3本の移動平均線の位置関係に応じた色のヒストグラムを表示するMT4インジケーター「BuySell_v2」
更新日時:2020年01月21日 02:45算出期間の異なる複数の移動平均線をチャート上に表示すると、トレンドの方向を分析することができますが、他にもインジケーターを表示している場合、チャートがごちゃごちゃして見にくくなってしまったという経験はないでしょうか。
「BuySell_v2」は、移動平均線を表示せずに、移動平均線同士の位置関係に応じたヒストグラムをチャート上に表示するインジケーターで、以下のような方に向いています。
複数の移動平均線を使用してトレンドを分析している方
インジケーターの表示数を少なくしてチャートをスッキリさせたい方
この記事では上記のような方のために「BuySell_v2」について解説していきます。
BuySell_v2の概要
「BuySell_v2」は、3本の移動平均線の状況を4色のヒストグラムで表示して、トレンドの方向性および勢いを判断することを目的としたMT4用のインジケーターです。
このインジケーターのヒスログラムのヒストグラムの色は、3本の移動平均線の状況によって、青・水色・赤・ピンクの4色に分けられ、それぞれの意味合いは以下の通りです。
青・・・移動平均線が上から短期・中期・長期の順
水色・・・移動平均線が上から中期・短期・長期の順
赤・・・移動平均線が下から短期・中期・長期の順
ピンク・・・移動平均線が下から中期・短期・長期の順
要するに、3本の移動平均線がパーフェクトオーダーの状態で、上昇局面であれば青色、下降局面であれば赤色が表示され、短期と中期の移動平均線がクロスすると水色・ピンクが表示されということです。
また、このインジケーターはマルチタイムフレームに対応しているため、上位足の移動平均線の状況を下位足のチャートで確認することも可能です。
BuySell_v2を表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
BuySell_v2のダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
BuySell_v2のパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
TF |
時間枠 初期値:0 移動平均線を算出する時間枠を設定します。 |
MA1Val |
移動平均線1の算出期間 初期値:1 移動平均線1の反応速度が変化します。 |
MA1Type |
移動平均線1の算出方法 初期値:0 移動平均線1の算出方法を設定します。 |
MA2Val |
移動平均線2の算出期間 初期値:4 移動平均線2の反応速度が変化します。 |
MA2Type |
移動平均線2の算出方法 初期値:0 移動平均線2の算出方法を設定します。 |
MA3Val |
移動平均線3の算出期間 初期値:20 移動平均線3の反応速度が変化します。 |
MA3Type |
移動平均線3の算出方法 初期値:0 移動平均線3の算出方法を設定します。 |
「TF」は移動平均線を算出する時間枠を設定するためのパラメーターで、分単位で指定する必要があり、5分足で算出する場合は5、4時間足で算出する場合は240という具合に設定します。
チャートを表示している時間枠で算出したい場合は、0に設定しておきましょう。
「MAType」は移動平均線の算出方法を設定するためのパラメーターで、0=単純移動平均、1=指数平滑移動平均、2=平滑移動平均、3=加重移動平均の中から番号で指定する必要があります。
まとめ
「BuySell_v2」の見方やパラメーターの設定方法について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
青色のヒストグラムは上昇トレンド、ピンクのヒストグラムは下降トレンドが発生している状態。
マルチタイムフレーム分析に対応している。
「BuySell_v2」は、移動平均線によるシグナルだけを表示するため、チャートをすっきりさせたい方に向いているインジケータです。
トレンドの方向や大まかな勢いが把握できれば良いという方には、ちょうどよいインジケーターなのではないでしょうか。