kaufmanの適応型移動平均線(AMA)とそのボリンジャーバンドを表示するMT4インジケーター『kaufman_bands』
更新日時：2019年10月31日 10:17
「kaufman_bands」は、Perry Kaufmanが考案した適応型移動平均線（AMA, kaufmanMA）をベースにしたボリンジャーバンドを表示するインジケーターです。
「kaufman_bands」は、次のような方に向いています。
ボラティリティーの変化が激しい相場で取引をしている方
ボリンジャーバンドを使用している方
スキャルピングで取引している方
そういった方のために、「kaufman_bands」の使用方法やパラメーターの設定方法について詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
kaufman_bandsの概要
適応型移動平均線はSMAやEMAと違って移動平均線の期間を指定するのではなく、ボラティリティによって期間を自動で調整するため、動きの速い相場では機敏に追従し、逆に動きの遅い相場ではゆっくりと追従するという特徴があります。
一般的なボリンジャーバンドは、SMAを基準にした偏差をもとに算出されますが、「kaufman_bands」は適応型移動平均線を基準にした偏差をもとに、バンドの上限と下限を算出します。
そのため、適応型移動平均線(AMA)の動きの遅い相場ではゆっくりと追従するため騙しが少ないという特徴とボリンジャーバンドの特徴によって非常にスキャルピング向きのインジケーターになっています。
インジケーターの見方は一般的なボリンジャーバンドと同様ですので、ボリンジャーバンドをよく使用している方であれば、使い方で戸惑うことも少ないでしょう。
kaufman_bandsを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
kaufman_bandsのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加（インストール）の手順を説明ページを作ってみました。追加（インストール）手順が分からないという方はご参考下さい。
kaufman_bandsのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
| 入力項目 | 入力内容 |
periodAMA |
適応移動平均の算出期間 初期値：9 値を大きくすると価格に対する適応移動平均の反応が緩やかになります |
nfast |
高速平滑比 初期値：2 価格に対する移動平均線の反応速度が変化します。 |
nslow |
低速平滑比 初期値：30 価格に対する理論平均線の反応速度が変化します。 |
G |
平滑化指数 初期値：2 値を大きくすると適応移動平均線の表示が滑らかになります。 |
dK |
上昇・下降を検出する閾値 初期値：2 移動平均線上のドットの色が変化する閾値を設定 |
BollingerPeriod |
ボリンジャーバンドの算出期間 初期値：20 価格に対するボリンジャーバンドの反応速度が変化します。 |
K_Bollinger |
ボリンジャーバンドの偏差 初期値：2 ボリンジャーバンドの幅が変化します。 |
基本的には「PeriodAMA」、「BollingerPeriod」、「K_Bollinger」の値を変更するだけで十分かと思います。
まとめ
「kaufman_bands」の特徴をまとめると以下のようになります。
相場の状況に応じてインジケーターの反応が変化する。
使い方は通常のボリンジャーバンドと同じ。
スキャルピングに向いている。
「kaufman_bands」は、ボリンジャーバンドを使用してスキャルピングを行っている方に、向いているインジケーターです。
相場に合わせてインジケーターの反応が変化するため、スキャルピング以外のスタイルの取引にも使用できます。
