EMAをベースにしたオシレーターを表示してトレンドを分析するMT4インジケーター「Trix」
更新日時:2019年11月11日 11:05「Trix」は、TRIX(Triple Exponential Moving Average Oscillator)というオシレーターを表示するインジケーターです。
「Trix」は、以下のような方に向いています。
トレンドの始まりを調べたい方
トレンドの勢いを調べたい方
トレンドの転換を調べたい方
この記事では上記のような方のために、「Trix」の使い方とパラメーターの設定方法について解説します。
Trixの概要
「Trix」は、「Trixライン」と「シグナルライン」という2本のラインで構成され、さらにこれらのラインの差をヒストグラムで表示します。
インジケーターを起動すると、「Trixライン」が赤色の実線、「シグナルライン」が青色の破線、ヒストグラムが灰色で表示されます。
「Trix」には複数の使い方があり、「Trixライン」と「シグナルライン」の交差をシグナルとして用いる方法や、「Trixライン」と「シグナルライン」の0水準との交差をシグナルとして用いる方法があります。
そのほか、上記の2つの方法を組み合わせてシグナルとする場合もあります。
「Trixライン」と「シグナルライン」の交差をシグナルとする場合、「Trixライン」が「シグナルライン」を下から上に抜けると上昇トレンド、「Trixライン」が「シグナルライン」を上から下に抜けると下降トレンドのシグナルになります。
「Trixライン」と「シグナルライン」の0水準との交差をシグナルとして用いる場合は、「Trixライン」と「シグナルライン」の両方が、0の水準を下から上に抜けると上昇トレンド、「Trixライン」と「シグナルライン」の両方が、0の水準を上から下に抜けると下降トレンドのシグナルになります。
ヒストグラムはトレンドの勢いを分析する際に使用し、長いヒストグラムが表示されている場合はトレンドに勢いがあることを示しており、短いヒストグラムが表示されている場合はトレンドに勢いがないか、持ち合い相場になっている可能性を示しています。
「Trix」は、「Trixライン」と「シグナルライン」が交差した場合、交差した方向に応じて矢印を表示するため、ラインの交差を確認しやすくなっています。
Trixを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Trixのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Trixのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
TRIX_Period |
Trixの算出期間 初期値:13 値を大きくすると価格に対するTrixラインの反応が緩やかになります。 |
Signal_Period |
シグナル平滑化期間 初期値:8 値を大きくするとTrixラインに対するシグナルラインの反応が緩やかになります。 |
Signals |
シグナルの表示/非表示 初期値:true falseに設定すると矢印が非表示になります。 |
CountBars |
インジケータを表示する範囲 初期値:1500 インジケーターを表示する期間もバーの数で指定します。 |
「Trix」と0水準との交差のシグナルとして用いる場合は、「Signals」をfalseに変更した方が良いでしょう。
まとめ
「Trix」を使用する際のポイントは以下の通りです。
「Trixライン」と「シグナルライン」の交差をシグナルとして使用できる。
「Trixライン」と「シグナルライン」の0水準との交差をシグナルとして使用することもできる。
ヒストグラムの長さでトレンドの勢いを分析する。
「Trix」は、トレンドの方向や勢いを分析したい方に向いているインジケーターです。
トレンドの分析が得意なインジケーターですので、トレンドフォロー系の手法を使用している方は、一度試してみてはいかがでしょうか。