水平線を制する者は相場を制す
更新日時:2024年11月18日 10:00私は以前、平均足スムースドとパラボリックSARを使ってトレードをしていた時期がありました。ちなみにこの手法は、小さく負けて大きく勝つ手法で、億万長者になれる程勝てたわけではないですが、勝率は良くないけれども、トータルでは勝つ手法で、この手法を使っていた半年ほどの間、月の単位でマイナスになった事は無く、何をやっても勝てなかった私に自信と沢山の気付きを与えてくれた手法でした。
この手法は、要はブレイクアウトを取りに行っている手法で、サポートラインあるいはレジスタンスラインを破った時は大きく勝つし、ダマシに終わった時は小さく負けるという手法でした。
決めたルールに従って、機械的にエントリーし続けていたわけですが、それを何ヶ月も繰り返し、記録を付けている内に色々な気付きを得る事が出来たのですが、その中で最大のものは『相場には重要な価格があり、重要な価格をサポートするか?破るか?を見極めるゲームである』という事でした。
これは、レンジ逆張り、レンジブレイクアウト、押し目買い等の代表的な売買戦略のほぼ全てに絡んでくる要素で、重要な価格を見つけ、その価格での値動きを掘り下げて行けば勝ちに近づけるのではないかと考えたわけです。
具体的に何をやるのか?
『重要な価格』付近で売買判断をしていこうと考えているわけですから、『重要な価格が何処なのか?』の目星を付けない事にはお話になりません。それでは、具体的に『重要な価格』を見つけるにはどうすればいいのでしょうか?
これには大きく分けて2つの方法論があります。
1.過去に実際に止まった価格に注目する
過去に止まった事のある価格を『重要な価格』として考えるサポートライン・レジスタンスラインを引く際の王道とも言える考え方です。過去に起こった『事実』を客観的に捉え、そこに水平線を引いて行くという事で、多くのトレーダーが実践していると思われるやり方です。
2.より多くの注文が入っている価格に注目する
FX業者等が発表している注文データから、より多くの注文が入っている価格を見つけ出し、その価格に注目して行くという考え方です。
相場のメカニズムとして、買いたいと思ってる人が多ければ価格は上がり、売りたいと思っている人が多ければ価格は下がるわけですが、それは何処なのかを注文データによって探って行こうというものです。
目標とする事
サポートライン・レジスタンスラインは、止まり『そう』な価格であって、止まるポイントではなく、本当に止まるかどうかは結果が出てみないと分かりません。
それでは、止まるポイントってどこなのか?と言うお話になるわけですが、神でもない限りそれを知る事は出来ません。
こう言ってしまうと身も蓋もないのですが、もしそれを常に見極める事が出来る人間がいるとしたら、その人は相場において無敵の存在と言えると思います。
ただ、サポートラインやレジスタンスラインを引く事が出来て、『止まりそうなポイント』に目星をつけているなら、『本当に止まりそうか?』を探る事は出来ます。
目標は、チャート上に現れている『事実』としての『過去に止まった価格』と『実際に注文が入っている価格』を総合的に見ながら、『止まりそうなポイント』言い換えれば『強い価格』を見つける事にあります。
次回は過去に実際に止まったラインをウマく引く方法を書いてみようと思います。