ダブルトップ・ダブルボトムをひたすら狙うだけでも勝ちは積み重なる
更新日時:2024年11月19日 03:50以前、このブログで『FXで最速で勝ち組になる為にはそこそこ勝てるワンパターンを見つけてそれを繰り返す事』と言う記事を書きました。
タイトルのまんまですが、FXで勝ちを積み重ねていくには、そこそこ勝てる事だけをやり続ければ良いよねと言うお話なのですが、『そこそこ勝てるワンパターンがみつからねーぜo( *`ω´)o』と言う方もいらっしゃるのではないかと思います。
今回は、私も『そこそこ勝てるワンパターン』として、日々お世話になっているダブルトップ・ダブルボトムのお話をして行きたいと思います。
ダブルトップ・ダブルボトムはどうやって形成されるのか?
上の画像はダブルトップがどうやって形成されるのかを図にしたものです。ダブルボトムの場合は、画像を逆さに脳内変換して頂ければと思います。
プライスが上昇してきて、一旦、天井を打って下落します。ほどほどの所で買いが入って再上昇し、前回の高値を超えると上昇トレンド継続という事になり、『押し目買いが成功した』という事になります。これがダウ理論的に言う上昇トレンドです。
一方、ダブルトップの場合は、プライスが上昇してきて、一旦、天井を打って下落します。ほどほどの所で買いが入り、前回の高値抜けに失敗した形で、『押し目買いに失敗した』という事になります。
アルファベットの『N』のような波形となるか『M』のような波形となるかの違いですが、『N』のなりそこないが『M』(ダブルボトムの場合は『W』)になると覚えておけばよいかと思います。
何故ダブルトップ・ダブルボトムは勝ち易いのか?
ダブルトップ(ダブルボトム)を使ってのエントリーには、いくつかのメリットがあります。
1.損切りが明確
ダブルトップ(ダブルボトム)を使ってエントリーする場合、必然的にレジスタンスライン付近で売り(ダブルボトムの場合はサポートライン付近で買い)を入れて行く形になる為、レジスタンスの少し上に損切りを置く形になります。
迷いなく損切りを設定でき、損切りが明確な故に損切りからエントリーポイントまでの距離が離れすぎた場合にはロットを小さくしたり、エントリーを見送る等の判断もし易いというメリットがあります。
2.レジスタンスラインを背に売れる(ダブルボトムの場合はサポートラインを背に買える)
ダブルトップ(ダブルボトム)を使ってエントリーする場合、必然的にレジスタンスライン付近で売り(ダブルボトムの場合はサポートライン付近で買い)を入れて行く形になる為、レジスタンスラインを背に売る(ダブルボトムの場合はサポートラインを背に買う)事が出来ます。
予想に反して下がって行かなかった場合でも、背中にレジスタンスラインがある事で、一旦は上昇してきてしまっても、レジスタンスラインで再度頭を抑える形になってそこから下落して行くというパターンもあり、値動きがおかしいと感じた場合には逃げるという判断をすることも出来る為、負けにくいトレードをする事が可能です。
3.他の参加者の損切りを利用できる
冒頭で『押し目買いの失敗がダブルトップになる』と言うお話をしました。ここで重要な事は、ダブルトップを形成した場合には、『一旦下落したところで買った参加者がいる』という事です。『一旦下落したところで買った参加者』はネックライン近辺損切りの注文を入れている公算が高いと考えられます。
為替レートは『売る人ばっかりで買う人が少ない時』、『買う人ばっかりで売る人が少ない時』に強い勢いを持って動きます。損切り注文が発動するポイントというのは、『これまで買っていた人が売るポイント』・『これまで売っていた人が買うポイント』なので、『売る人ばっかりで買う人が少ない時』、『買う人ばっかりで売る人が少ない時』と言う状況になりやすいのです。その為、ネックラインを割ると値動きに勢いが付く公算が高く、大きな値幅を得やすいのです。
V字の値動きは少ない
相場は波形を作りながら動いて行きますが、急落してきたものがサポートラインに当たって急騰すると言った『V字』の値動きはそれほど多くありません。何度かサポートライン・レジスタンスラインを試して抜けない事が確認されてから反転して行くパターンが多いです。
サポートラインで、一旦反発しただけでエントリーをする場合、そこから押し目買いが入って押し目買いが成功すると負けてしまうという事になります。ダブルトップを使ってエントリーする場合は、押し目買いが失敗した事を確認してから入る形になるので、そこから再度逆行して上昇して行く可能性は低くなります。
ネックラインを割って行かないような場合は、そこから再度押し目買いが入ってドンドン上がるというよりも、レンジを形成する事が多く、レンジになった場合には建値以上で逃げる事が出来る可能性も高くなってきます。
