3本の移動平均線が交差したポイントを記号で表示してアラート通知するMT4インジケーター「wma_cross」
更新日時:2020年09月03日 09:48算出期間の異なる移動平均線が交差した場合、トレンドが発生した可能性を示しています。
「wma_cross」は、3本の移動平均線が発するシグナルを、チャート上に記号で表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
トレンドの始まりを分析したい方
移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスをシグナルとして使用している方
以上のような方のためにこの記事では、「wma_cross」について解説します。
wma_crossの概要
インジケーターを起動するとドットとx印が表示され、ドットがエントリーのシグナルで、x印はイグジットのシグナルを示しており、青いドットは買いエントリー、赤いドットは売りエントリーのタイミングを示しています。
ピンクのx印は売りポジションのイグジット、水色のx印は買いポジションのイグジットのタイミングを示しています。
移動平均線そのものは表示されませんが、使用されている移動平均線は、全て線形加重移動平均線で、エントリーのシグナルには5期間と50期間の線形加重移動線が用いられ、イグジットのシグナルには、5期間と20期間の線形加重移動平均線が用いられています。
wma_crossを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
wma_crossのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
wma_crossのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
UseSound |
音声通知の有効/無効 初期値:True falseに設定すると音声通知が無効になります。 |
TypeChart |
アラートメッセージの表示/非表示 初期値:True falseに設定するとアラートメッセージが非表示になります。 |
NameFileSound |
アラート用の音声ファイル名 初期値:alert.wav アラート時に再生する音声ファイルを指定します。 |
ShortPeriod |
短期移動平均線算出期間 初期値:5 短期移動平均線の反応速度が変化します。 |
BigPeriod |
エントリー用長期移動平均線算出期間 初期値:50 エントリー用長期移動平均線の反応速度が変化します。 |
ExitPeriod |
イグジット用移動平均線算出期間 初期値:20 イグジット用の移動平均線の反応速度が変化します。 |
「UseSound」は、音声通知機能の有効/無効を設定するための項目です。
falseに設定すると音声通知が無効になります。
「ShortPeriod」「BigPeriod」「ExitPeriod」は、各移動平均線の算出期間を設定するための項目です。
設定した値に応じて移動平均線の反応速度が変化します。
パラメーターはアラートに関する項目と、移動平均線の算出期間に関する項目のみですので、設定に戸惑うことも少ないのではないかと思います。
まとめ
「wma_cross」の特長は以下の通りです。
移動平均線の交差をマーカーで表示する。
ドットはエントリーのシグナル、x印はイグジットのシグナル。
「wma_cross」は、トレンドの始まりを分析したい方に向いているインジケーターです。
レンジ相場では、ダマしのシグナルが多くなるため、そういった場面での使用は控えた方が良いかもしれません。
アラート機能も付いていますので、線形加重移動平均線のゴールデンクロス/デッドクロスで取引を行っている方にとっては、便利なインジケーターなのではないでしょうか。