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特殊な価格から算出される移動平均線を表示するMT5インジケータ-「Time_Averaged_MA」

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Time_Averaged_MAスクリーンショット

移動平均線の反応が速すぎて、ダマしのシグナルでエントリーしてしまった経験はないでしょうか。

「Time_Averaged_MA」は、反応が緩やかな移動平均線を表示するインジケーターで、次のような方に向いています。

  1. ダマしが少ない移動平均線を探している方

  2. 価格の変化が緩やかな相場で取引している方

この記事では、「Time_Averaged_MA」について解説します。

  1. Time_Averaged_MAの概要
  2. Time_Averaged_MAを表示する方法
  3. Time_Averaged_MAのパラメーター解説
  4. まとめ

Time_Averaged_MAの概要

「Time_Averaged_MA」を起動すると、チャート上に赤色のラインが表示されます。

MT5の移動平均線の算出に用いられる価格には、ローソク足の始値・高値・安値・終値や中央値などがありますが、「Time_Averaged_MA」ではそれらと異なった価格が使用されます。

「Time_Averaged_MA」で使用される価格は以下の通りです。

Close price=「Period」から1を引いた期間の終値

Open price=「Period」から1を引いた期間の始値

High price=「Period」で指定した期間中の最高値

Low price=「Period」で指定した期間中の最安値

Median price=(算出期間中の最高値+算出期間中の最安値)/2

Typical price=(算出期間中の最高値+算出期間中の最安値+Close price)/3

Weighted price=(算出期間中の最高値+算出期間中の最安値+Close price×2)/4

MT5に元々インストールされている移動平均線と比較した場合、Close price、High price、 Low Priceを使用した「Time_Averaged_MA」はゆったりと動き、その他の価格ではそれよりも少し速く動く移動平均線が表示されます。

また、High priceでは算出期間中の高値を使用している分、相場が上昇トレンドに入っていても価格が「Time_Averaged_MA」を上抜けできないケースも。

反対に、Low Priceでは下降トレンドに入っても価格が「Time_Averaged_MA」を下抜けできないこともあります。

Time_Averaged_MAを表示する方法

まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。

Time_Averaged_MAのダウンロード先は以下となります。

※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。

Time_Averaged_MA

MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。

MT5でインジケーターを追加(インストール)して使用する方法

Time_Averaged_MAのパラメーター解説

Time_Averaged_MAパラメーター画像

インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。

入力項目 入力内容

Period

期間

初期値:10

適用価格を決定する期間を設定します。

Applied price

適用価格

初期値:Close Price

移動平均線の算出に用いる価格の種類を設定します。

Smoothing period

平滑化期間

初期値:15

移動平均線の算出期間を設定します。

Smoothing method

平滑化方法

初期値:Simple

移動平均線の種類を設定します。

「Period」は適用価格を決定する期間を設定するための項目で、適用価格をHigh priceに設定した場合、設定した期間中の最高値が移動平均線の算出に用いられます。

「Applied price」は適用価格を設定するための項目で、先にご紹介した7種類の価格の中から選択します。

「Smoothing period」は、移動平均線の算出期間を設定するための項目です。

長い期間に設定するほど長期的な値動きが移動平均線に反映されます。

まとめ

「Time_Averaged_MA」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。

  1. MT5標準の移動平均線とは異なる種類の適用価格を使用している。

  2. 標準の移動平均線よりも値動きに対する反応が緩やかなMAを表示する。

「Time_Averaged_MA」は、ダマしが少ない移動平均線を探している方に向いています。

元々インストールされている移動平均線と比較し、全体的にゆっくり動く移動平均線であることから、値動きの激しい相場には向かないインジケーターと言えます。