長期間の適応型移動平均線(AMA)をフィルタリングして表示するMT4インジケーター『AMA_STL』

更新日時：2020年02月27日 20:25

移動平均線はトレンドの方向を分析する際に便利なインジケーターですが、レンジ相場ではダマしのシグナルが多くなる傾向にあります。

「AMA_STL」は、移動平均線の動きをフィルタリングして、レンジ相場でのノイズを低減させたインジケーターで次のような方に向いています。

1. レンジ相場における移動平均線のダマしのシグナルに悩まされている方

2. 長期的なトレンドを分析したい方

この記事では上記のような方のために、「AMA_STL」について解説していきます。

1. AMA_STLの概要
2. AMA_STLを表示する方法
3. AMA_STLのパラメーター解説
4. まとめ

AMA_STLの概要

「AMA_STL」は、かなり長期的な期間の適応型移動平均線(AMA)をフィルタリングしてチャート上に表示するMT4用のインジケーターで、デイトレードやスウィングトレードで現行トレンドの方向性を確認するのに使用できそうなインジケーターです。

ちなみに適応型移動平均線とは、Perry Kaufmanによって開発された移動平均線のことで、これまでの移動平均線の問題点であった予期し得ない突発的な価格変化によって生じるノイズや平滑化処理によるラグの発生を解決するために考案されました。

適応型移動平均線(AMA)は、トレンドの方向性が無いレンジ相場では平坦なラインを描画するため、他の移動平均線に比べて現行トレンドを判断しやすく、ボラティリティに応じて価格への追従速度が変わるためダマしが少ないのが特徴です。

このインジケーターで表示されるAMAは、非常に長期的な期間に設定されている上フィルタリングが行われているので、ダマしはかなり少なく現行トレンドの判断が視覚的且つ容易に行なえます。

ただし、EMAやSMAのように移動平均線がサポートやレジスタンスとして機能することは少なく、現行トレンドの確認にのみ使用した方がよいでしょう。

このインジケーターは、1分足～日足までの時間足で使用することを想定しているようで、週足以上の時間足では表示されないため注意が必要です。

AMA_STLを表示する方法

まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。

AMA_STLのパラメーター解説

インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。

初期設定の状態では、大きな値動きにしかインジケーターが反応しないため、細い値動きをインジケーターに反映させたい場合は「SlowMA」を小さな値に変更した方が良いでしょう。

「NBars」はインジケーターを表示する範囲を設定するための項目で、値を大きくするほど過去にさかのぼってインジケーターを表示します。

まとめ

「AMA_STL」を使用する上でのポイントをまとめると以下のようになります。

1. AMAをフィルタリングしている。

2. レンジ相場では平坦なラインを表示する。

3. 長期的なトレンドの分析に向いている。

「AMA_STL」は、長期的なトレンドの方向を確認したい方に向いているインジケーターです。

レンジ相場では基本的に平坦なラインを表示するため、移動平均線のダマしのシグナルに悩まされている方は、一度試してみても良いかもしれません。