ボラティリティーによって反応速度が変化する移動平均線を表示するMT5インジケーター「frama」
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「frama」は、相場のボラティリティーに応じて反応速度が変化する移動平均線を、表示するインジケーターです。
「frama」は、以下のような方に向いています。
ボラティリティーの変化が激しい相場で取引をしている方
適応型の移動平均線を探している方
この記事では、ボラティリティーの変化に自動的に適応できる移動平均線を探しているという方のために、「frama」の使い方とパラメーターの設定方法について解説します。
framaの概要
「frama」は、Fractal Adaptive Moving Average (FRAMA) というJohn Ehlers氏によって開発された適応型の移動平均線で、インジケーターを起動するとチャート上に移動平均線が紺色のラインで表示されます。
「frama」はフラクタル次元をもとにした指数平滑移動平均線の一種で、相場のボラティリティーに応じて価格に対する反応速度が変化します。
ボラティリティーの低い相場では価格に対する反応速度が緩やかになり、横ばいに近い移動平均線が表示され、ボラティリティーの高い相場では価格に対する反応が速くなります。
上記のような特徴から、「frama」を使用することで持ち合い相場でのダマしのシグナルを軽減することができる一方で、価格が動き出した場合は、移動平均線が価格をしっかりと追従します。
価格への反応が速い移動平均線と比較すると、「frama」の価格に対する反応速度は少し遅いですが、反応速度を重視する方でなければ、大きな支障はないかと思います。
使い方はほかの移動平均線と同じで、ラインの傾斜でトレンドの方向を確認したり、算出期間の違う2本の「frama」を表示して、ゴールデンクロスやデッドクロスでトレンドの方向を分析するといった使い方ができます。
framaを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
framaのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
framaのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
FrAMA period |
移動平均線の算出期間 初期値:14 値を大きくすると価格に対する移動平均線の反応が緩やかになります。 |
Indicator's shift |
移動平均線のシフト 初期値:0 移動平均線の表示位置を調整します |
「FrAMA period」を大きくするほど滑らかな移動平均線が表示されますが、価格に対する反応も遅くなりますので留意しておきましょう。
自身が取引をしている相場に合わせて、「FrAMA period」を調整して使用すると良いでしょう。
まとめ
「frama」の使い方について解説してきましたが、要点をまとめると以下の通りです。
ボラティリティーの低い相場では価格に対する反応速度が緩やかになる。
ボラティリティーの高い相場では価格に対する反応速度が速くなる。
価格の傾斜で値動きの方向を判断する。
算出期間の異なる「frama」を2本表示して、ゴールデンクロスやデッドクロスでトレンドの方向を分析する。
「frama」は、ボラティリティーの変化が激しい相場で取引をしている方に向いています。
また、持ち合い相場での移動平均線のノイズに悩まされているという方にも、おすすめのインジケーターです。