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海外FXを利用する上で知っておきたい出金の注意点

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海外FX口座からの出金

海外FXの利用には、沢山のメリットがありますが、国内のFXブローカーとの違いもあります。

国内のFXブローカーと比べ、最も大きな違いのある分野が『出金』の方法と言う事になるのではないかと思います。

慣れてしまえば、難しかったり、ややこしい手続きのあるものではありませんが、国内のFXブローカーとは違ったものである事は確かです。ひとつには、海外のFXブローカーのホームページ等で出金手続きについての詳細な説明等が無い事も理由に挙げられると思いますが、意外とトラブルになる事が多い分野でもあるようです。

今回は、海外FX口座からの出金について、解説をして行きたいと思います。

出金先は入金時と同じでなければならない

海外FX口座の場合、入金方法と出金方法が同一の方法でなければならないというルールがあります。

トレード口座に『銀行振込』で入金したとします。その場合、出金する際は入金した際に使用した口座へ『銀行振込』で出金します。

『クレジットカード』で入金したときも同様で、利用した『クレジットカード』に出金します。

これは、世界的にマネーロンダリングを防止するに入金方法と出金方法の名義の整合性を求められている事、クレジットカードの、キャッシュアドバンス(クレジットカードのショッピング枠の現金化)を防止する目的とした決め事となります。

ちなみにトレードの結果によって得た収益については、入金時とは違った出金方法を選択することも出来ますが、クレジットカードへの出金は、入金額までと言う決まりもある為、出金の際の事も考慮して、入金方法を選ぶ必要性があります。

選択できる出金先

海外FX口座からの出金先は、大きく分けて以下の3つとなります。

1. 国際決済サービス

2. クレジットカード

3. 銀行振込

以下に上記3つの出金先について、説明をして行きたいと思います。

国際決済サービス

NETELLERやSkrillと言った国際決済サービスを使った出金方法です。この出金方法は、手数料面や着金スピードが他の出金法に比べ非常に有利で、プリペイドカードを作っておく事で、セブンイレブン等のATMで24時間引き出せるという事もあって、少し前まではイチオシの出金方法でした。

しかし、海外のギャンブルサイトからの送金が日本の金融庁に咎められた事が原因で、2016年8月11日以降、プリペイドカードを使用したATMからの出金は不可能になっています。

海外FX系のブログや情報サイトでは、情報が更新されておらず、いまだにNETELLERやSkrillと言った国際決済サービスをイチオシの出金方法として推奨しているサイトもありますが、2016年12月時点ではプリペイドカードを使ってのATM引き出しは出来ないので、注意が必要です。

NETELLERやSkrillへ出金しても、最終的に日本の銀行への送金をする事になりますので、2016年12月時点では国際決済サービスを使って出金する意味はほぼ無いと言えます。

クレジットカード

クレジットカードへの出金と言うと何か不思議な感じがします。

一般にクレジットカードと言うと買い物をした時に支払いをするというイメージがあると思うので、入金に使える事は理解しやすいと思いますが、『クレジットカードってお金を受け取る機能なんかあったっけ?』と思われるのが普通なのではないかと思います。

『クレジットカードへの出金』=『クレジットカードでの入金依頼のキャンセル処理』

をしているだけであって、実際には出金をしているわけではなく、

1. トレーダー:10万円をクレジットカードで海外FX口座へ入金

2. 海外FXブローカー:口座に入金額を反映、確定の決済情報としてはカード会社に渡さず

3. トレーダー:5万円分を出金依頼

4. 5万円分をキャンセル扱い。残り5万円

上記の処理を内部的に行なっているだけという事になりますので、クレジットカードで入金した額を超えて出金する事は出来ないという事になるわけです。従って、利益が出た場合、最初の入金額以上に出金したい場合は、何か他の出金手段が必要になるという事になりますので、メインの出金方法にはなり得ないと言えます。

銀行振込

日本の銀行口座へ出金する方法です。

国際決済サービスを利用しても、手元に現金として受け取る為には最終的に日本の銀行口座へ送金する事になり、クレジットカードへの出金は入金額を超えて出金する事は出来ない等の制限がありますので、2016年12月時点では、海外FX口座からの出金は実質的に銀行振り込み一択と言う事になります。

