通常よりも価格に追従する標準二条偏差に基づいたAMAを表示するMT4インジケーター『AMAAMkA.mq4』
更新日時:2020年03月02日 11:38移動平均線を使用している方であれば、レンジ相場でダマしのシグナルに引っかかってしまったという経験があるのではないでしょうか。
「AMAAMkA」は、移動平均線に一定以上の変化がない場合、水平なラインを表示するインジケーターで次のような方に向いています。
レンジ相場での移動平均線のダマしのシグナルに悩まされている方
値動きの速い相場で取引している方
この記事では上記のような方のために、「AMAAMkA」について解説します。
AMAAMkAの概要
「AMkA」は、通常の適応型移動平均線(AMA)と異なり、標準平均二条偏差に基づくシグナルをもつ適応型移動平均線(AMA)をチャート上に表示するMT4用のインジケーターで、画像を見ていただくと分かるように、通常のAMA(茶色)と比べるとこのインジケーターのAMA(緑色)のほうがより価格に追従した線が描画されます。
ちなみに適応型移動平均線とは、Perry Kaufmanによって開発された移動平均線のことで、これまでの移動平均線の問題点であった予期し得ない突発的な価格変化によって生じるノイズや平滑化処理によるラグの発生を解決するために考案されました。
このインジケーターについて言及されている海外サイトによると、通常のAMAと同様に相場が横ばいになっているときはAMAも平坦な線を描き、標準平均二条偏差を超えて傾きがある場合は、その方向に応じた色のドット(赤と青)が描画されるようです。
また、これらのドットはエントリーまたはエグジットのシグナルとして使用できるそうです。
このインジケーターで使用されている計算式は以下の通りです。
AMA-AMA0 > StDev(AMA-AMA0,periodAMA) × dK
このとき、AMA-AMA0は直近のAMAの変動幅、StDev(AMA-AMA0,periodAMA)は期間に対する標準偏差を表しています。
AMAAMkAを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
AMAAMkAのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
AMAAMkAのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
periodAMA |
AMAの期間 初期値:9 AMAの算出期間を設定します。 |
nfast |
短期平滑比 初期値:2 インジケータの反応速度が変化します。 |
nslow |
長期平滑比 初期値:30 インジケーターの反応速度が変化します。 |
Pow |
平滑化指数 初期値:2 値を大きくするとインジケーターの表示が滑らかになります。 |
dK |
転換値幅 初期値:1 移動平均線の向きが転換したことを判定する値幅を設定します。 |
use_stdev |
偏差の有効/無効 初期値:true falseに設定すると偏差が無効になります。 |
app_price |
適用価格 初期値:5 インジケーターの算出に用いる価格の種類を設定します。 |
「Pow」の値を大きくするとインジケーターの表示が滑らかになりますが、価格への反応が少し遅くなるため、反応を速くしたい場合は、値を小さくすることで価格に対して、インジケーターをタイトに追従させることができます。
「dK」を変更しても移動平均線の動作そのものには影響しませんが、移動平均線の向きの変化の検出に必要な値幅が変化するため、値を大きくすると値動きに対して色の変化が遅くなります。
まとめ
「AMAAMkA」を使用する際のポイントをまとめると、以下のようになります。
適応型移動平均線(AMA)の標準平均二条偏差に基づいてラインを表示する。
AMAに標準平均二条偏差を超える変化がない場合は、水平なラインを表示する。
インジケーターが下降している場合は青色のドット、上昇している場合は赤色のドットを表示する。
「AMAAMkA」は、レンジ相場や動意の薄い相場でもダマしが少ない移動平均線を、探している方におすすめのインジケーターです。
AMAをベースにしており価格に対する反応速度が速いため、値動きが速い相場で取引をしている方に向いています。
AMAを使用したトレードをしている人にとっては非常に興味深いインジケーターではないでしょうか。
気になった方はぜひ試してみてください。