値動きに敏感に反応する新しい移動平均線を表示するMT4インジケーター『3rdgenma』
更新日時:2019年12月21日 05:18一般的な指数平滑移動平均線は、算出期間を大きくすると滑らかなラインが描写されますが、その一方で、値動きに対するラグも大きくなってしまします。
「3rdgenma」は、算出期間を長くした際の移動平均線のラグを最小限に抑えた移動平均線で、以下のような方に向いています。
値動きの激しい相場で移動平均線を使用している方
ノイズの多い移動平均線は避けたい方
この記事ではそういった方のために、「3rdgenma」にいてご紹介していきます。
3rdgenmaの概要
「3rdgenma」は、220EMAと3rd Generation Moving Average(3rdGENMA)という移動平均線を表示するMT4用のインジケーターです。3rdGENMAとは、Manfred G.Durschner氏によって彼の記事「Gleitende Durchschnitte 3.0(ドイツ語)」で初めて紹介された移動平均線で、通常、移動平均線は期間を大きくすればするほど反応が遅くなりますが、この移動平均線ではこの遅れが出来るだけ少なくなるよう工夫されています。
特にトレンドの勢いが強い場合には価格の変化に素早く追従するため、EMAを利用した手法を使っている人にとっては非常に興味深いインジケーターではないでしょうか。
画像を見ていただくと分かるように、3rdGENMA(赤色)は従来のEMA(黄色)よりも僅かに遅れが少なく、価格の変化に素早く反応しています。
制作者のコメントによると、あいにく3rdGENMAは未だ最適化されておらず、時には誤ったシグナルを表示するそうです。使い方としては、標準的な移動平均線と同様に、現在のトレンドを確認するために使用できるそうです。
また、このインジケーターでは、3rdGENMAに加え220EMAも表示されるため、これら2本の移動平均線のクロスでトレードすることを想定しているのかもしれません。
3rdgenmaを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
3rdgenmaのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
3rdgenmaのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
MA_Period |
EMAの期間 初期値:220 値に応じて価格に対する指数平滑移動平均線の反応速度が変化します。 |
MA_Sampling_Period |
3rdGENMAの算出期間 初期値:50 値に応じて3rdGENMAの価格に対する反応速度が変化します。 |
MA_Method |
移動平均線の種類 初期値:1 移動平均線の種類を設定します。 |
MA_Applied_Price |
移動平均線の適用価格 初期値:5 移動平均線の適用価格を設定します。 |
3rdGENMAは特殊な移動平均線ですが、パラメーターの項目は一般的な移動平均線と変わらないため設定で戸惑うことも少ないかと思います。
先に解説した通り、3rdGENMAのパラメーターは最適化されていないため、さまざまな設定を試した上で使用した方が良いでしょう。
まとめ
「3rdgenma」についてご紹介してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
220EMAと3rdGENMAを一緒に表示する。
3rdGENMAは一般的な指数平滑移動平均線よりも値動きに対するラグが少なくなっている。
「3rdgenma」は、値動きの激しい相場で指数平滑移動平均線を使用しており、移動平均線のノイズに悩まされているという方に向いているインジケーターです。
指数平滑移動平均線を普段よく使用しているという方は、一度「3rdgenma」を試してみてはいかがでしょうか。