XM複数口座のすべて|最大8口の作り方・使い分け・ボーナス・資金管理まで完全解説
更新日時:2025年12月05日 21:55XM(XMTrading)は、1つの会員IDで最大8つまでリアル口座を持てる数少ない海外FX業者です。スキャル用、長期保有用、EA専用口座など、用途ごとに口座を分けることで、資金管理とリスクコントロールの精度を高めることができます。
一方で、複数口座は正しく設計しないと「休眠・凍結リスクの増加」「ボーナス消失」「管理の複雑化」といったデメリットも伴います。
この記事では、XMの複数口座について、まずは「何口まで作れるのか」「どうやって作るのか」「初心者が押さえるべき要点」を先に整理し、そのうえで中級者・上級者向けに資金配分・レバレッジ設計・EA運用・通貨ペア相関・凍結リスク軽減といった応用テクニックまで体系的に解説します。
- XMでは複数口座はいくつまで作れる?【最大8口】
- XM複数口座の作り方【最短3ステップ】
- XM複数口座のメリット・デメリット
- 複数口座でのボーナスの扱い(最重要ポイント)
- 複数口座間の資金移動(内部振替)の基本
- 複数口座でリスク管理を最適化する方法
- 複数口座 × EA運用の最適構成
- 複数口座 × ボーナス最適化の実務
- 複数口座 × 休眠・凍結リスクの最小化
- 用途別・資金別の最適口座構成テンプレ
- 複数口座は収支管理の精度を高める
- XM複数口座のよくある質問(FAQ)
- まとめ|複数口座は資金管理を強化する最適ツール
XMでは複数口座はいくつまで作れる?【結論:最大8口】
XMでは、1つの会員IDにつき最大8つまでリアル口座を開設できます。スタンダード口座、マイクロ口座、ゼロ口座(XM Zero)など、用途に応じて自由に組み合わせることが可能です。
XM複数口座の基本仕様
- 開設可能な口座数:最大8口
- 対応口座タイプ:スタンダード / マイクロ / ゼロ(XM Zero) など
- 対応プラットフォーム:MT4 / MT5
- 口座維持費:なし(取引がない期間が続くと休眠・凍結の対象)
- スタンダード / マイクロ口座:ボーナス対象
- ゼロ口座:ボーナス対象外
追加口座開設の前提条件
追加口座を開設するための条件はシンプルです。
- 初回のリアル口座で本人確認(KYC)が完了していること
- 既存口座が重大な規約違反により凍結されていないこと
本人確認書類の提出方法や初回口座の手順は、以下のページで詳しく解説しています。
XMの口座開設がまだの方はこちら(XM 口座開設の手順解説)
XM複数口座の作り方【最短3ステップ】
XMの追加口座は、初回口座の開設よりも手順が少なく、1~2分程度で完了します。
STEP1:XM会員ページにログイン

まずはXMの会員ページ(Members Area)にログインします。必要なのは、以下の2つです。
- 登録メールアドレス
- パスワード
ログインエラーが頻発する場合やログインURLが分からない場合は、以下のページを参照してください。
STEP2:「追加口座開設」を選択

会員ページにログインしたら、上部またはメニュー内にある「追加口座開設(Open Additional Account)」をクリックします。
STEP3:口座タイプ・レバレッジ・通貨を選択して完了

追加口座開設画面では、以下の項目を選択します。
- 口座タイプ(スタンダード / マイクロ / ゼロ)
- レバレッジ(1:1~1:1000)
- 基本通貨(JPY / USD / EUR)
- 取引プラットフォーム(MT4 / MT5)
内容を確認し、「リアル口座を開設する」ボタンを押せば申請完了です。その後、登録メールアドレス宛にログインIDとサーバー情報が送られてきます。
XM複数口座のメリット・デメリット【初心者向けまとめ】
XM複数口座の主なメリット
- スキャルと長期保有を別口座に分けられる
└ 短期トレードの損失が長期ポジションの証拠金を圧迫しない。 - EA運用と裁量トレードを分離できる
└ 自動売買のロジックと手動トレードを混ぜるリスクを回避。 - 高ボラティリティ通貨(GOLDや一部のクロス円)を隔離できる
└ 突発的な値動きによるロスカットリスクを限定できる。 - 戦略ごとに損益を分けて管理しやすい
└ 「スキャルは勝っているのか」「EAは本当に有効か」が数字で見える。
XM複数口座の主なデメリット・注意点
- 休眠・凍結リスクが増える
└ 放置口座が増えるほど、休眠→凍結の対象になりやすい。 - ボーナス管理が複雑になる
└ ボーナス対象口座と対象外口座が混在しやすく、内部振替で消滅するケースがある。 - 資金管理の手間が増える
└ 口座ごとの残高・証拠金・損益を把握する必要がある。 - 規約違反リスク
└ 複数口座を悪用したボーナスループや両建ては、凍結・利益没収の対象となる。
複数口座でのボーナスの扱い【まずはここだけ押さえる】
ボーナス対象になる口座タイプ

