11本の移動平均線でトレンドの始まりを分析するMT4インジケーターを表示する「TrendStrength」
更新日時:2019年10月25日 08:17「TrendStrength」は、算出期間の異なる11本の移動平均線の差をもとに、価格の向かっている方向を表示するインジケーターで、aocによって開発されました。
「TrendStrength」は次のような方に向いているインジケーターです。
複数の移動平均線を使ってトレンドの分析をしている方
トレンドの始まりでエントリーしたい方
この記事ではそういった方のために、「TrendStrength」の見方やパラメーターについて解説します。
TrendStrengthの概要
インジケーターを起動するとサブウィンドウ上に、0を中間水準とするオレンジ色のラインが表示されます。
「TrendStrength」の算出方法は以下の通りです。
tmp = 5期間指数平滑移動平均
ma1 = tmp - 10期間指数平滑移動平均
ma2 = tmp - 30期間指数平滑移動平均
ma3 = tmp - 30期間指数平滑移動平均
ma4 = tmp - 40期間指数平滑移動平均
ma5 = tmp - 50期間指数平滑移動平均
ma6 = tmp - 60期間指数平滑移動平均
ma7 = tmp - 70期間指数平滑移動平均
ma8 = tmp - 80期間指数平滑移動平均
ma9 = tmp - 90期間指数平滑移動平均
ma10 = tmp - 100期間指数平滑移動平均
TrendStrength = ma1 + ma2 + ma3 + ma4 + ma5 + ma6 + ma7 + ma8 + ma9 + ma10
このように「TrendStrength」は、10期間指数平滑移動平均との差を合計して算出されます。
tmpの適用価格は、加重価格に固定されており、パラメーターから変更することはできません。
インジケーターの値が増加している場合は、上昇トレンドが発生していることを示唆しており、反対にインジケーターの値が減少している場合は、下降トレンドが発生していることを示唆しています。
トレンドの始まりを判断するためには、「TrendStrength」に形成されたレンジのブレイクや、インジケーターの値が直近のピークを越えたことを確認する必要があります。
持ち合い相場では、ダマしのシグナルが多くなるため注意が必要です。
TrendStrengthを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
TrendStrengthのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
TrendStrengthのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「TrendStrength」にトレーダーが変更可能なパラメーターはありません。
入力項目 | 入力内容 |
無し |
変更可能なパラメータはありません |
まとめ
「TrendStrength」の使い方について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
「TrendStrength」は11本の移動平均線の差を合計して算出される
インジケーターの値の増加は上昇トレンド
インジケーターの値の減少は下降トレンド
「TrendStrength」に形成されたレンジのブレイクや、直近のピークを越えたらエントリーのシグナル
「TrendStrength」は、トレンドの始まりでエントリーしたい方に向いているインジケーターです。
実際の取引で使用する前に、十分なテストを行うことをおすすめします。