自動回帰有限インパルス応答移動平均線を表示するMT5インジケーター「afirma」
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反応速度が速い移動平均線があればと考えたことはないでしょうか。
「afirma」は、デジタルフィルターを用いて移動平均線のようなラインを表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
反応速度が速い移動平均線を探している方
MT5標準の移動平均線の反応速度に不満を感じている方
値動きが速い相場で取引している方
以上のような方のためにこの記事では、「afirma」について解説します。
afirmaの概要
「afirma」は、AFIRMA(自動回帰有限インパルス応答移動平均線)を用いて移動平均線のようなラインを表示しています。
青紫色の部分はAFIRMAですが、直近の赤色の部分は3次元スプラインフィッティングによって算出されます。
値動きに対して非常に俊敏に反応する点が、「afirma」の特徴です。
相場の状況や使い方によっては、ダマしのシグナルが頻発する可能性もあるので注意しましょう。
afirmaを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
afirmaのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
afirmaのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
LF transmission width 1/(2*Periods) |
算出期間 初期値:4 低周波フィルターの透過幅を設定します。 |
Number of delay units in the filter |
遅延ユニットの数 初期値:21 ラインの滑らかさを調整します。 |
Window index |
ウィンドウ指数 初期値:Blackman フィルターの近似を設定します。 |
Horizontal shift of the indicator in bars |
水平方向のシフト 初期値:0 ラインの水平方向のシフトを設定します。 |
「LF transmission width 1/(2*Periods)」は、算出期間を設定するための項目です。
大きな値に設定するほど、値動きに対するラインの反応が緩慢になります。
「Number of delay units in the filter」は、フィルターの遅延ユニットの数を設定するための項目です。
大きな値に設定するほど、ノイズが少ない滑らかなラインが表示されます。
「Window index」は、ウィンドウ指数を設定するための項目です。
1~5の数値で指定する必要があり、設定値によってラインの挙動が変化します。
選択可能なフィルターの近似は以下の通りです。
- Rectangular window
- Hanning window
- Hamming window
- Blackman window
- Blackman - Harris window
「Horizontal shift of the indicator in bars」は、ラインの水平方向のシフトを設定するための項目です。
1以上に設定した場合はラインの表示位置が右に移動し、-1以下に設定した場合は左に移動します。
まとめ
「afirma」について解説してきましたがポイントをまとめると以下のようになります。
デジタルフィルターを用いて移動平均線のようなラインを表示する
デジタルフィルターによって算出された箇所は青紫色で表示される
フィッティングによって算出された箇所は赤色で表示される
「afirma」は、反応速度が速い移動平均線を探している方に向いているインジケーターです。
MT5標準の移動平均線の反応速度に不満がある方は試してみるとよいでしょう。