通常よりも騙しの少ない最適化された適応型移動平均線(AMA)を表示するMT4インジケーター『AMA_optimized』
更新日時:2020年02月25日 09:40移動平均線は算出期間を短くすることで価格への反応速度を速くすることができますが、一方でノイズも多くなる傾向にあるため、反応速度とノイズの少なさを両立した移動平均線を、探しているという方も多いのではないでしょうか。
「AMA_optimized」は、反応速度が速くノイズの少ない移動平均線を表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
値動きの速い相場で取引している方
ノイズの少ない移動平均線を探している方
この記事では上記のような方のために、「AMA_optimized」について解説していきます。
AMA_optimizedの概要
「AMA_optimized」は、名前の通り最適化された適応型移動平均線(AMA)をチャート上に表示するMT4用のインジケーターで、通常のAMAに比べて価格への追従がより敏感で、ダマしが少ないのでが特徴です。
画像を見ていただくと分かるように、基本的にはほぼ通常のAMA(茶色)と同じ動きをしますが、若干価格への追従速度が速く、またボラに惑わされずに線が描画されるためダマしが少なくなっています。
ちなみに適応型移動平均線とは、Perry Kaufmanによって開発された移動平均線のことで、これまでの移動平均線の問題点であった予期し得ない突発的な価格変化によって生じるノイズや平滑化処理によるラグの発生を解決するために考案されました。
このインジケーターで表示されるAMAは、AMAの特徴であるボラティリティの高い相場では素早く価格に追従し、逆にボラティリティの低い相場ではゆっくりと価格に追従するという点を残しつつ、ダマしが少なくなるよう最適化されています。
AMA_optimizedを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
AMA_optimizedのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
AMA_optimizedのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
periodAMA |
適応移動平均の算出期間 初期値:10 値を大きくすると価格に対する適応移動平均の反応が緩やかになります |
nfast |
高速平滑比 初期値:2 価格に対する移動平均線の反応速度が変化します。 |
nslow |
低速平滑比 初期値:30 価格に対する理論平均線の反応速度が変化します。 |
G |
平滑化指数 初期値:2 値を大きくするとインジケーターの表示が滑らかになります。 |
dK |
上昇・下降を検出する閾値 初期値:2 移動平均線上のドットの色が変化する閾値を設定します。 |
PriceType |
適用価格 初期値:0 移動平均線の算出に用いる価格の種類を設定します。 |
AMA_Trend_Type |
AMAのトレンドタイプ 初期値:1 トレンドの検出方法設定します。 |
「G」の値を大きくするほど移動平均線のノイズが少なくなりますので、必要に応じて調整すると良いでしょう。
「PriceType」は適用価格を設定するための項目で、PRICE_OPEN(始値)、PRICE_HIGH(高値)、PRICE_LOW(安値)、PRICE_MEDIAN(中央値)、PRICE_TYPICAL(TP=(高値+安値+終値)/3)、PRICE_WEIGHTED(加重価格=(高値+安値+2×終値)/4)、close(終値)から選択することができます。
まとめ
「AMA_optimized」について解説してきましたが、最後に要点をまとめておきましょう。
最適化された適応型移動平均線を表示する。
価格への追従速度が速い。
ダマしのシグナルが少ない。
「AMA_optimized」は、動きの速い相場でもダマしのシグナルが少ない移動平均線を、使用したい方に向いているインジケーターです。
AMAを使用したトレードをしている人にとっては非常に興味深いインジケーターではないでしょうか。
気になった方はぜひ試してみてください。