3本の移動平均線をもとにした加重移動平均線を表示するMT4インジケーター「Ultimate_MA」
更新日時:2020年07月23日 10:50MT4には標準で、移動平均線を表示するためのインジケーターがインストールされていますが、ほかの移動平均線を試してみたいと考えたことはないでしょうか。
「Ultimate_MA」」は、算出期間の異なる3つの移動平均線を加重移動平均したインジケーターで、次のような方に向いています。
値動きの速い相場で取引している方
ノイズが少ない移動平均線を探している方
以上のような方のためにこの記事では、「Ultimate_MA」について解説します。
Ultimate_MAの概要
開発者によると、価格と「Ultimate_MA」の接触をエントリー/イグジットのシグナルとして利用できるとのことです。
「Ultimate_MA」の算出方法は以下の通りです。
BP=(2×((始値+終値)/2)+((高値+安値)/2))/3
RawUO=(「fastK」+3×「fastperiod」ATR)×「fastperiod」移動平均+(「middleK」+3×「middleperiod」ATR)×「middleperiod」移動平均+(「slowK」+3×「slowperiod」ATR)×「slowperiod」移動平均
divider=(「fastK」+3×「fastperiod」ATR)+(「middleK」+3×「middleperiod」ATR)+(「slowK」+3×「slowperiod」ATR)
Ultimate_MA=RawUO/divider
インジケーターの開発者によると、単純移動平均線よりも価格に対する反応が早く、指数平滑移動平均線よりも滑らかなラインを描写する移動平均線とのことです。
トレンド相場ではそれなりにうまく機能するようですが、レンジ相場ではダマしも多くなりますので注意が必要です。
Ultimate_MAを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Ultimate_MAのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Ultimate_MAのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
MA_Method |
平滑化方法 初期値:MODE_SMA 移動平均の算出方法を設定します。 |
fastperiod |
高速移動平均算出期間 初期値:5 高速移動平均線の反応速度が変化します。 |
middleperiod |
中速移動平均算出期間 初期値:34 中速移動平均線の反応速度が変化します。 |
slowperiod |
低速移動平均算出期間 初期値:55 低速移動平均線の反応速度が変化します。 |
fastK |
高速移動平均乗数 初期値:4 高速移動平均線の比重を調整します。 |
middleK |
中速移動平均算出期間 初期値:2 中速移動平均線の比重を調整します。 |
「MA_Method」は、移動平均の算出方法を設定するための項目で、初期設定では単純移動平均に設定されていますが、指数平滑移動平均、平滑化移動平均、線形加重移動平均から選択可能です。
「fastK」「middleK」「slowK」は、各移動平均線に重みづけを行うための項目で、移動平均の比重を調整できます。
まとめ
「Ultimate_MA」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
算出期間の異なる3つの移動平均線を加重移動平均したインジケーター。
単純移動平均線よりも価格に対する反応が早く、指数平滑移動平均線よりも滑らかなラインを描写する。
「Ultimate_MA」は、値動きの変化に対する反応が速く、滑らかなラインを描写する移動平均線を探している方に向いているインジケーターです。
単純移動平均線や指数平滑移動平均線が使いにくいと感じている方は、「Ultimate_MA」を試してみるのも良いかもしれません。