12本のEMAを表示してトレンドの有無、方向性、強弱を判断するMT4インジケーター『複合型移動平均線(GMMA)』
更新日時:2019年10月25日 08:26「複合型移動平均線(GMMA)」は、12本の指数平滑移動平均線を使用して、トレンドの分析やエントリーのタイミングを計ることのできるインジケーターです。
「複合型移動平均線(GMMA)」は以下のような方に向いています。
トレンドの有無を調べたい方
トレンドの強さを調べたい方
トレンド相場でのエントリーのタイミングを知りたい方
この記事では上記のような方のために、「複合型移動平均線(GMMA)」の使い方とパラメーターについて解説します。
複合型移動平均線(GMMA)の概要
複合型移動平均線とは、Daryl Guppyによって開発された移動平均線で、英語名は開発者の名前を取ってGuppy Multi Moving Average(GMMA)と呼ばれ、著書「TREND TRADING ~A seven-step approach to success~」にてその内容が紹介・解説されています。
「複合型移動平均線(GMMA)」では、チャート上に12本の指数平滑移動平均線(EMA)を表示することによって、現行トレンドの有無や方向性、強さを視覚的に判断することができます。
複合型移動平均線を構成する12本の移動平均線は、期間の短いものから6本のEMA(3・5・8・10・12・15)を「短期線グループ」、期間の長いものから6本のEMA(30・35・40・45・50・60)を「長期線グループ」として分けられています。
複合型移動平均線では、これら12本の移動平均線の順序と2つのグループの間隔が非常に重要で、トレンドが強く方向性がはっきりしていればいるほど12本の移動平均線は期間の短いものから順序正しく並び、2つのグループ間の間隔は広くなり、逆に、横ばいでトレンドの方向性が無い相場では順序が乱れ2つのグループ間の間隔は狭くなります。
また、2つのグループの基本的な使い方として、長期線が上向きであれば上昇トレンド、下向きならば下降トレンドというように長期戦グループの向きによってトレンドの方向性を判断する一方、短期線グループは長期線にグループで反発して押し戻されたタイミングが売買のタイミングというように売買のタイミングを計るために使用されます。
このインジケーターは、上記の短期線グループと長期線グループでファイルが分かれているため、2つファイルをダウンロードして設定する必要があります。
複合型移動平均線(GMMA)を表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
複合型移動平均線(GMMA)のダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
複合型移動平均線(GMMA)のパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「複合型移動平均線(GMMA)」のパラメーターは、長期・短期共に移動平均線の色を設定する項目のみで構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
Short |
短期グループの移動平均線の色 初期値:Blue 短期グループの移動平均線の色が変化します |
このインジケーターのパラメーターは、短期線グループ(3,5,8,10,12,15)と長期線グループ(30,35,40,50,60)で最適化されている影響で移動平均線の色以外は変更できません。
どうしても違う期間のGMMAを使用したい場合は、インジケーターのソースコードを改変する必要があります。
もしくは、任意の値に設定した指数平滑移動平均線を個別に12本表示するしかありません。
まとめ
「複合型移動平均線(GMMA)」の使用方法とパラメーターについて解説しました。
要点をまとめると以下のようになります。
長期グループ(青色)でトレンドの方向を分析
短期グループ(赤色)が長期グループ(青色)で押し返された時がエントリーのタイミング
移動平均線の順番が乱れている場合はレンジ相場
「複合型移動平均線(GMMA)」は、トレンドを捉えてエントリーしたい方に、向いているインジケーターです。
実際に使用する前に、どの程度うまく機能するのか確認した上で使用することをおすすめします。