AMAにフィルタリングした値をもとにしたラインでトレンドの有無を判断できるMT4インジケーター『AMA Trend Line wo Range』
更新日時:2020年02月20日 08:00移動平均線は、トレンドの方向を分析する際に役に立ちますが、ダマしのシグナルもそれなりに出てしまいます。
「AMA_Trend_Line_wo_Range」は、移動平均線にフィルタリング処理を追加したインジケーターで、次のような方に向いています。
移動平均線のダマしのシグナルに悩まされている方
価格への反応速度を重視する方
上記のような方のためにこの記事では、「AMA_Trend_Line_wo_Range」について解説していきます。
AMA_Trend_Line_wo_Rangeの概要
「AMA Trend Line wo Range」は、適応型移動平均(AMA)にフィルタリングを行った値をもとに、トレンドの有無や方向性、勢いが容易に判断できるトレンドラインを表示するMT4用のインジケーターで、このインジケーターを導入すると、画像のようにチャート上に1本のラインが表示され、このラインの傾きでトレンドの状況を判断することができるようになります。
ちなみに適応型移動平均(AMA)とは、Perry Kaufmanによって開発された移動平均線のことで、これまでの移動平均線の問題点であった予期し得ない突発的な価格変化によって生じるノイズや平滑化処理によるラグの発生を解決するために考案されました。
このインジケーターの基本的な使い方としては、このインジケーターで表示されるラインが平坦のときはトレンドが発生していないと判断し、上向きまたは下向きになっているときはその方向にトレンドが発生していると判断する、といった使い方になるかと思います。
AMA_Trend_Line_wo_Rangeを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
AMA_Trend_Line_wo_Rangeのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
AMA_Trend_Line_wo_Rangeのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Range |
AMAの期間 初期値:10 インジケーターの算出期間を設定します。 |
FastMA | 短期移動平均線の期間 初期値:2 短期移動平均線の算出期間を設定します。 |
SlowMA |
長期移動平均線の期間 初期値:30 長期移動平均線の算出期間を設定します。 |
filter |
フィルター 初期値:50 フィルタのかかり具合を設定します。 |
n |
高値/安値の検出期間 初期値:4 移動平均線の高値/安値を検出する期間を設定します。 |
h |
閾値 初期値:10 インジケーターの表示を更新する閾値を設定します。 |
「filter」の値を1よりも小さい値に設定した場合、フィルターが無効になりますので、フィルターなしで使いたい場合は1より小さい値に変更しましょう。
「h」はpips単位でインジケーターの閾値を設定するための項目で、インジケーターを算出した結果、価格の変化が閾値を超えた場合にチャートに表示する水準が更新されます。
「n」と「h」については、特にこだわりが無ければ変更しないほうが良いかと思います。
まとめ
「AMA_Trend_Line_wo_Range」を使用する際のポイントをまとめると以下のようになります。
適応型移動平均にフィルタリングを施してトレンドの方向を表示している。
適応型移動平均を使用しているため、値動きに対するラグが少ない。
ラインの傾斜が大きいほどトレンドに勢いがあることを示している。
「AMA_Trend_Line_wo_Range」は、フィルタリング処理によって移動平均線よりもダマしのシグナルが少なくなっているため、移動平均線によるダマしのシグナルに悩まされている方に、向いているインジケータと言えます。
トレンドの有無を移動平均線で判断している人は多いですが、このインジケーターでは平坦になっているかどうかを見るだけで一目で判断することが出来るため、他の移動平均線よりも判断が容易かと思います。
トレンドの有無を判断するのに慣れていない人や、容易に判断できるインジケーターを探している人にとっては非常に便利なインジケーターではないでしょうか。