値動きの方向と相対的なボリュームを基にしたオシレーターを表示するMT5インジケータ-「VZO」
更新日時:2021年02月06日 11:02ボリュームを考慮してトレンドを分析できるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「VZO」は、上記の機能を備えたインジケーターで次のような方に向いています。
ボリュームを考慮してトレンドを分析したい方
トレンドの有無を分析したい方
トレンドが終わる兆候を分析したい方
この記事では、「VZO」について詳しく解説します。
VZOの概要
同じ方向に同じで値幅で価格が動いた二つの場面を比較する時、ボリューム以外の条件が全て同じであれば、値動きにボリュームが伴っている方が、テクニカル的には力強い値動きであると言われています。
そのためボリュームを考慮した数多くのインジケーターが開発されており、「VZO」もその中の一つで、値動きの方向と相対的なボリュームをもとにしたオシレーターです。
「VZO」は以下の方法によって算出されます。
VPは値動きに対応したボリュームを示す値で、直近の終値と前の終値を比較し、増加している場合にはボリュームは正の値になり、減少している場合のボリュームは負の値になります。
AvgVol=ボリュームの指数平滑移動平均
AvgVP=VPの指数平滑移動平均
VZO=(AvgVP/AvgVP)×100
極度の買われ過ぎ/売られ過ぎ水準がそれぞれ60と-60、買われ過ぎ/売られ過ぎ水準は40と-40に設定され、サブウィンドウ上に青緑色のラインとして表示されます。
インジケーターの値が20と-20の内側で推移している場合、相場が動意薄である可能性を示しており、40~60で推移している場合は強気相場、-40~-60で推移している場合は弱気相場である可能性を示唆しています。
また、インジケーターの値が60を超えている場合は強気相場が終わる可能性を示しており、反対に-60を下回っている場合は弱気相場が終わる可能性を示しています。
VZOを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
VZOのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
VZOのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「VZO」のパラメーターは算出期間を設定するための項目と、買われ過ぎ・売られ過ぎ水準を設定するための項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
算出期間 初期値:6 移動平均の算出期間を設定します。 |
Extreme overbought |
極度の買われ過ぎ水準 初期値:60 強気相場が終わる可能性を判定する水準を設定します。 |
Overbought |
買われ過ぎ水準 初期値:40 強気相場の発生を判断する水準を設定します。 |
Oversold |
売られ過ぎ水準 初期値:-40 弱気相場の発生を判断する水準を設定します。 |
Extreme oversold |
極度の売られ過ぎ水準 初期値:-60 弱気気相場が終わる可能性を判定する水準を設定します。 |
「Period」はインジケーターの算出期間を設定するための項目で、大きな値に設定すると長期的な価格とボリュームがVZOに反映されます。
「Overbought」「Oversold」は、トレンドの有無を判断する水準を設定するための項目で、任意の値に変更できます。
「Extreme overbought」「Extreme oversold」は、極端な買われ過ぎ・売られ過ぎ水準を設定するための項目です。
任意の値に設定できますが、「Overbought」「Oversold」より外側に設定する必要があります。
まとめ
「VZO」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
値動きの方向と相対的なボリュームをもとに算出される。
40から60で推移している場合は強気相場、-40から-60で推している場合は弱気相場。
60や-60を超えた場合はトレンドが終わる可能性を示しています。
「VZO」は、ボリュームを考慮してトレンドの有無を分析したい方に適したインジケーターです。
ノイズが多いインジケーターなので、相場の反転を捉えたい場合は他のオシレーターと組み合わせて使用することをおすすめします。