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3重指数平滑移動平均線を表示するMT4インジケーター「T3」

更新日時:2020年07月21日 03:06

T3スクリーンショット


テクニカル分析において、移動平均線はよく使用されるインジケーターのひとつで、移動平均線ごとにさまざまな特徴があります。


MT4には標準で移動平均線を表示する「Moving Average」というインジケーターがインストールされていますが、標準の移動平均線の価格への反応速度に不満を感じたことはないでしょうか。


「T3」は、指数平滑移動平均をベースにした移動平均線で、次のような方に向いています。


  1. 値動きの速い相場で取引している方

  2. MT4標準の移動平均線の反応速度に不満がある方


この記事では上記のような方のために、「T3」について解説します。


  1. T3の概要
  2. T3を表示する方法
  3. T3のパラメーター解説
  4. まとめ

T3の概要


3重指数平滑移動平均線は、価格を3重に指数移動平均で平滑化した移動平均線で、Patrick Mulloyによって考案されました。


「T3」はこの3重指数平滑移動平均線をチャート上に表示するインジケーターで、インジケーターを起動すると、チャート上に赤いラインで「T3」が表示されます。


「T3」の算出方法は以下の通りです。


EMA1=「MA_Period」期間指数平滑移動平均


EMA2=EMA1の「MA_Period」期間指数平滑移動平均


EMA3=EMA3の「MA_Period」期間指数平滑移動平均


T3=EMA1×3-EMA2×3+EMA3


「T3」は、パラメーターから適用価格を変更できないため、適用価格は終値に固定されています。


3重指数平滑移動平均線は、通常の指数平滑移動平均線よりも、描写されるラインが滑らかになるだけではなく、通常の指数平滑移動平均線よりも、価格への反応が速いという特徴があります。


そのような特徴から値動きの速い相場でも、インジケーターの反応が遅れることが少ないので、値動きの激しい相場での取引が多い方に、向いているインジケーターと言えます。


価格への反応が速い一方で、相場によっては早計なシグナルを発する可能性があるほか、通常の指数平滑移動平均線よりも、持ち合い相場の小さな値動きにも大きく反応するため注意が必要です。


T3を表示する方法


まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。

T3のダウンロード先は以下となります。


※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。


T3


MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。


MT4でインジケーターを追加(インストール)して使用する方法


T3のパラメーター解説


T3パラメーター画像


インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。


「T3」のパラメーターは、移動平均線の算出期間を設定するための項目と平滑化因数を設定するための項目で構成されています。


入力項目 入力内容

MA_Period

平滑化期間


初期値:14


T3移動平均線の算出期間を設定します。

b

平滑化因数


初期値:0.7


T3移動平均線の感度が変化します。


「MA_Period」は、移動平均線の算出期間を設定するための項目で、大きな値に設定すると長期的な値動きが移動平均線に反映されます。


反対に小さな値に設定すると短期的な値動きが反映されます。


「b」は、平滑化因数を設定するための項目で、値に応じて値動きに対する移動平均線の感度が変化します。


まとめ


「T3」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。


  1. 3重指数平滑移動平均線を表示する。

  2. 通常の指数平滑移動平均線よりも価格への反応が速く、滑らかなラインを描写する。


「T3」は、値動きの速い相場で取引してる方に向いているインジケーターです。


価格への反応速度を重視している方は一度試してみると良いでしょう。


また、「T3」の反応が速過ぎると感じる方は、2重指数平滑移動平均線を試してみるのも良いかもしれません。

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