【FX】水平線一本に全てをかける!ライントレードで稼ぐための基本的な考え方と簡単3ステップのシンプル手法
更新日時:2022年09月30日 02:55チャートに水平線(=サポレジ)を引いてトレードをしているけれども、イマイチ使いこなせていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では水平線を使ったトレード(=ライントレード)の基本的な考え方を説明して行こうと思います。
この記事は、以下のような人を対象としています。
ダウ理論について基礎的な知識がある
サポレジをある程度引ける
ダウ理論を理解していない、サポレジの引き方が分からないという方は先に以下の記事を読むとより理解が深まると思います
サポートライン・レジスタンスラインが機能するかしないか?を100%当てる事が出来る人がいるとすれば、それはもう神域のトレーダーという事が出来ます。
そんな人がいるとすれば、その人は相場において無敵の存在になり得ますが、そんな人は存在しません。
しかし、トライ&エラーを繰り返す事によってその精度を高める事は出来ます。
この記事では、精度を高めるアプローチを手法に落とし込みながら解説して行こうと思います。
サポレジを守るか破るかに賭ける逆張りは運否天賦
サポレジを生かしたトレードというとサポレジを引いておいて、自分なりにサポレジの強さを予想して強いと思えば逆張りをする・・・というトレードを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
昔からある逆張り手法としてポピュラーなものですが、これはサポレジが機能すれば勝ち、機能しなければ負けるというトレードで当たるも八卦当たらぬも八卦という運否天賦のトレードであると言えます。
何の根拠もナシにエントリーするよりはいくらかマシと言えますが、方法論を考える余地はあり、考える余地がある分だけ勝率を高める事も出来るという事でもあります。
大事なのはサポレジに近づいてくる値動き
どんなに強そうなサポレジも絶対に破られないという事はありません。
例えば、数年・数十年にわたって守り続けられてきたサポレジも想定外の天災や戦争などを始めとしたいった大きな出来事が起これば簡単に破っていくという事も起こり得ます。
サポレジを破るか破らないかは材料次第という事であり、多少の語弊を恐れずに言えば、サポレジの強さを予想しても時に徒労になってしまう事もあります。
サポレジを生かしてライントレードをする際に最も重要な事はサポレジに近づいてくる値動き(=波形)であり、その値動き(=波形)を捉え合理的なエントリーポイントを探す事がトレーダーとして叡智でありテクニックだと言えます。
サポレジに近づいてくる値動きを分析するために具体的にどうするか?
サポレジ付近でのロウソク足の形をみて(例:長いヒゲが出るかどうかとか)入るといった方法があると思います。
これが悪いというわけではありませんが、私は複数の時間足を用いる方法を推奨したいと思います。
いわゆるMTF(マルチタイムフレーム)分析というやつですが、MTF分析を用いて初めてサポレジに近づいてくる値動きを分析する事が出来ます。
簡単3ステップのシンプルライントレード手法
ここでは具体的なトレードの手順を説明して行きます。
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STEP1
大きな時間足(例として日足)でサポレジを引く
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STEP2
小さな時間足で(例として1時間足)でサポレジに迫ってくる値動きの波形を描く
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STEP3
大きな時間足で引いたサポレジ付近で小さな時間足で描いた波形が折り返す(トレンド転換)タイミングがあればエントリーする
やる事は非常にシンプルですが、こうする事でサポレジに迫ってきた値動きの中身を分析してエントリーする事が出来ます。
ライントレードが失敗する原因の9割はサポレジを引いたのと同じ時間足だけを見てエントリーするからで、サポレジを引いた時間足より小さい時間足でサポレジ付近での値動きを分析する事が肝要です。
実際にエントリーするタイミング
下落(上昇してきた)波の流れを断ち切ったタイミング
下落であれば高値安値切り下げ、上昇であれば高値安値切り上げを断ち切ったタイミングでエントリーを行います。
この場合は、一種のトレンドレス状態(下落であれば高値安値切り下げ、上昇であれば高値安値切り上げを断ち切っただけでは厳密な意味でのトレンド転換とは言えない為)で入る形となり、ダウ理論的にはやや時期尚早なタイミングで入る形となるというデメリットがある代わりに比較的早めのタイミングで入れるというメリットがあります。
また、サポレジからの反発の勢いが強く、戻りが入らないようなケースでもエントリーできます。
下落(上昇してきた)波の流れを断ち切った値動きに対する押し目買いor戻り売り
下落であれば高値安値切り下げ、上昇であれば高値安値切り上げを断ち切った片波に対して押し目買いもしくは戻り売りを敢行します。
この場合は、比較的安定感のあるエントリーが出来る上、損切りも浅めに設定しやすいというメリットがあります。また、このやり方を極めるとブレイクアウトへの応用が出来る為、トレード技術が非常に向上します。
損切りを浅目に設定できる理由は、このケースで押し目買いが失敗するパターンは、青のラインの高値を上抜けずにピンクのラインの安値を下抜くパターンであるので、反発直後を捉えられれば損切り幅は浅くなるという事になります。
デメリットとしては、そもそも押し(戻り)が入らなかった場合はエントリーするタイミングがなかったという事になる可能性を排除しきれず、押し・戻りの目安をどの辺りに設定するか?というテクニックが必要で、場合によってはもう一回り小さい時間足での分析が必要になり、分析が煩雑化するという部分になります。
下落(上昇してきた)波がトレンド転換したタイミング
下落であれば高値安値切り下げ、上昇であれば高値安値切り上げを断ち切った後、更にトレンドが転換(高値安値切り下げだったものが高値安値切り上げになる)したタイミングでエントリーを行います。
この場合は、明確にトレンド転換した時点で入るので安定感は高まりますが、エントリータイミング自体はやや遅めになるというデメリットがあります。
サポレジに対して接近してくる波に対してトレンドラインを引きトレンドラインをブレイクしたタイミング
これはトレンドラインをブレイクした事をもって『トレンド転換に結びつくのではないか?』という先読みとサポレジにを背にしているという2つを根拠にエントリーを行います。
メリットとしては早めに入れる可能性が高い事が挙げられますが、ダウ理論的にはトレンドが転換したわけではない為、時期尚早気味のタイミングで入る事になるというデメリットもあります。
まとめ
今回紹介した方法でやっている事は、一本の水平線を引き、その付近でのトレンド転換やトレンド転換を示唆するタイミングで入っていくという事ですが、サポレジ付近での波の折り返し方は様々で、今回取り上げたパターン以外でもダブルトップやダブルボトム、三尊や逆三尊を形成して折り返していくパターンやレンジを形成するパターンなどもあります。
相場の動きは千差万別で常に同じ値動きをするとは限りません。ただ、相場を冷静に見つめれば自然と合理的なエントリーポイントを見つける事が出来、それに伴って自然と合理的な損切りポイントも定まってきます。
水平線一本に対する波の動きというたった一つの事柄にフォーカスして、値動きを観測すれば、相場で生きていく為に必要な全てが詰まっているという事に気付くと思います。
この記事ではライントレードをシンプルに解説してみました。
どういう風にトレードをすれば分からないという人は、基本に忠実でシンプルなラインをトレードを突き詰めて見てはいかがでしょうか?