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終値と3重指数平滑移動平均を比較して値動きの向きを表示するMT4インジケーター「T3_DPO-v1」

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T3_DPO-v1スクリーンショット

値動きの方向を分析する方法にはさまざまな手法が存在しますが、移動平均線をベースにした手法を試してみたいと考えたことはないでしょうか。

「T3_DPO-v1」は、終値の値を紫のライン、終値の移動平均の値を緑のヒストグラムで表示するインジケーターで、次のような方に向いています。

  1. 値動きの方向を分析したい方

  2. トレンドフォロー系の手法を使用している方

この記事では「T3_DPO-v1」について解説します。

  1. T3_DPO-v1の概要
  2. T3_DPO-v1を表示する方法
  3. T3_DPO-v1のパラメーター解説
  4. まとめ

T3_DPO-v1の概要

「T3_DPO-v1」を起動すると、サブウィンドウ上にそれぞれの値が表示されます。

「T3_DPO-v1」によって表示される移動平均は、単純移動平均の値をさらに3重指数平滑移動平均した値で、以下の方法で算出されます。

b2=「b」×「b」

b3=b2×「b」

c1=-b3

c2=3×(b2+b3)

c3=-3×(2×b2+b+b3)

c4=(1+3×b+b3+3×b2)

n=1+0.5×(「t3_period」-1)

w1=2 /(「t3_period」 + 1)

w2=1-w1

e1=w1×終値の単純移動平均+w2×前のe1

e2=w1×e1+w2×前のe2

e3=w1×e2+w2×前のe3

e4=w1×e3+w2×前のe4

e5=w1×e4+w2×前のe5

e6=w1×e5+w2×前のe6

T3_DPO-v1=c1×e6+c2×e5+c3×e4+c4×e3

紫色のラインがヒストグラムよりも高い値で推移している場合は、価格が上昇していることを示しており、ヒストグラムよりも低い値で推移している場合は、価格が下降していることを示しています。

持ち合い相場などの動意の薄い場面では、ダマしのシグナルが多くなるため注意が必要です。

ローソク足チャート上に移動平均線を表示した場合と比べ、「T3_DPO-v1」を表示すると移動平均線と価格の位置関係を、視覚的に把握しやすくなります。

T3_DPO-v1を表示する方法

まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。

T3_DPO-v1のダウンロード先は以下となります。

※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。

T3_DPO-v1

MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。

MT4でインジケーターを追加(インストール)して使用する方法

T3_DPO-v1のパラメーター解説

T3_DPO-v1パラメーター画像

インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。

入力項目 入力内容

t3_period

平滑化期間

初期値:8

移動平均の算出期間を設定します。

b

平滑化因数

初期値:0.7

移動平均の感度が変化します。

CountBars

算出期間

初期値:300

移動平均線を表示する期間を設定します。

「t3_period」は、移動平均の算出期間を設定するための項目で、大きな値に設定すると滑らかなラインが描写されます。

「b」は、移動平均の平滑因数を設定するための項目で、値に応じて移動平均の感度が変化します。

「CountBars」は、インジケーターの表示範囲を設定するための項目です。

まとめ

「T3_DPO-v1」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。

  1. 終値の値を紫のライン、終値の移動平均の値を緑のヒストグラムで表示する。

  2. 単純移動平均の値をさらに3重指数平滑移動平均して算出される。

  3. 紫色のラインがヒストグラムよりも高い値で推移している場合は、価格が上昇している状態。

  4. 紫色のラインがヒストグラムよりも低い値で推移している場合は、価格が下降している状態。

「T3_DPO-v1」は、値動きの方向を分析したい方に向いているインジケーターです。

トレンドフォロー系の手法を使用している方は、1度試してみてはいかがでしょうか。