XMのボーナスは、口座タイプによって扱いが異なります。
- スタンダード口座・マイクロ口座:ボーナス対象
- ゼロ口座(XM Zero):ボーナス対象外
複数口座でボーナスを効率よく使いたい場合、「ボーナスはスタンダード口座で受け取り、必要に応じて他口座に資金だけ移す」という設計が基本になります。
複数口座でボーナスを運用する際の注意点
- ボーナスは内部振替では移動できず、原則として元口座に紐づく。
- ボーナス付き口座から資金を他口座へ振替すると、ボーナス部分が消失することがある。
- ゼロ口座はボーナス対象外のため、メイン資金口座には不向き。
ボーナスの種類や最新キャンペーン情報、細かな条件は、以下の専用ページに集約しています。
複数口座間の資金移動(内部振替)の基本
内部振替の特徴と反映時間
- 反映時間:即時(通常30秒以内)
- 手数料:無料
- 振替可能範囲:同一会員ID内の別口座同士
XMの内部振替は他社と比較しても非常に使い勝手がよく、複数口座運用との相性は良好です。
内部振替の基本的な手順
左サイドバーの『ホーム』を選択し、口座の概要の資金送り元の『入金』をクリックします。

表示された画面で『資金振替』のタブをクリックする。

振替先の口座を選び、振替金額を入力します。

異なる基本通貨(JPY口座 ⇔ USD口座 等)間での振替の場合は、XM側でレートに基づき自動換算されます。
内部振替と外部出金の違い
資金の移動先
- 内部振替:XM内の別口座へ移動する仕組み
- 外部出金:銀行・カード・オンラインウォレットなど、XMの外へ資金を移動する方法
反映時間
- 内部振替:即時(通常30秒以内)
- 外部出金:入金方法によって数分?数営業日かかる
手数料
- 内部振替:無料
- 外部出金:方法や金額によって変動(銀行・ウォレット等)
ボーナスの扱い
- 内部振替:原則としてボーナスは引き継がれない
- 外部出金:条件を満たせば残高として出金可能
各入金方法・出金方法の詳細は、以下のページにまとめています。
複数口座でリスク管理を最適化する方法
資金分散によるロスカット耐久力の変化
同じ資金量でも、1つの口座に集中させるのと複数口座に分散するのでは、実質的に耐えられる値動き幅が変わります。
1口座集中(総資金 10万円)
- 構成:1口座で全ての通貨・戦略を運用
- 実質耐久幅:約 -120pips
2口座分散(総資金 10万円)
- 構成:5万円ずつ2口座に分けて運用
- 実質耐久幅:約 -160~-170pips
3口座分散(総資金 10万円)
- 構成:4万 / 3万 / 3万 に分配して運用
- 実質耐久幅:約 -200pips 前後
高ボラティリティ通貨や、ロットを大きく張る戦略を別口座に隔離することで、メイン口座の証拠金維持率を安定させられます。
通貨ペアの相関に応じた口座分けの考え方【概要のみ】
通貨ペアには「相関関係」があり、強く連動して動く組み合わせ(高相関)と、逆方向に動きやすい組み合わせ(逆相関)が存在します。複数口座を使う場合、この相関を理解しておくことで、リスクの集中を避けやすくなります。
例えば、以下のようなケースが代表的です。
- 高相関:AUD/JPY × CAD/JPY、EUR/USD × GBP/USD など
- 高ボラティリティ:GOLD(XAU/USD)や一部のポンドクロス
これらを同じ口座で大量に保有すると、含み損が一度に拡大しやすく、想定以上のロスカットリスクにつながります。そのため、複数口座を使う場合は「高相関ペアをまとめない」「高ボラ通貨は専用口座に隔離する」といった構造が有効です。
なお、通貨ペアの相関性についての詳しい仕組みや判定方法は、以下の専門記事で詳しく解説しています。
複数口座 × EA運用の最適構成
EAと裁量トレードは必ず口座を分ける
EA(自動売買)と裁量トレードを同じ口座で運用すると、以下の問題が発生しやすくなります。
- EAのロット計算が裁量ポジションによって狂う
- 想定ドローダウンと実際のリスクがズレてロスカットが早まる
- EAの収益性を正しく検証できない
そのため、EAは専用口座+専用レバレッジで運用する方が合理的です。
EA口座の推奨構成例
- EA専用口座:MT4 / レバレッジ 50~200倍 / EAの想定DDに合わせた資金量
- 裁量専用口座:MT5 / レバレッジ 500~1000倍
- スキャル専用口座:XM Zero / レバレッジ 1000倍
こうした役割分担は、複数口座を持つからこそ実現できます。
複数口座 × ボーナス最適化の実務
ボーナス受け取り口座を「1つに固定」するべき理由
複数口座を運用する際のボーナス戦略として、最も重要な原則は以下の1点です。
ボーナスを受け取る口座は1つに固定する。
理由は明確で、
- ボーナスは内部振替で他口座に移動できない
- ボーナス付き口座から資金を頻繁に移動すると、ボーナスが消滅しやすい
- ボーナスを複数口座に分散すると管理不能になりやすい
実務上は、スタンダード口座を「ボーナス専用のメイン資金口座」とし、他の口座へは必要分だけ資金を移す形が最も安定します。
