短期と長期の移動平均線の乖離率を示唆する4色のヒストグラムを表示するMT4インジケーター『AO_4colors』
更新日時:2020年03月03日 11:352本の移動平均線を表示して、トレンドを分析する方法は有名ですが、移動平均線同士の距離を分析しやすいインジケーターがあればと、考えたことはないでしょうか。
「AO_4colors」は、移動平均線の乖離率をサブウィンドウに表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
2本の移動平均線をチャートに表示してトレンドを分析している方
トレンドの始まりや終わりを確認したい方
この記事ではそういった方のために、「AO_4colors」について解説していきます。
AO_4colorsの概要
「AO_4colors」は、短期移動平均線と長期移動平均線の乖離率を示唆して、短期移動平均線の傾きによって色の変わるヒストグラムを表示するMT4用のインジケーターで、デフォルトでは5SMAと34SMAの乖離率をヒストグラムで表し、5SMAの傾きに応じてヒストグラムの色を4色に変更します。
ちなみに移動平均線の乖離率とは、2本の移動平均線がどのくらい離れているかを数値化したもので、ある程度離れた2本の移動平均線は、互いに近寄り収束するという考えに基づいた理論です。
例えば、2本の移動平均線が重なっていれば乖離率は0になるということですね。
このインジケーターでは、短期移動平均線が長期移動平均線より上にあるときにヒストグラムを緑色で表示して、短期移動平均線の傾きが上向きであれば明るい緑色で、傾きが下向きであれば暗い緑色で表示します。
逆に、短期移動平均線が長期移動平均線より下にあるとき、ヒストグラムを赤色で表示して、短期移動平均線の傾きが下向きであれば明るい赤色で、傾きが上向きであれば暗い赤色で表示します。
AO_4colorsを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
AO_4colorsのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
AO_4colorsのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Period fast |
短期移動平均線算出期間 初期値:5 価格に対する短期移動平均線の反応速度が変化します。 |
Period slow |
長期移動平均線算出期間 初期値:34 価格に対する長期移動平均線の反応速度が変化します。 |
Line style |
ラインの形 初期値:STYLE_SOLID 表示するラインの形状を設定します。 |
Line weight |
ラインの幅 初期値:2 ラインの幅を設定します。 |
MA method |
移動平均線の種類 初期値:MODE_SMA 移動平均線の算出方法を設定します。 |
Applied price |
適用価格 初期値:PRICE_MEDIAN 移動平均線の算出に用いる価格の種類を設定します。 |
Color up strong |
強い上昇時の色 初期値:clrLimeGreen 強い上昇トレンドでのヒストグラムの色が設定します。 |
Color up weak |
弱い上昇時の色 初期値:clrGreen 弱い上昇トレンドでのヒストグラムの色を設定します。 |
Color down strong |
強い下降時の色 初期値:clrRed 強い下降トレンドでのヒストグラムの色を設定します。 |
Color down weak |
弱い下降時の色 初期値:lrMaroon 弱い下降トレンドでのヒストグラムの色を設定します。 |
「MA method」は、移動平均線の算出方法を設定するための項目で、単純移動平均、指数平滑移動平均、平滑化移動平均、加重移動平均の4種類から選択することができます。
「Applied price」は、移動平均線の適用価格を設定するための項目で、終値、始値、高値、安値、中央値、 TP、 加重終値の7種類から選択できます。
まとめ
「AO_4colors」について解説してきましたが、最後にポイントをまとめておきましょう。
短期移動平均線と長期移動平均線の乖離率をヒストグラムで表示する。
強い上昇トレンドでは明るい緑色、弱い上昇トレンドでは暗い緑色でヒストグラムを表示する。
強い下降トレンドでは明るい赤色、弱い下降トレンドでは暗い赤色でヒストグラムを表示する。
「AO_4colors」トレンドの始まりや終わりを確認したい方に、向いているインジケータです、
2本の移動平均線の乖離率を確認しやすいため、普段から移動平均線を2本チャートに表示してトレンドを分析している方にもおすすめです。
シンプルなインジケーターですが、エントリーの判断材料や利確・損切の目安など用途は幅広いかと思います。