日本の銀行へ出金する場合の注意点

これまで解説してきたように2016年12月時点での実情としては、海外FX口座からの出金は、日本の銀行口座への出金がメインの出金方法と言う事になります。

また、冒頭で説明したように入金方法と出金方法が同一の方法でなければならないというルールがありますので、無駄なトラブルを防ぐ意味で、入金についても銀行振り込みで行った方が良いかと思います。

日本の銀行口座へ出金する上で、いくつか注意点がありますので、以下に解説して行きたいと思います。

SWIFTコードを持ってない銀行は受取口座に使えない

海外FX口座から日本の銀行へ出金する場合に注意しなければならない点として、SWIFTコードというモノを持っていない銀行は、海外からの送金を受け付ける事が出来ないというモノです。

いわゆるメガバンクであれば、SWIFTコードを持っていますが、SWIFTコードを持っていない銀行が結構あり、ネット銀行として有名なジャパンネット銀行やイオン銀行等はSWIFTコードを持っていない為、海外からの送金を受け付ける事が出来ないので注意が必要です。

三菱東京UFJ銀行

三井住友銀行

みずほ銀行

りそな銀行

ソニー銀行

住信SBIネット銀行

シティバンク銀行

新生銀行

上記の大手行はSWIFTコードを持っています。また、ゆうちょ銀行はSwiftコードがありますが、海外FXの送金先としてブローカーが認めていないケースがありますので、注意が必要です。

日本の金融機関のSWIFTコード一覧

上記のページにSWIFTコードを持つ日本の銀行がまとめられています(リンク先の情報の正確性について管理人は一切感知しません)が、後述する送金手数料の問題等もありますので、SWIFTコードを持っていれば、どの銀行でも良いというわけでもありません。海外FX口座からの出金におススメの銀行についても後述します。

着金に時間を要する

日本の証券会社であれば、出金依頼をかけてから銀行口座へ着金するまで、1日程度ですが、海外FX口座からの出金の場合はそうはいきません。

利用するブローカーや銀行によって多少の違いがありますが、2~5営業日程度の時間を要するのが一般的です。

これを長いと感じるか?短いと感じるか?は人それぞれかと思いますが、少なくとも出金依頼して即日着金と言うようなものではありませんので、出金したお金を何かに使う予定がある場合等は、余裕を持って出金依頼をする事を心掛ける必要性があります。

送金手数料が高い

個人的に現状の海外FX口座を利用する上での最大のデメリットはこれじゃないかと思っているのですが、出金の際の送金手数料は高いと言えます。

日本の証券会社であれば、出金の際の手数料はナシか、あっても振込手数料の数百円程度ですが、海外FX口座からの出金は銀行の取引的に言うといわゆる被仕向送金というモノを行います。この場合の手数料は、銀行によって差がありますが、1,800円~5,000円程掛かります。

従って、短いサイクルで出金を繰り返すと手数料が非常に高額になってしまいます。

その為、出金回数を出来るだけ抑える事が賢明です。

出金手数料は利用する銀行口座によってかなりの違いがあります。トレードを続けて行けば、出金の機会も増えて行きますので、海外FX用に出来るだけ出金手数料が有利な銀行口座を開設するのもひとつの手です。

各銀行の出金手数料の比較はいずれ項を改めて解説してみたいと思いますが、ソニー銀行か新生銀行の口座を利用すると良いかと思います。

出金拒否ってあるの?

私の経験上、そのような事が起こった事は一度もありません。

ネットの口コミなどで、出金拒否にあったという事を見掛ける事もありますが、それはこれまで解説してきたように入金時と出金先が違ったりですとか、クレジットカードで入金時以上の金額を出金しようとしたり、SWIFTコードの無い銀行へ出金しようとしたりと言った知識不足から来るものです。

これについては、海外FXブローカー側の説明が足りない部分もあり、それもあって今回の記事を書いたという背景もあるのですが、出金のルールを理解した上で利用すれば、トラブルにあう事も無く出金する事が出来ますので、心配は要りません。

今回は、海外FXの出金について解説をしてきましたが、ざっくりと言えば・・・

1. SWIFTコードを持った銀行口座を用意する

2. 上記口座から海外FX口座へ入金

3. 上記口座へ出金

上記のような形で入出金すれば良いだけと言う事で、特別、難しくもややこしくもありませんので、海外FX口座を使ってトレードをする際には、入出金用の銀行口座も併せて作っておくと良いかと思います。