フィボナッチ数で算出した移動平均線を表示するMT5インジケータ-「Fibo_Average」
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複数の移動平均線を、ひとつのインジケーターでまとめて表示できればと考えたことはないでしょうか。
「Fibo_Average」は、2本の移動平均線を表示するインジケーターで次のような方に向いています。
移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスでトレンドを分析している方
動きの緩やかな相場で取引している方
以上のような方のためにこの記事では、「Fibo_Average」について解説します。
Fibo_Averageの概要
テクニカル分析でフィボナッチというと、おそらくフィボナッチリトレースメントが最も有名なのではないでしょうか。
「Fibo_Average」は、移動平均線にフィボナッチ数を用いるインジケーターです。
「Fibo_Average」は、一般的な移動平均線の様に指定された期間の平均を算出するのではなく、フィボナッチ数で計算に用いる価格をピックアップして移動平均を算出します。
このインジケーターは、FiboMAとFiboMAの移動平均線で構成され、以下の方法で算出されます。
フィボナッチ数の数が8の場合
FiboMA=(0期間前の価格+1期間前の価格+1期間前の価格+2期間前の価格+3期間前の価格+5期間前の価格+8期間前の価格+13期間前の価格)/8
MA=FiboMAの移動平均
通常の移動平均線の様にゴールデンクロス/デッドクロスで相場の転換を判断します。
初期設定の状態のFiboMAと通常の単純移動平均線を比較すると、FiboMAの方がややノイズが多い傾向にあります。
トレンドに入ると単純移動平均線が価格にタイトに推移するのに対し、FiboMAはローソク足からやや離れたところで推移します。
どちらかといえば、値動きの緩やかな相場に適していると言えるでしょう。
Fibo_Averageを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Fibo_Averageのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Fibo_Averageのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
MA period |
移動平均の期間 初期値:55 移動平均の算出期間を設定します。 |
MA method |
移動平均の計算方法 初期値:MODE_SMA 移動平均の算出方法を設定します。 |
FiboMA applied price |
適用価格 初期値:PRICE_CLOSE フィボナッチ移動平均の算出に用いる価格の種類を設定します。 |
Fibo count |
フィボナッチ数の数 初期値:11 フィボナッチ移動平均のフィボナッチの数を設定します。 |
「MA period」は、移動平均の算出期間を設定するための項目です。
一般的な移動平均線と同様に、期間を長く設定すると長期的な値動きが反映されるため移動平均線の変化が緩やかになります。
反対に短い期間に設定した場合は、値動きへの反応が俊敏になります。
「MA method」は、移動平均の種類を設定するための項目です。
初期設定の状態では単純移動平均に設定されていますが、指数平滑移動平均や平滑化移動平均、加重移動平均に変更することもできます。
「FiboMA applied price」は、フィボナッチ移動平均の適用価格を設定するための項目です。
高値や安値など7種類の価格を選択できます。
まとめ
「Fibo_Average」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
フィボナッチ数を用いて移動平均線の算出に用いる価格を決定する。
FiboMAとFiboMAの移動平均を表示する。
「Fibo_Average」は、移動平均線を用いてトレンドを分析している方に向いているインジケーターです。
値動きの緩やかな相場で取引している方は、一度試してみると良いでしょう。