移動平均線の乖離率にもとづいてトレンドの方向と強さを表示するMT4インジケーター「Awesome_Signal」
更新日時：2020年02月10日 07:54
移動平均線は、ノイズを取り除いた値動きを表示するシンプルなインジケーターで、テクニカル分析おいてよく使用されるインジケーターのひとつです。
中でも算出期間の異なる2本の移動平均線を用いて、トレンドの方向を分析する方法はよく知られています。
「Awesome_Signal」は、2本の移動平均線をもとにしたオシレーターで以下のような方に向いています。
トレンドの方向を確認したい方
トレンドの強さを確認したい方
トレンドの始まりを捉えたい方
そういった方のためにこの記事では、「Awesome_Signal」について解説していきます。
Awesome_Signalの概要
「Awesome_Signal」は、仲値を適用価格とした期間５と期間３４の単純移動平均線(SMA)の乖離率を示唆するヒストグラムをサブウィンドウに表示して、さらにそのヒストグラムにシグナルラインとして移動平均線を１本表示するMT4用のインジケーターで、トレンドの方向性と勢いの確認、２本の移動平均線クロスのエントリーなど、シンプルながらも様々な使い道があるインジケーターです。
ちなみに、移動平均線乖離率とは、２本の移動平均線がどのくらいはなれているかを数値化したもので、２本の移動平均線が離れれば離れるほど乖離率は高くなります。
似ているインジケーターとして、「Awesome」というインジケーターがありますが、このインジケーターでは「Awesome」と異なり、パラメーターの変更が可能で、シグナルラインが追加されています。
このインジケーターのヒストグラムは、5SMAが34SMAよりも上にあるときに、ヒストグラムのバーをプラスの値で表示し、逆に5SMAが34SMAよりも下にあるときにバーをマイナスの値で表示します。
また、5SMAの傾きが上方向であればバーの色を緑色で表示し、逆に下向きであればバーの色を赤色で表示します。
さらに、ヒストグラムのバーの値がプラス(マイナス)でシグナルラインよりも上(下)にあるときは、現行トレンドの勢いが強いことを示唆しています。
Awesome_Signalを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Awesome_Signalのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加（インストール）の手順を説明ページを作ってみました。追加（インストール）手順が分からないという方はご参考下さい。
Awesome_Signalのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
| 入力項目 | 入力内容 |
Fast |
短期移動平均線算出期間 初期値：5 大きな値に設定するほど短期移動平均線の反応速度が緩やかになります。 |
Slow |
長期移動平均線算出期間 初期値：34 大きな値に設定するほど長期移動平均線の反応速度が緩やかになります。 |
Signal |
シグナル平滑化期間 初期値：5 値を大きくするほどシグナルラインの表示が滑らかになります。 |
SignalShift |
シグナルのシフト 初期値：0 シグナルラインの表示位置が左右に移動します。 |
「Fast」や「Slow」は、各移動平均線の算出期間を設定するための項目ですので、普段から2本の移動平均線を使用してトレンドを分析している方は、自身が使用している移動平均線の算出期間合わせてに合わせて調整しましょう。
「Signal」の値を大きくすることで、シグナルラインのノイズを少なくすることができますが、一方で価格への反応も鈍くなるため注意が必要です。
まとめ
「Awesome_Signal」の見方やパラメーターの設定方法について解説してきましたが、最後にポイントをまとめておきましょう。
ヒストグラムの値が0より上で推移している場合、短期移動平均線が長期移動平均線より上にある状態
ヒストグラムの値が0より下で推移している場合、短期移動平均線が長期移動平均線より下にある状態
ヒストグラムの値がプラス圏にあり、シグナルラインより高い水準にある場合、強い上昇トレンドが存在している可能性を示唆している
ヒストグラムの値がマイナス圏にあり、シグナルラインより低い水準にある場合、強い下降トレンドが存在している可能性も示唆している
「Awesome_Signal」は、トレンドの方向やその強さを確認したい方に向いているインジケーターです。
シンプルながらも汎用性が高く、エントリーシグナルとしても使用出来るインジケーターなので、移動平均線を使ったトレードをしている人にとっては試してみる価値のあるインジケーターと言えそうです。
気になった方は一度試してみてはいかがでしょうか。
