複数の3重指数平滑移動平均の値をラインとヒストグラムで表示するMT4インジケーター「T3_ALPHA」
更新日時:2020年07月17日 11:43複数の移動平均線を1度に表示できるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「T3_ALPHA」は、算出期間の異なる6種類の3重指数平滑移動平均の値を、サブウィンドウを上に表示するインジケーターで、以下のような方に向いています。
複数の移動平均線を用いて相場を分析している方
トレンドの方向や転換を分析したい方
この記事では、「T3_ALPHA」について詳しく解説します。
T3_ALPHAの概要
「T3_ALPHA」を起動すると、各3重指数平滑移動平均の値がラインやヒストグラムで表示されます。
「T3_ALPHA」の算出方法は以下の通りです。
b2=「b」×「b」
b3=b2×「b」
c1=-b3
c2=3×(b2+b3)
c3=-3×(2×b2+b+b3)
c4=(1+3×b+b3+3×b2)
n=1+0.5×(「MA_Period」-1)
w1=2 /(「MA_Period」 + 1)
w2=1-w1
e1=w1×終値+w2×前のe1
e2=w1×e1+w2×前のe2
e3=w1×e2+w2×前のe3
e4=w1×e3+w2×前のe4
e5=w1×e4+w2×前のe5
e6=w1×e5+w2×前のe6
T3_ALPHA=c1×e6+c2×e5+c3×e4+c4×e3
各ラインのゴールデンクロスは、相場が上昇トレンドに転換した可能性を示しており、デッドクロスは下降トレンドに転換した可能性を示しています。
パラメーターの平滑化期間を0に設定することで、不要な3重指数平滑移動平均を非表示にすることも可能です。
T3_ALPHAを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
T3_ALPHAのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
T3_ALPHAのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
MA_Period_1 |
平滑化期間1 初期値:3 3重指数平滑移動平均1の算出期間を設定します。 |
MA_Period_2 |
平滑化期間2 初期値:5 3重指数平滑移動平均2の算出期間を設定します。 |
MA_Period_3 |
平滑化期間3 初期値:0 3重指数平滑移動平均3の算出期間を設定します。 |
MA_Period_4 |
平滑化期間4 初期値:0 3重指数平滑移動平均4の算出期間を設定します。 |
MA_Period_5 |
平滑化期間5 初期値:21 3重指数平滑移動平均5の算出期間を設定します。 |
MA_Period_6 |
平滑化期間6 初期値:34 3重指数平滑移動平均6の算出期間を設定します。 |
b |
平滑化因数 初期値:0.7 移動平均線の感度が変化します。 |
「MA_Period_1」~「MA_Period_6」は、移動平均線の算出期間を設定するための項目ですが、初期設定の状態では「MA_Period_3」と「MA_Period_4」が非表示になっています。
表示するには1以上の値を入力する必要がありますが、「MA_Period_3」は8、「MA_Period_4」は12が標準値のようです。
まとめ
「T3_ALPHA」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
算出期間の異なる6種類の3重指数平滑移動平均の値を表示する。
パラメーターの平滑化期間を0に設定することで、不要な3重指数平滑移動平均を非表示にできる。
ゴールデンクロス・デッドクロスでトレンドの方向を分析する。
「T3_ALPHA」は、トレンドの転換や方向を分析したい方に向いています。
実際の相場でどの程度うまく機能するのか、十分にテストを行った上で使用した方が良いでしょう。