適応型移動平均線(AMA)をチャート上に表示するシンプルなMT4インジケーター『AMA & AMA sig』
更新日時:2020年01月13日 11:23相場のボラティリティーはその時々で変化しているため、状況によっては普段使用している移動平均線が役に立たなくなってしまうこともあります。
「AMA_&_AMA_sig」は、相場のボラティリティーに応じて反応速度が変化する移動平均線を表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
ボラティリティーの変化が激しい相場で取引している方
何を基準に移動平均線の算出期間を設定すれば良いのか分からない方
そういった方のためにこの記事では「AMA_&_AMA_sig」について解説していきます。
AMA_&_AMA_sigの概要
「AMA_&_AMA_sig」は、適応型移動平均線(Adaptive Moving Average、AMA)というダマしが少ない移動平均線をチャート上に表示するMT4用のインジケーターです。
移動平均線上に表示されているドットは、移動平均線の向きによって色が変化し、上向きになっている場合は水色のドット、下向きになっている場合は黄色のドットを表示します。
適応型移動平均線とは、Perry Kaufmanによって開発された移動平均線のことで、これまでの移動平均線の問題点であった予期し得ない突発的な価格変化によって生じるノイズや平滑化処理によるラグの発生を解決するために考案されました。
SMAやEMAと違って移動平均線の期間を指定するのではなく、ボラティリティーによって期間を自動で調整するため、動きの速い相場では機敏に追従し、逆に動きの遅い相場ではゆっくりと追従するという特徴があります。
適応型移動平均は少し癖のある移動平均線ですが、他の移動平均線がに比べてダマしが少ないため、有用な移動平均線と言えます。
AMA_&_AMA_sigを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
AMA_&_AMA_sigのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
AMA_&_AMA_sigのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
periodAMA |
AMAの期間 初期値:9 トレンドを分析したい期間を設定します。 |
nfast |
短期移動平均線の期間 初期値:2 短期的な動きに対するインジケーターの反応速度を調整します。 |
nslow |
長期移動平均線の期間 初期値:30 長期的な値動きに対するインジケーターの反応速度を調整します。 |
G |
加重 初期値:2 価格の加重の度合いを調整します。 |
dk |
上昇/下降の判定 初期値:2 インジケーターのドットの色が変化する閾値を設定します。 |
インジケーターの値が「dk」で設定したpips以上、それまでと反対方向に動いた場合にドットの色が変化します。
そのほかのパラメーターの初期設定値は、AMAの標準的な設定になっていますので、まずは初期設定の状態で使用してみて、必要があれば調整するといった使い方で良いでしょう。
まとめ
「AMA_&_AMA_sig」の特徴やパラメーターの設定方法について解説しました。
要点をまとめると以下のようになります。
相場のボラティリティーに応じて自動的に算出期間が最適化される。
突発的な値動きに対するラグやノイズが少ない。
「AMA_&_AMA_sig」は、自動的に算出期間を調整してくれるため、ボラティリティーの変化が激しい相場で取引している方に向いている移動平均線です。
また、移動平均線の算出期間を調整するのが苦手という方にとっても、使いやすい移動平均線と言えます。
MT4に標準でインストールされている移動平均線が、自身に合わないと感じている方は、試しに使用してみてはいかがでしょうか。