適応型移動平均線(AMA)を中心線として上下に2本のバンドを表示するMT4インジケーター『AMA_Bands』
更新日時:2020年02月23日 06:23ボリンジャーバンドは、テクニカル分析において広く使用されているインジケーターですが、突発的な値動きへの反応が鈍いと感じたことはないでしょうか。
「AMA_Bands」は、価格に敏感に反応する移動平均線をベースにしたバンドを表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
動きの速い相場で取引している方
ボリンジャーバンドの反応速度に不満がある方
そういった方のためにこの記事では、「AMA_Bands」について解説していきます。
AMA_Bandsの概要
「AMA_Bands」は、1本の適応型移動平均線(AMA)とAMAを中心線としたボリンジャーバンドのようなバンドを2つ表示するMT4用のインジケーターで、逆張りでのエントリーや現行トレンドの確認、損切・利確など様々な用途に使用することが出来ます。
ちなみに適応型移動平均(AMA)とは、Perry Kaufmanによって開発された移動平均線のことで、これまでの移動平均線の問題点であった予期し得ない突発的な価格変化によって生じるノイズや平滑化処理によるラグの発生を解決するために考案されたテクニカル指標です。
このインジケーターで表示されるAMAは、通常のAMAと異なりその傾きによって矢印が表示されるため、上下動が非常に見やすくなっています。
このインジケーターを使った具体的なエントリールール等は割愛させていただきますが、なかなかポテンシャルの高そうなインジケーターです。
適応型移動平均線は、トレンドの勢いが強い時には素早く価格に追従し、逆にトレンドの勢いが乏しい時には価格にゆっくりと追従するため、ダマしが少なくトレードすることが出来ます。
AMA_Bandsを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
AMA_Bandsのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
AMA_Bandsのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Range |
インジケーターの算出期間 初期値:9 インジケーターの算出期間を設定します。 |
SlowAMA |
長期AMAの期間 初期値:30 長期AMAの算出期間を設定します。 |
FastAMA |
短期AMAの期間 初期値:2 短期AMAの算出期間を設定します。 |
P_G |
無効 初期値:2.0 無効なパラメーターです。 |
K_F |
シグナルの閾値 初期値:2.0 シグナル発信に必要な閾値を設定します。 |
InnerBandsOn |
内側のバンドの表示/非表示 初期値:true falseに設定すると内側のバンドが非表示になります。 |
BandsDevInn |
バンド1の偏差 初期値:1.0 内側のバンドの幅が変化します。 |
OuterBandsOn |
バンド2(外側)の表示・非表示 初期値:true falseに設定すると外側のバンドが非表示になります。 |
BandsDevOut |
バンド2の偏差 初期値:2.0 外側のバンドの幅が変化します。 |
LastBarOnly |
直近ローソク足のみ適用する 初期値:false trueに設定すると直近の価格にもとづいてインジケーターを算出します。 |
「P_G」はパラメーター設定画面に表示されますが、インジケーターの算出には用いられない無効なパラメータでーすので、値を変更してもインジケーターの動作に変化はありません。
「K_F」は、トレンドを検出して矢印を表示するために必要な最小値幅を設定するための項目で、「K_F」で設定したpips以上の値幅で値動きが転換するまで、同じ方向の矢印が表示され続けます。
まとめ
「AMA_Bands」を使用する際のポイントを、まとめると以下のようになります。
AMAベースのバンドを表示
トレンドの方向を矢印で表示
「AMA_Bands」は、AMAがベースになっているため動きの速い相場で取引をしている方や、ボリンジャーバンドの反応速度に不満を感じている方に向いているインジケーターです。
様々な使い方ができるポテンシャルの高いインジケーターとなっているので、気になった方は試してみてはいかがでしょうか。