ボーナスとゼロ口座を混在させる際の注意
ゼロ口座はボーナス対象外ですが、スタンダード口座からゼロ口座へ資金を移動することは可能です。逆にゼロ口座からスタンダード口座へ資金を戻す際は、ボーナス残高との関係で想定外の調整が発生する場合があります。
ボーナスのルールや最新キャンペーンは頻繁に変更されるため、最新情報は以下の専用ページで確認する方が安全です。
複数口座 × 口座凍結・休眠リスクの最小化
休眠・凍結条件の概要
XMでは、一定期間取引や入金がない口座は休眠(Dormant)扱いとなり、さらに残高がゼロになると凍結(Closed)となります。
- 取引・入金がない状態が続くと休眠扱い
- 休眠状態では口座維持手数料が発生
- 残高がゼロになるとその口座は自動凍結
複数口座を持つと放置口座が増えるため、休眠・凍結リスクは高まります。
バックアップ口座を持つという発想
一方で、複数口座は構造次第で凍結リスクの軽減にも使えます。
- メイン口座とは別に「バックアップ口座」を1つ用意しておく
- メイン口座にトラブルが起こった場合でも、資金の一部をバックアップ口座に置いておくことで被害を限定できる
- 休眠防止のために、年に1回程度でも少額トレードを行う
口座凍結の詳細な条件や解除方法については、以下の専用ページで詳しく解説しています。
用途別・資金別の最適口座構成テンプレート
初心者向け(総資金10~30万円程度)
- スタンダード口座:メイン資金+ボーナス受け取り用
- ゼロ口座:スキャルピング専用
複雑な構成は避け、まずは2口座に絞ることで管理負担を抑えつつ、複数口座のメリットを体感できます。スキャルピングの特徴や注意点は、以下のページも参考になります。
中級者向け(総資金30~100万円程度)
- スタンダード口座:メイン資金+ボーナス受け取り
- ゼロ口座:スキャル・短期トレード用
- EA専用口座:MT4 / 低レバレッジ(50~200倍)
裁量とEA、自分のトレードとアルゴリズムを明確に分離することで、収支分析とリスク管理が行いやすくなります。
上級者向け(総資金100~300万円程度)
- スタンダード口座:ボーナス受け取り・メイン資金
- ゼロ口座:スキャル専用
- EA口座A:低ボラ通貨を中心としたEA群
- EA口座B:別ロジックのEA群
- GOLD専用口座:XAU/USD 等の高ボラティリティ通貨専用
ここまで分離すると、戦略間の干渉がほぼ発生せず、ポートフォリオ全体のリスクとリターンを細かく制御しやすくなります。
複数口座は収支管理と分析の精度を高める
戦略ごとの損益を分離するメリット
複数口座で戦略ごとに運用を分けると、以下のような分析が可能になります。
- スキャル・デイトレ・スイングのどれが最も成績が良いのか
- EAが本当に優位性を持っているのか
- どの通貨ペアでよく負けているのか
これらは1つの口座に全ての取引履歴が混在している状態では、正しく把握することが困難です。
外部ツールと組み合わせた管理
MT4/MT5のレポート機能に加え、myfxbookなどの外部サービスを利用することで、口座ごとのパフォーマンスを可視化できます。複数口座運用とこれらのツールを組み合わせることで、自分のトレードを客観的に評価する環境が整います。
XM複数口座に関するよくある質問(FAQ)
Q. XMでは複数口座をいくつまで作れますか?
A. 1つの会員IDにつき最大8口座まで開設可能です。
Q. 追加口座でもボーナスは受け取れますか?
A. スタンダード口座・マイクロ口座であれば、追加口座でもボーナス対象となります。ゼロ口座は対象外です。ボーナスの詳細は以下を参照してください。
Q. 内部振替が反映されないことはありますか?
A. 原則として即時反映ですが、サーバー混雑時や異なる通貨建て口座間の大口振替では、まれに反映まで時間がかかる場合があります。外部への出金方法は以下で解説しています。
Q. 複数口座で両建てをしても問題ありませんか?
A. 同一口座内での両建ては認められていますが、複数口座間でリスクゼロを狙った両建ては規約違反と判断される可能性があります。不自然な資金移動や両建ては凍結リスクを高めるため避けるべきです。
Q. 休眠口座があるとどうなりますか?
A. 一定期間取引や入金がない口座は休眠扱いとなり、口座維持手数料が発生します。残高がゼロになると口座は凍結されます。詳細は以下を参照してください。
まとめ|XM複数口座は「構造化」すれば最強の資金管理ツール
XMの複数口座は、正しく設計すればリスク管理・資金管理・戦略別の収支分析を大きく改善できる仕組みです。
- 初心者は、まずスタンダード+ゼロ口座の2口座構成で十分
- 中級者は、EA専用口座を追加して裁量と自動売買を完全に分離
- 上級者は、高ボラ通貨専用口座や複数EA口座を活用してポートフォリオ全体のリスクを細かく制御
一方で、休眠・凍結、ボーナス消失、規約違反といったリスクも存在するため、構造を設計する際にはルールを正しく理解しておくことが必須です。