V狙いで入るよりもダブルトップやダブルボトムで入る方がより慎重な入り方という事が出来、慎重であるという事が、トータルで見た時、無駄なエントリー・無駄な負けを減らす事へと繋がって行きます。
ダブルトップ・ダブルボトムを狙う場合のおススメエントリータイミング
ダブルトップを利用してエントリーする場合のおススメエントリーポイントを上の画像の相場の波形の段階毎に説明して行きたいと思います。
1.上昇局面
上昇に乗れていればそれに越した事はないのですが、相場を見始めたら既に上昇が始まっていて、乗り遅れてしまったような時は、慌てて飛び乗らないようにしましょう。ここはひたすら、上昇の勢いが止まるのを待ちます。
上がりっぱなしの相場というモノは無いので、必ず、反転してくる局面が訪れます。
2.押し局面
レジスタンスラインにあたったり、利食いが入る事によって、上昇の勢いが鈍化し、下落してくる局面がやってきます。これを押し(下落相場の場合は戻し)と言います。
考え方として、レジスタンスラインでの反発を確認したところで、ショートするという考え方もあります。ですがこの場合、次の『3』で押し目買いが入り、高値を更新してしまうと負けてしまう為、エントリーとしてはやや慎重さに欠けるきらいがあります。
私は、実戦でこのタイミングで入る時もありますが、この場合はよほど強力な根拠等がある場合に限られます。ここはショートのエントリーをしたい気持ちをグッと堪える事が重要です。
3.再上昇局面
利食い等が収まるとそこから再度上昇し、『1』で付けた高値の上抜けをトライする動きがみられる事があります
この場合、重要な意味を持つプライスは『前回の高値』となり、ここを上抜けられれば『押し目買い成功、上昇トレンド継続』となり、ここの上抜けに失敗すれば『押し目買い失敗、上昇トレンド終了』となります。
4.エントリーポイント
エントリーを行う際に重要な事は、前回高値のラインに指値の注文などを置いておくような『逆張り』はしないという事になります。前回高値のラインがレジスタンスラインとして機能するとは言い切れず、押し目買いが成功してレジスタンスラインをブレイクして行ってしまう可能性もある為です。
ここでは、長い上髭を出したりと言ったプライスアクションをしっかり見て『レジスタンスされた』事を自分なりのモノサシで確認してから入るようにします。
この際、レジスタンスラインに近い所でエントリー出来れば、それに越した事はありませんが、ことのほか反発の勢いが強く、次のサポートラインとなるネックラインに近くなってしまった場合には、エントリーを見送ったり、ロットを小さくする等の対応をします。
5.要注意ポイント
『4』で少しだけ述べましたが、ネックライン付近はサポートラインとなる可能性のあるラインでもあります。このラインの近辺には、ストップロス注文が入っていると考えられますが、この付近での買い支えがことのほか強く、下抜けないという事もあり得ます。
従って、ネックライン付近でのエントリーは出来るだけ避けるようにします。また、ネックライン下抜けでのエントリーもブレイクアウト狙いになってしまうので、ダマシ等も多く発生する為、ダブルトップ・ダブルボトム狙いとはまた違う技術が必要となります。
ダブルトップを狙う場合には、前回高値の上抜けに失敗したのを確認したら、レジスタンスラインに出来るだけ近い位置で入る事が肝要です。
根拠としたプライスからの直近の値動きからすれば逆張りではない
以前このブログで、『そろそろ『順張り』・『逆張り』と言う不毛な考え方を捨ててはどうだろう?』と言う記事を書いた事があります。私は、『順張り』『逆張り』という事を特に意識していないのですが、この記事で説明したようなエントリータイミングを『逆張り』と考える方もおられるそうです。
『順張り』・『逆張り』の定義を定める事にあんまり意味はないと思うのですが、根拠としたプライスで反転した事を確認してから入る事は私の中では順張りだと思っています。
投資で勝つ為に覚えておいて欲しい事は、『人が買った後に買う』、『人が売った後に売る』という事が勝つ為には重要な考え方ではあるけれども、どの程度の人が買った(売った)ところでアクションを起こすのかと言うタイミングがより以上に重要だという事です。
買いたい人が10人いたとして、自分以外の9人が買ってしまった所で買っても時すでに遅しで、高値掴みになってしまいます。上の図で説明した『4』のタイミングで入る事は、言って見れば10人売りたい参加者がいたとして、2番目か3番目に売るという事であり、予想通りに下がった場合は利益が極大になり、予想に反した場合でも損失が小さくて済む『利大損小』を体現できるタイミングでのエントリーとなります。
相場で勝つには、エントリーのタイミングを待つ事が非常に大切ですが、機が訪れた際には迅速な判断が重要になります。