・下限を決定する
上昇トレンドではローソク足の下にドットが表示される
下降トレンドではローソク足の上にドットが表示される
ドットの位置が切り替わった場合、トレンドが転換した可能性を示唆している
「ParabolicM」は一般的なパラボリックSARよりも、タイトに価格に追従するパラボリックSARを探している方に向いているインジケーターです。
基本的な使い方は一般的なパラボリックSARと同じなので、設定や見方で戸惑うことは少ないでしょう。